6 成長方法。
評価、登録、いいね、感想をして頂きありがとうございました。
誤字脱字報告ありがとうございました。
俺たちは食料を収納した後、階を上がりサバゲーショップで銃やら他の備品など全てを収納する。
銃が結構な数が必要になりそうなので1日ここで食料とサバゲー品の仕入れをしていた。
部屋を出てまた入ると復活する仕入れは捗るねぇ。
ダンジョン内で野営をした夜には鍛冶スキルを調べていたのだが、どうやらこのままだと付与は不可能と判明。
そこで俺は世界の図書館でじっくり調べる事半日経った頃。
「……なるほどねぇ」
「どうした?」
俺が設置したソファに座りながらそんな事を呟くとユウが聞いてくる。
なので俺は調べていた内容を説明した。
「鍛冶師の成長かぁ、それは今後のためにも必要な事だろうなぁ」
説明が終わるとユウがそんな事を言う。
そう、世界の図書館でじっくり調べた結果、分かった事は『職業の成長』が必要ということだ。
そこで俺は今回、職業の成長について調べてみた。
膨大な情報量から引き出すのに時間が掛かったが、進化した事で以前に比べてかなりスムーズに引き出せるようになっていた。
まず成長に必要な事は基本となる【魔力制御】と【魔力感知】これをある一定まで訓練する事。
そして、スキルの熟練度を高める事だがここで注意が必要になる。
それは他のスキルとの関係。
例えば、ユウの武闘家が気功師へ成長したのは【武術】より【気功】の方が熟練していたからだ。
しかし、これは【気功】だけを熟練させれば気功師になる訳じゃない。
武闘家が持つスキル全てを一定まで修めないと成長しないという事である。
つまり鍛冶師が付与できるようになるには、鍛冶師スキルの【鍛冶】【形状記憶】【品質強化】を修めた上で『錬金術師』と『魔導士』のスキルも修めないといけないのだ。
それらを熟練すると『付与術師』という職業に成長する事が分かった。
そこだけを調べたから何とか分かった事です。
しかし、それだけの職業スキルをマスターするにはかなりの時間が必要になる。
何十年、下手したら100年?
付与できるようになった頃にはヨボヨボの爺さんだ。
なので俺は、更に世界の図書館で他に方法は無いか調べると1つだけ裏技というか、方法があった。
「ここで『専門学校』が役に立つのか……なるほどなぁ」
「賢者の事は調べないの?」
「そりゃ調べたよ、全然成長しないからなぁ」
「で? どうだったんだ?」
俺は賢者の事について説明する。
賢者の事を調べるのは進化していなかったら無理だっただろうな。
と思うくらい情報量が多すぎる。
その中から成長に関して辿っていくと分かった事は『ハイジョブの成長には魔石が必要』となっていた。
そう、あの魔石成長がここで必要になってくるのだ。
魔力制御と魔力感知の訓練にと、魔石を使っていなかったのがここで響いてくるとは……クソ盲点だった!!
説明が終わると皆が。
「魔石か……」
「魔石なら一杯持ってるでしょ?」
「魔石の種類によって成長先が変わるとか?」
「ヨウ君はどう成長したいのかしら?」
「ドラゴンの魔石を持ってるだろ?」
と言う。
皆が言うとおりなのですよ。
魔石の種類によって成長先が変わるという事は世界の図書館で既に分かっている。
なのでどの魔石でどう成長するのか……なんて全てを調べる事は不可能なので、今持っている魔石で調べると成長先が分かった。
それがこちら。
賢師
暗黒賢師
鉄賢師
剛賢師
霊賢師
魔賢師
竜賢師
となっていた。
この流れから分かると思うが……大賢者がねぇ!!
というか、成長すると賢者じゃなく賢師になるみたいだし。
って事は大賢師?
それよりも、賢師以外はどれも特化型っぽいんだよな。
なので俺は普通の賢師になろうと思っている。
どれも癖が強そうだ。
霊賢師なんて死霊術師の上位版って感じだしな。
あっ、それなら過去の英雄の死霊を簡単に召喚できるとか?
それはそれで俺的にはありだが。
そう言えば以前なっちゃんを召喚した後どこに居たのか聞いたんだが、死霊状態で自我がハッキリしていないからなのか覚えていなかった。
まあ、召喚で呼び出せるからどこに居ようが別に良いんだけどね。
成仏してたらかなり魔力を使うみたいだが。
そういう訳で俺は賢師になる事にした。
というかもうなった。
「どんな感じだ?」
「特に俺自身の変化は無いかな?」
スキルを確認すると新しいスキルを習得していたが、それはまた今度実践しよう。
今は鍛冶の方です。
ちなみにこの後、おっちゃんも魔石で成長し大剣豪になった。
「やっぱ早めに専門学校を作った方が将来のためになるので……山波さんに報告だ」
「それしか無いか……どんな顔をするのか楽しみだな」
「目玉飛び出るんじゃない?」
「漫画か」
「私も早く魔法学校……いや、魔法学園で教師したいなぁ」
「由奈ちゃんならなれるわよ、きっと」
「うむ、由奈は賢いからな」
と、専門学校……専門学園を作る方針になった。
その学園が将来どうなるのか、じっくり傍観させてもらおうかね。
何てったって俺不老!!
「数百年先の未来が楽しみだ」
「流石不老だな、って俺たちも不老か」
「だね、私も不老だし」
「みんなこのままだといずれ、周りにおかしいって思われるんじゃない?」
「そこはスキルの影響って言えば大丈夫でしょ」
「そうだ、後は洋介がどうにかしてくれるだろ」
おっちゃん、俺に全投げですか。
そんな雑談をしながら野営をして……。
「って、ちょおっと待てぇい!!」
俺がそう言うと皆がキョトンとして見てくる。
由奈の方を見ると視線を逸らした。
ジト目でジーっと見ると由奈は冷や汗をかき始める。
すると皆が由奈に視線を向ける。
次第に由奈はキョロキョロすると1つ溜息を吐いて口を開いた。
「はぁ~、流してもらえなかったかぁ」
「当たり前だ! 俺は聞き逃さなかったぞ!!」
そう言ってビシッと指す。
「いけると思ったのになぁ」
「逆になぜそう思った!?」
他の皆はなんの話か分かっていないようでキョトンとしている。
じっくり話しましょうかねぇ~、由奈さん?
読んで頂きありがとうございました。




