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16 完成!

評価、登録、いいね、感想をして頂きありがとうございました。

誤字脱字報告ありがとうございました。

『学園ってなんだ?』

と聞かれて皆ポカーンだ。

まさか学園を知らないとはねぇ。



「アニルの世界に学校は無いの?」

「がっこう? ってどんな所だ? 何をする場所なのか想像できないんだが?」

俺は学校について説明した。



「なるほど……それは俺たちの所じゃ訓練所って呼ばれてるな」

学校が訓練所って、どんな世界だ?


話を聞くとどうやら、その訓練所で全ての子供はその名の通り、色々訓練するらしい。

その中にはちゃんと文字や計算の勉強も入っていると言う。

それらを称して訓練所なのだと。

流石異世界だなぁ。

価値観が全然違う。




「まあとにかく、俺は今それを設立するために大忙しなんだ、だから暫く待ってくれ、必ずアニルの妹の目は見えるようにするから」

俺がそう言うとアニルはまたも涙を流し始め、席を立って深々と頭を下げた。

「……よろしく頼む」

「良かったなアニル」

「良かったねアニル、これでアルアちゃんもあの景色が見られるわね」

あの景色?

物凄く気になるワードが出てきたけど、今は学園とギルドだな。


この日、俺は異世界に行く事が決定したのだった。





それから4日後。

やっとギルドと学園の建設が完了した。

勿論全てクラフトで、放置されている家屋やビルなどを素材にして作りましたよ。

リサイクル!



そしてその間、なっちゃんには生徒とギルド職員募集用のサイトを作ってもらい、ユウとおっちゃんと美晴さんはチラシを街中に貼ったり配ったりしてもらい、ギルドと学園の事を広めてもらっていた。


由奈はずっと勉強である。



学園とギルドは壁のある街から、一本道で来られる場所に建てた。

街から来ると左側に学園とギルドは建っている。

方角で言えば北側だな。


南側には広い運動場というか訓練場も作った。

道路沿いにある正門から入って右手には、体育館の倍はある屋内運動場。

左手には東京ドームの倍はある屋外運動場。

一角にはコンクリートで作った魔法や魔術、武器などの威力を試すための的まで完備!


その敷地全体を結界で覆い、周囲は高さ10メートル幅2メートルの白い壁で囲っている。

素材はコンクリートだが【耐久強化】を付与してあるので、ドラゴンブレスじゃないと破壊できない程になっている。



そして、ギルドと学園の建物がある北側は同じように壁で囲い、敷地は東京ドーム3個分はある広さとなった。


道路沿いの正門から入って左手から正面までに魔法、魔術系統の校舎、ゲームに出てくるような西洋風の白を基調としたお城っぽくしてみました。

ちゃんとファンタジー感を出すために大きなステンドグラスを入れてキラキラさせてるぞ。

……これでファンタジー感が出てるかは分からないけど。



そして右手には戦闘系と生産系の校舎として、白を基調とした現代風にファンタジー感を出すために、意味の無いアーチなどを装飾としてつけてみました。

所謂デザイナー建築ってやつかな?


ちゃんとそれぞれの工房なども設備としてある。

そこは全力でやりましたよ。


各校舎の地下には魔法系、錬金系と生産系、戦闘系の研究施設となる拡張空間があります。

まあ今後、要望があればその都度改築していくつもりだ。




そして……学園の東側にギルド本部を設置。

遊び心で和風建築にしようかと思ったが、ここは統一感を出すために我慢しました。


こちらも現代建築にファンタジー感を混ぜた仕様になっておりまして、アーチや装飾に凝ってみました。


日本の国旗を基にして白を基調とし、屋根の部分を赤くしてやった。

ギルド本部は日本発祥! と言えるように、今後建てる予定の支部も白と赤をギルドカラーにしようかと思っている。



今は皆が中を見て回っている最中だ。

俺が完成したと報告すると見たいと由奈が言い出したのが切っ掛けで、全員で見る事になった。

勿論アニルたちも来ているぞ。


「凄いなこれは……これががくえんか」

「変わった建物だな」

「物凄くウズウズしてくるんですけど」

とはアニルたちの言葉だ。


ユウたちと既に中に入って見て回っている。



募集状況がどうなってるのか、なっちゃんに応募数を聞くとそんなに集まっていないと言う。

ふむ……やはりあの手でやるしかないか。


あの手とは以前山波さんにやって良いのか聞いた話だが、3日前にその許可は出た。

これでもっと集まるだろうと俺は予測している。


皆が見て回っている間に俺はその準備を進める事にした。




皆の見学から3日後、とうとうやって来ましたこの日が。

何の日かって? 募集を掛ける日です!

ついでに言えば、総理が国会で他の議員にギルドと学園を民間に任せると発表する日だ。



昼食を済ませ、他に色々やる事をやってから俺は、衣装を豪華な装飾が施されたローブに着替え、街を囲っている壁の上に立つ。

既に昼は過ぎているので住民も大体起きてるだろうという事で、俺はさっそく始める。


ちなみにこの場には俺1人である。

あっ、ユキは横で街を見ているぞ。



魔力を練りスキル発動!


すると壁で囲まれた街の上空に、豪華のローブを纏った俺が映し出される。

これは幻術師の【投影】というスキルだ。


街中がザワザワ騒ぎ始めた。

そして俺が話し始める。


『皆さんこんにちは、ご存じの方も居るかもしれませんが初めまして、私は商人の進藤と申します』

地上を見ると殆どの人が立ち止まり空を見上げていた。

良い感じに注目してくれてるな。


自転車で走りながら見てる人も居てちょっと危ない。


『自転車などに乗っている方は一旦止まって聞いて下さい、これはちゃんと政府に許可を頂いて行なっております……あっ、決してデスゲームを始めるわけじゃないので安心してくださいね』

ふむ、ちゃんと伝わったのかここからじゃ分からないな。


『えー、ここまで復興が進んでいるのも皆さんのお陰だと思います。 そこで私は皆さんが更に、この変貌した世界で生き残れるようにと今回、総理に直接依頼され、ギルドと学園を設立しました……で良いのかな? まあいいか』

おっと、素が出てしまった。



ここからが本題だ!

読んで頂きありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です。 [一言] 「ゲームだが遊びではない」ってラノベがここにも影響している!
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