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7 職業とステータス。

ハイズールの上位種を倒して手に入れた『魔導士の証』

それをどうするか考えていた。

一旦落ち着くために、部屋の服を全部収納した。

ハイズールの所にも四角の物が落ちていたのでそれを確認すると『武闘家の証』という物だった。

デカい奴の魔石を確認すると『グランドズールの魔石』だった。

一気に色々情報が来て、今はタバコを吸いながら落ち着いてる所だ。



「此処で職業が来るとはなぁ……」

テンション上がって使おうかと思ったが、決まった職業を後で変えられるのか分からないので、ここは慎重になろうと思ったのだ。

しかし、まさか神殿でも教会でもなくアイテムとは……ん?

これを使えば職業を得られるんだよな?

……これを持って神殿に行かないとなれないとか?



先ずこれは、ダンジョンでしか手に入らないのかそれとも、外の魔物でも手に入るのか……それは今考えても意味ないな。

もっと魔物を倒せば他の職業の証も得られる?

なら、今職業を得るのは得策ではない?

更に良い職業の証を得られるならそっちになりたいし……ふむ。

実験も兼ねて今使うか。

早めに使っていた方が熟練度を上げる時間が増えるってのは、ゲームの定番!

此処はリアルだけど。



ならどっちを使うか、武闘家か魔導士……。

武闘家は素手で戦う職業なのは分かるが、魔導士って何だろう?

ゲームによっては設定が違ったりするしなぁ……微妙な所が来たもんだ。

どうせなら魔法使いとかなら分かりやすかったのに。



ん~武闘家は素手で戦うし魔導士にするか?

刀持ってるしな。

アイテムバッグから『魔導士の証』を取り出しつまんで眺める。

「どうやって使うんだ?」

ラノベ知識ならば『握って念じる』だよな!




さっそく試すと正しかったようで、光の粒子になって俺に入ってきた。

少し待っても何も起こらない事に首を傾げる。

頭に声が響くかと思ったが何も聞こえない。

「ステータス…うおっ!? なっ…んだと……」

素でアニメ台詞が出てしまった。



今ステータスが頭の中では無く目の前に現れているのだ。

そう、あの有名なステータス画面が!!




名前:進藤洋介

年齢:36歳

種族:人間

状態:普通

職業:魔導士

レベル:15

魔力:1250

筋力:32

体力:57

敏捷:35

知力:81

精神力:103

運:20



ユニークスキル:【想像生産】【最適化】


スキル:【暗視】【刀術】【魔力感知】【魔力制御】

    

    【魔術】【魔法陣】【魔道具知識】





30過ぎて未だにDTの俺はようやく魔法使いになれたようだ。

いや、魔術使いか。

ってそんなくだらない事を言ってる場合じゃない!



筋力とかの数値が見れるようになったぁ!!

職業を得ないと見れない仕組みとは、やるな……。

こりゃ他の職業の証も集めたいな。

それにしても魔力が一気に増えたねぇ。

魔導士の効果?

精神力も異常に高いし。

これは最適化の影響か?



くそぉ~、最初から見えてたらどれくらい強くなったのかハッキリ分かったのになぁ。

まあ、ここから調べていけばいいか。

ノートに現在のステータスをメモする。





魔術をどうやって使うのか、その場で俺は色々試していた。

そして分かった事は『魔術は言語や魔法文字、魔法陣を用いて現象を起こす魔法の事』だと分かった。

こうなると魔法使いも欲しくなる。



魔法文字は魔導士になった時に頭の中へ情報が入ってきたので理解できる。

ルーン文字に似てるが全然違う物で、地球には今まで存在した事が無い文字だ。

そして言語。

これは日本語でも使えるようだ。

文字を書くときに魔力を乗せる事が大事だと頭に入ってきた情報から分かった。

どこかに籠って研究をしたくなるな。



試しに属性『火』形状『球』状態『維持』結果『加速』の文字を魔力で魔法陣を描くと、壁に向かってファイヤーボールが飛んでいった。

「なるほど……便利ではあるが不便だな」

魔術はもっと研鑽を積まないと、使いこなせないな。

使えるが使いこなせないといった具合だ。



そこで俺は使いやすいように1文字に全ての役割を与える事にした。

ファイヤーボールなら『火』の文字に点を足して火球の意味を持たせるといった具合に、文字を設定していく。

これらは意味を理解し、イメージがしっかりしていれば可能になる。




そうして2時間程色々魔術を試した俺は、次の部屋へと向かう事にした。

「既に見えてるんだけどなぁ…これは」

隣の店に繋がるように壁の一部が空いているのだが……そこには『女性用下着』と書かれている看板が吊られていた。



婦人服と来て下着ですか。

男用の物は無いのか!?

まあ、女の下着も貰っていくけどさ。

勘違いすんなよ!?

趣味で持っていく訳じゃないからな!?

って、誰に言い訳してんだ俺は……。



婦人服を収納した時に頭を過ったのだ。

これは商売に使えるのでは? と……。

現在は世界中混乱しているだろうが、いずれ徐々に元に戻っていくと思っているんだよね。

それか、何処か安全な場所にコミュニティーが出来上がるのは間違いないだろう。

そこで俺は行商人のように旅をしようと考えたのだ。

勿論、仕入れ先はダンジョンである!!



お金は今の所使い道は無いので少しだけ集めながら、基本は鉄や嗜好品、後は魔石と交換で商売をしようと考えている。

まあ、魔石の使い道は今の所特に無いんだけどね。

魔導士の情報で電気に変える魔道具を作れる事は分かっているのだ。

俺は世界がこのままだと、魔石が金の代わりになるんじゃないかとふんでいる。

違ったら違ったで良いんだけどさ。



今までとは程遠い自由気ままな生活をするために!!




そのためにも強くならないとな。

そして次の部屋へと入っていった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めてみましたけど、最近のなろうにはない良作でおもしろいです あとあけおめです(*´▽`*)
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