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序章あらすじ他

ざっくりなあらすじ。

◼️鈴木叡弘 (アキヒロ)最新版ではないですが、現状はこれで。

　この物語の主人公。本当は就職活動を終え、沖縄に楽しいバカンスをするためにやってきた青年だが、旅先の交通事故で魔法の使えるファンタジー琉球へやってきた。こちらに来る時に、外見は10歳前後で旅行用のバイクにギリギリ乗れる体格となってしまった。

　性格は大人しく、物事を注意深く冷静に見ようと努力する。好奇心は旺盛だが、それによって傷つけられる事もあった。性格がおおざっぱな山口さんと共に必要な課題をこなし、三章終了時点ではマイチの村へ世話になっている。

　魔法使い見習いの認識票としてつけられた、ハジチの色は主人公らしく赤。

◼️山口賢一 (山口さん)

　アキヒロと共に、旅をする仲間。最初に出会った時の姿は、「緑色に発光した叫ぶ幽霊」だったが、アキヒロと関わるうちに「透けて光ってるだけのおっさん」になってしまった。

　測量士の職業柄、沖縄の地理と歴史にある程度詳しい (ざっくり)。

　元の世界で愛妻と愛娘がいたが、ある日フテンマの女神の怒りを買い、呪いを受けた状態でこの世界へやってきた。色々あって呪いが半端に解けたので、完全に呪いを解くために女神の新しい課題に取り組むべく、現在彼女募集中。タバコが好きでこちらでもキセルで嗜む。バイクの運転ができるらしい。

　三章終了時点では世話になっているギマ村でマイチからこの国へ流れ着いた将軍の話を聞き、国中に災禍が及ばないか直接会って確かめようとマイチに掛け合っている。

◼️バイク

　アキヒロが元の世界で乗っていたレンタルバイク。

　一緒に来たというのに彼は、この世界に来る前に神に出会ったらしい。

　神になぜか主人公の助けになるよう、言い含められている。

　最初の導入部分から名前が決まらないという状態に陥った彼だが、後日あるきっかけで主人公から大切な名前をいただく事になった。基本的な身体能力は高く、魔力を燃料にして旅を進める。間切や村などの境界線に入ると、地図のマッピングや道の案内などをしてくれる、面倒見のいい、とても良い子です☆

◼️クワエ村のジル

　出発の地、クワエ村の村長を務めている。現在はウラシイ海城に村人が出払っているため、留守番として村に残っていた。「ゲームのチュートリアルのような生活魔法の使い方」を主人公へ教えたのは彼だった。見た目は仙人。

◼️儀間真常 (ギマ村のペーチン、マイチ)

【ざっくり人物紹介】

　彼は野國総管がもたらしたサツマイモとも呼ばれる甘藷を中世末 (A.C.1600年ごろ？)の琉球に広め、琉球侵攻以後は薩摩から作物が日本へ伝わっていきます。その他、琉球国王とともに薩摩で戦争捕虜として捕らえられるも帰還した後、それまで芭蕉布や麻布、輸入品の豪華な絹織物などが衣服として使われていた近世初頭の琉球へ薩摩から木綿の栽培方法と綿織物の普及、中国南部から黒糖製造法 (作物のサトウキビは自生してたかな？)も伝え広めました。産業を興し発展させた偉人として、沖縄県内では知る機会の多い人物です。

【作中での動き】

　カンショの件でチャタン間切に向かう途中に、叡弘たちと出会う。最初こそバイクの容貌に夢中になっていたが、山口さんの問いかけと話に引き込まれて、朝までコースを取らざるを得なかった人。次の日の宿はどこだったのか語られる事はないが、主人公たちの通ってきたクワエ村が酷すぎたので察してください。

　根っからの文官で、やたら書類仕事に強い。家族にも恵まれ、孫もいる若いおじいちゃん。息をするように友達をつくるのがうまく、三章冒頭で会う事になるヨナハのマチュー (野國総管)の家族ともすごく仲がいい。帰り道での人馬一体の単騎行は、カンショに対する彼の想いを考えて書き出しました。

　ある日、サンシカン達に呼び出され彼はこの国中にカンショ栽培を広める事業を任されます。

　国中の人々を救えると喜ぶマイチはこの日に会った異邦人のことを、主人公たちへ告げた途端青ざめる山口さんを見て、カンショ栽培の裏で蠢く戦争の影に怯える。基本的に争いごとが嫌い。