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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第四章 水の惑星Ⅱ

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113/230

113 ヤキモチ焼いてる場合じゃないよ

 「何あれ?」

 ラティーファは己の不機嫌を全く隠さずに、右肘で坊っちゃんをこづいた。


 「まさかパウリーネ(あれ)もシラネさんと同じで、旦那(だん)さんの妹ってオチじゃないでしょうね?」


 (うーん。参ったなぁ、色んな意味で……)

 坊っちゃんは内心頭を抱えたが、質問に答えない訳にはいかない。

 「旦那(だん)さんの兄妹はシラネさん(姐御)しかいません。それは厳然たる事実です」


 「ふーん。そうなの?」

 ラティーファの不機嫌さは更にひどくなった。


 「(ラティーファ(お姉ちゃん)、ヤキモチ焼いている場合じゃないよ)この調子だと、もうすぐにでも『チャージオン』するよ。しかも、今回は旦那(だん)さんが勝つかどうか分からない状況なんだ。ラティーファ(お姉ちゃん)っ!」


 「なに?」

 ラティーファは思い切り不機嫌な声で応答したが、坊っちゃんはこれにめげてはいられない。


 「旦那(だん)さんが『チャージオン』したら、すぐに旦那(だん)さんを回収してっ! 今回はパウリーネ(相手)が『チャージオン』後に戦闘能力を残しているかもしれない。危ないから、すぐに回収しないと……」


 「うっ、うん」

 自分が旦那(だん)さんの支えになると聞き、ラティーファの機嫌は少し直った。


 「シナンさん。そういうわけだから『チャージオン』後に、パウリーネ(敵将)をすぐにレーザーガンで撃って下さい。これは僕もレーザーブラスターで撃ちますが」


 「了解。坊っちゃん」


 「アナベルさん。パウリーネ(相手)が『チャージオン』後に戦闘能力を残していた場合、レーザーセイバーで戦って貰うことになるかもしれません。準備をしておいて下さい。大丈夫です。仮に旦那(だん)さんが勝てなくても、パウリーネ(相手)にも相当の打撃を与えている筈です。十分に戦えます。自信を持って下さい」


 「分かりました」

 アナベルはレーザーセイバーを強く握り直した。



 ◇◇◇



  旦那(だん)さんとパウリーネは、お互い十分な距離を取ると、レーザーセイバーを大上段に構えた。


 「『チャージオン』来ますよ。準備お願いします」

 坊っちゃんの呼びかけに、各人は身構える。


 攻撃軍の陣営ではルカイヤがレーザーブラスターを構えた。

 (万一、パウリーネ様が負けることがあっても、死ぬことはありません。だって、私がいるんですから……)



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