2 魔術の可能性。
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寒すぎて寝そうな中、モチベが上がるので書けてますっ!!
皆様のおかげです、ありがとうございます。
講義が終わると、まだ昼前だったので部屋を借りて昼まで瞑想をした後、昼になったので飯を食って出かける事を山波さんに伝えた。
何処に行くかだって?
決まってるだろ、ダンジョンだよ!
確かめないといけない事が出来たからな。
「何処に行かれるので?」
「周辺のダンジョンを調べてきます……今回のスタンピードが起きて確かめたい事ができたので」
「それは……」
「以前話したボーナスタイムの事ですよ」
「もしかして、あのスタンピードがボーナスタイムの終わりの合図だと?」
俺は頷いた。
あの大規模な魔物の移動とダンジョンが溢れた事。
しかし、近所のダンジョンからは溢れていなかった。
もし溢れたダンジョンだけボーナスタイムが終わってるなら有難いが……。
なので確かめないといけないのだ。
なんせ証という商品の仕入れが難しくなるからな!
それに、全ての職業を集めるという趣味が1番の理由でもある。
これは言わないけどね。
山波さんは納得したようで、我々もデパートダンジョンを見に行こうと思いますと、去っていった。
あそこは食料を得るには持ってこいのダンジョンだからな。
周辺を回って最後に俺もデパートダンジョンへ行こう。
商品の補充をしてから行商に出ようと思っている。
まあ、当分はこの辺りの探索をするけどさ。
と、出かける前に家族さんの所に行って預かっていた荷物を返す。
勿論冷蔵庫もだ。
家族で資料室を借りられたと言うのでそこに出した。
そういう訳でやって来ました、家族さんが住んでいた、って結局家族さんの名前を聞くの忘れてたな、まあいいか……という訳でマンション跡地到着!
見事にマンションが倒壊してますね~。
はたしてダンジョンは無事でしょうか!?
まあ、コアを壊さない限り無事だろうけど。
瓦礫の上を進んでいき地下駐車場への道を見つけると、瓦礫で埋まってしまっていた。
先ずこれをどかさないといけないか。
うむ……魔術で吹っ飛ばすかそれとも……。
ラノベみたいに土属性でコントロールとかできたら楽なのに。
そう上手い事いかないのが現実だよな。
………………おっ? 行けそうか?
スキルの情報を探っていると、ラノベみたいにコントロールして通路を作るとかは無理だが、瓦礫を細かくする事は出来そうだ。
さっそく魔術を組む……土と水も入れた方が良いか、そして無属性…………これで行けそうだが、一度試してみよう。
土属性で細かくして、水属性で土埃が舞わないように吸着して地面に落とす。
最後に無属性で範囲を固定して細かくなった瓦礫を左右に除ける。
手を瓦礫に向けて組んだ魔法陣を展開した。
クラッシュロック!
発動させた瞬間、目の前の瓦礫が全部砂になり、無属性で左右へと除けられるが、魔術が終了すると砂の山が崩れてきた。
「うわっ……改良の余地ありだな」
しかもコンクリート等は砂になったが、鉄筋等の鉄が残ってしまっている。
まあ、駐車場に入る道は出来たから良いか。
穴のように空いた道を進んでいくと、車が数台駐車されているのが見えてきた。
暗視があって良かった。
毛の無い犬みたいな魔物って言ってたよな。
魔物が一匹も見当たらないが。
ここはまだダンジョンではないのかな?
スロープを降りて行くと地下2階へと到着。
階段への扉を発見。
開けて中を覗くと下へ降りる階段だけで、上への階段は無い。
これは正にダンジョンの階段だよな。
ん? って事はここは既にダンジョンの中?
周囲に魔物の気配も魔力も感じないが?
まあ、魔物が居ないなら下へ行くか。
秘密の地下室へ行く階段みたいでちょっとテンション上がる。
ん~? 流石ダンジョン?
構造が全く分からん。
下りたらマンションの中にある廊下になっていて、左右には各家庭の玄関扉が等間隔で壁に並んでいる。
あっ、何かこういうホラーゲームを思い出してしまった。
扉の前を通れば何か出てくるとか?
驚かす系はやめてね?
扉の横の名札は何も書かれていない。
書かれていたら逆に気になるが。
さて、一部屋ずつ確認した方が良いかな?
しかし、右の扉を開けようとしたが、鍵が掛かっている。
何処かで鍵を見つけないと入れないようだ。
って、ゲームみたいになってしまった。
そこからドアノブをガチャガチャしながら廊下を進むと、突き当りがT字路になっており、左右を見ればまた同じ風景が続いている。
これはヤバいな。
ちゃんとマップを描かないと迷いそうだ。
ラノベにあるようなマップスキルとか欲しいんですけど!
ありませんかね!?
そんな都合の良い物はありませんか。
魔術でどうにかできないか?
ん~…………微妙な事しか出来なさそうだなぁ。
「いや待てよ?」
魔術だけで考えるから微妙になるんだよ。
紙かノートと一緒に考えれば良いんじゃね?
T字路の真ん中に座り込み魔術を組み始める。
ノートを前に広げて無属性で魔術を組んでいく。
ここでノートの方にも受信用の魔法陣を描けば……よし。
ノートを見ると白紙だったページに地図が描き込まれていた。
これがちゃんと自動で追加されていくか確認しないとな。
そう思ってノートを持ちながら、入ってきた方へとノートを見ながら戻っていく。
「……おぉ、スゲー…マジでゲームみたいになった」
そしてT字路へと戻る。
これで大分楽になった。
さてガンガン探索するぞ!
「えーっと、どうしようかな」
はい、迷ってしまいました。
いやねぇ~、途中まではちゃんとマップが自動更新されていたけど、途中で魔術が切れたみたいでさぁ。
そうなると、途中の道順が分からないんだよねぇ~はは。
ちなみに此処まで何処の扉も開かなかったぞ。
実は言うとそんなに自分自身は悲観していないし慌ててもいない。
何故かと言うと、既にダンジョンに住む事を経験しているからだ!
えっ? それは関係ないって?
まあ、食料は十分にあるし、このままダンジョン探索を続けても全然いいと思ってる。
全く問題は無い。
しかし、1つ気になっている事がある。
ここまで一匹も魔物が出てきていない事だ。
此処ってダンジョンだろ?
って、俺達が勝手にそう言ってるだけだが。
どうして魔物が居ないんだ!?
犬みたいな奴! 出てこいや!
再度マップ魔術を発動させてから適当な方へと進む。
そして2時間程経った頃、漸く階段を発見。
しかも下へ進む階段だ。
ちなみにマップ魔術の効果は1時間程で切れる事が分かった。
なので俺は、階段の前で野宿の準備をした後、マップ魔術の改良を行った。
フッフッフッ、こうしてどんどん高性能魔術へと変わるのだ。
最初から高性能にできたらいいんだけどね。
使ってみて無駄な箇所を削除したり必要な部分を追加したりと、そうして魔術は磨かれていく!
楽しいよね~。
明日からは高性能マップ魔術でガンガン進みたいと思います。
自分の書いた小説を読んで頂き、誠にありがとうございます。




