表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
145/160

14 燃えカス。

評価、登録、いいね、感想をして頂きありがとうございました。

ラミデルトさんとリズタルテさんに、詳しく話しを聞く事になったのだが、その前に……。



姿を見せてほしいんですけど?

『我々神は、姿形という概念は無いのだ』

『故に、性別も存在しないのよ』

ん?

でもラミデルトさんは男でリズタルテさんは女だよね?


そう聞くとどうやらそれは、俺がそう認識しているからそう聞こえるだけで、男でも女でもないらしい。

相手が聞きやすい声と言葉で聞こえると教えてくれた。

流石神。



でも、地球では狐の神様や男女の神様を祀ってる神社があるけど?


すると、人や動物から神に至った者は、生前の姿をとる事もあると言う。

本来神は高次元の存在で、姿形や性別は存在しないとの事。

偶に、姿を借りて俺たちの次元に干渉する事も過去にはあったらしいが、そもそも神は高次元で、それぞれの役割を担っているそうだ。

なので滅茶苦茶忙しいんだと。


日本でも神様が一堂に会する時期があるって聞いた事があるな。

あれは本当の話だったのか?

まあ、今はいいかそんな事。



では、ダンジョンマスターの事を教えて下さいな。


『ええ、あなたが……』

そう言って話してくれた内容とは、ダンジョンマスターは本来神が就く役割、というのは先程言ったとおりだが、俺がイメージしたダンジョンマスターとは役割が違うとの事。


神が就く、長いのでダンマスは、ダンジョンを管理するだけの役割らしい。

その管理とは他の次元に干渉しないようにしたり、増えすぎないようにするだけだと説明された。


なるほど、その神が居ないから俺たちの世界にもダンジョンが現れたのか。


『ええ、本来ダンジョンは1つの次元で管理される物なのよ』

『しかし、その管理する神が居ないので、ダンジョンは増え続ける、なので……』

『私たちがその次元に存在する生物が生き残れるように、証とオーブを作ったのよ』

ほうほう……お二人はダンジョンの管理ができないの?

神ならできるんじゃね?


しかし、ダンマスになるには、お二人の神格と言えばいいのか、存在の格が高すぎるらしい。

ダンマスになる神は本来、なりたての神が神として訓練するために就く役割なんだと言う。


格上の神が就く事は、高次元の決まりみたいなものがあって出来ないのか。

高次元も色々面倒臭そうだなぁ。


『ええ、かなり』

『まあ、それでもやりがいはあるがな』



そして、俺が就いたダンマスはというと、まあ、ラノベ知識からイメージした職業だからね。


俺がイメージしたのは、ダンジョンを支配できる事と作る事が出来るダンマスだ。

ダンマスと言えばそれしかないと思うが、まさか高次元にそんな存在が居るなんて誰も思わないだろ?


んで、俺がダンジョンを支配する事と作る事が出来るように、お二人が力を授けて下さったらしいのだが……。


『力が強すぎてな、使い過ぎるとその力にお前の存在自体が飲み込まれてしまうのだ』

なんですと?

あれか、自分の中に……っていう妄想が実際に起こると?

『本来その力は神が持つべき力なのよ、だから格が低いあなたが使うとね……』


ぐふっ……格が低いと言われてダメージを喰らうとは思わなかった。

まあ、神に比べればそりゃ格は低いと思うけど、実際言われるとくるものがあるな。



『しかし、その枷を無くす事は出来る』

マジで?

『ええ、あなたが肉体を捨てて高次元の……』

だが断る!!

『……存在になれば』

それは断固拒否する!!


神になんてなりたくないので、今のままでいいです。

『では、その力はなるべく使わないようにする事だな』

『でもある程度なら大丈夫だけどね』

それはスキルみたいに向き合えば分かる事?


そう聞くとそうだと言うので、なら大丈夫だと安心した。



そこで俺はずっと気になっている事を聞く。

世界の図書館でも覗けなかった事だ。


ダンジョンってなに?


すると返ってきた答えは『世界の理』だった。

俺が知りたいのはそういう事じゃないんだけどなぁ。

その先が知りたいのだが。


『ダンジョンは魔力が生みだす存在だな』

『分かりやすく言うと、火があればその燃えカスが出るでしょ? その燃えカスがダンジョンだと思えばいいわ』

なるほど、ダンジョンは魔力という火の燃えカスなのか。



『そしてダンジョンは、世界の理の外にあるのだ』

ん?

でも世界の理って言ってたじゃん。


そう返すと、魔力の燃えカスという部分で世界の理となっているが、ダンジョン自体は理の外にあるらしい。


だからあんなぶっ飛んだ空間になってるのかと納得できた。



じゃあ、そろそろ終わりかな?

俺は早く家族を生き返らせる方法を探さないといけないんだけど?


『それは大丈夫だ、あちらの時間は止まっているからな』

おお、流石不思議空間。

『あなたの家族を蘇らせる方法はね……』


……なるほど。

それは良い事を聞いた。

ありがとうございます!


『くれぐれもその力を使い過ぎないようにな』

『ダンジョンの事をお願いするわね』


ダンジョンの事をって……。


そう思った時には既に俺は、元の空間で地面に座った状態だった。



あれが神か……高次元の存在。

不思議な感覚だな。



俺は自分の手を見て握り締める。

さて、ユキを蘇らせるか。

そう思い俺は立ち上がり、固まっている全員を見るとニヤッと笑い話しかける。


「おい爺、お前のコア、使わせてもらうぞ」


その後で、ダンマスの能力をちゃんと確かめないとな。

読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 亜神って所ですかね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ