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14 設立に向けて。

評価、登録、いいね、感想をして頂きありがとうございました。

アニルたちの世界で商売してゴールドを集められる! と思ったのも束の間。

俺は絶賛忙しいのだった。

ギルドと学園の設立が立て込んでいるのだ。



「アニルたちはすぐ向こうに戻る? 暫くうちで生活してくれてもいいけど?」

アニルたちと信頼関係を築いていれば商売もしやすくなる。

なのでこの提案なんだがどうだろうか?



3人はお互いの顔を見合って頷いた。

「少しの間お世話になろうかな? こっちの世界の事も色々知りたいし」

「じゃあ、隣の空き家を好きに使ってくれ、食事はこっちで用意するから」

「あぁ……それでお願いがあるんだが」

アニルは申し訳なさそうに言った。


「すぐ飯を食わせてもらえないか? 3日食ってなくてそろそろ限界なんだ」

「マジか、それならそう言ってくれれば先に飯を用意したのに、ちょっと待ってくれ……とりあえずこれでも食ってくれ」

そう言って出したのは、昨日作った唐揚げ定食である。


「この白いのはなんだ?」

「米っていう俺たちの主食だな、パンもあるがどうする?」

ついでにロールパンを出した。

「おお! ペトまであるのか! 俺はそっちを貰うよ」

なるほど、パンはペトと言うのか。


「米も美味いぞ? 唐揚げによく合うから一回食ってみな」

「そうなのか?」

するとアニルは唐揚げを食べ、美味さに驚きながらもご飯を一口食べる。


「んー!? ……美味いなこれ!!」

アニルがそう言うと他の2人も食べ始める。

アニルは毒見役か?



3人が食べている間に俺は席を立ち、少し離れた場所で他のみんなを集めて今後どうするかを話す。

「ユウ、なっちゃん、おっちゃん、美晴さんはアニルたちの世話を頼む、そして由奈は……」

「私? 何するの?」

俺はニッと笑い答える。

「勉強だ」

そう言うと由奈はキョトンと首を傾げる。


「勉強はしてるけど?」

俺は頷いてから、今日総理たちと話し合った内容を伝えた。


俺がギルドと学園を設立することになり、基準を俺が決められる権利を貰ったと。

「えっ、じゃあ、直ぐ教師になれるの?」

俺は首を横に振ってから答える。

「それは違う、由奈にはもっと魔法と魔法薬について知識を深めてもらわないと、生徒に教えるなんて無理だぞ?」


「なるほど……今でも日々魔法と魔法薬については勉強しているけど、教えるってなると、もっと私が理解していないと難しいね」

「それと……」

普通の教師は教員免許を修得してなるが、学園の教師は今までとは違う。



従来の勉強内容とは全く異なる故にどういった事を教えるのか、どこまで教えるのかを決めないといけないのだ。



最低限はなんと言っても職業に就く事。

これが何より大事だと思う。

そして、外に出てもダンジョンに入っても生きていけるようにしないといけない。


「そっか……ん~……ちょっと考えてみるね」

「ああ、ちゃんとカリキュラムを組んでくれよ」

「任せて!」

そう言って由奈は自分の部屋へと戻っていった。


「ヨウはどうすんだ?」

「俺は勿論、ギルドと学園を建てるんだよ……あと教師の募集?」

ユウにそう言うとなっちゃんが横から入ってきた。


「教師は最初の生徒にしたら?」

ん?

「……あぁ、なるほどね、それはありかもな」

最初に10人程の生徒を募集して育てて教師になってもらう。

確かに今までと違う授業をするからな。

従来の教師には無理か。



俺が考え込み始めると皆はそれぞれ散っていった。



募集する人の条件は……中卒でも問題ないかな?

学園の科目は今までに無いものばかりだし。



【魔法科】魔法・補助魔法、強化魔法、攻撃魔法、回復魔法等々。


【魔術科】強化魔術、補助魔術、攻撃魔術、回復魔術、魔法陣等々。


【生産科】鍛冶、木工、革細工、調薬、錬金術等々。


【戦闘科】武術、武器術等々。



ざっと纏めるとこんな感じかな?

まだ増える可能性はあるけどね。

ちなみに戦闘は基本対魔物である。

望む者には対人戦もやろうかな?



年齢は15歳からで上限は無しにするつもりだ。

なぜ15歳か?

それは中学校までの義務教育を終わらせてからと思ってね。



後は運営しながら悪い所をちょこちょこ変えていけばいいかと考えています。

そして問題なのはギルドの方だ。


規定はラノベにある感じで良いと思うけどさぁ……圧倒的に人手が足りないよね。

募集したら集まるかな?

どうやって募集するか……確か一部のネットは復活してると言ってたな。


…………ネットとチラシ……後は……。


「あっ、そうだ!」

俺はさっそく山波さんに連絡する。



『はいもしもし、どうしました?』

「ちょっとギルドと学園の最初の職員と生徒を募集する方法を考えていたんですけど……」

方法を説明すると山波さんは。


『それはちょっとどうなんでしょう? 上に聞いてみないと分かりませんね』

「じゃあ、オッケーが出たら連絡下さい、ちなみにこれはギルドと学園の長としての要望なので、そこの所よろしくお願いします」

『はは、そう言われると国としては拒否できないでしょうね、分かりました』

ムフフ、これで大丈夫。



後はギルド本部と学園をどこに建てるかだなぁ。

江戸川区辺りにするか。

街から荒川を渡れば直ぐ学園なら、通うのも楽だろうし。



ギルドと学園は別々にした方がいいかなぁ……まあ防犯面でも同じ敷地内でも良いかな。

そうと決まればさっそく設計でもしましょうかね。


確か収納してある本の中に建築関係の本があったはず。

それを見ながら、1000年は続くギルド本部と学園を建ててやろうではないか!

ファンタジー感溢れる建築物にするか、それとも近未来的にするか悩むな。


設備は全て魔導具で問題無いとして、訓練する広場も必要か。

拡張空間が必要だな。


と、色々試行錯誤しながら設計を纏めていった。



今なら魔力のごり押しでいける!

読んで頂きありがとうございました。

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