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27 学園始動。

評価、登録、いいね、感想をして頂きありがとうございました。

美香が弟子になった日から4日後。

とうとう学園が始まる。


あっ、ギルドは凄く順調に進んでるぞ。

皆がちゃんと自分の仕事を理解して動くし、資料なども綺麗に纏まってるし、作業が終わるのも早い。


まあ、皆レベルが上がってステータスも上がってるので手も早ければ、知力も上がって仕事を覚えるのが早くなっているのだ。

後は本人のやる気次第だな。


なのでギルドは問題なし!



今日から学園で、今は生徒たちを待っている所だ。

学園が始まる前日、生徒用のマンションも建てた。

通学が大変って人用にね。

寮があるのかって連絡がきたので急遽、ギルドと同じマンションを北側に建てました。



そう言えば、学費がどうなっているのか。

初代の生徒たちは無料だ。

その代わり、卒業すれば教師になるという契約になっている。


ギルドと学園の魔法契約は、ギルドがギルドリングに魔力を流した時に契約成立となり、学園は校章に魔力を流せば契約成立となる。

学園の契約内容はギルドと大して変わらない内容です。



暫く待っていると生徒たちが登校してきたので、美香にマンションへ案内させる。

生徒たちは全員がマンションに入るみたいだな。

ついでに5人の料理人も雇って、その人たちもマンションに住み込みで働くみたいだ。

ちゃんと証で職業を料理人に就いてもらい、学園の食堂専属で働いてもらう事になっている。




さて、ここで誰が何を教えるのかおさらいをしよう。

全て俺が教える事もできるけど、そんな事は絶対やりたくないので皆に割り振った。


武術はユウが教え。

武器術はおっちゃんが。

魔術はなっちゃん。

魔法は美晴さん、由奈。

生産は俺と由奈が教える事になる。



準備ができた生徒たちが正門からゾロゾロと集まってきたので、さっそく移動を始める。

戦闘科の校舎の地下にある訓練場へと到着すると、先ずは魔力感知と魔力制御を修得させる。

これが無いとスキル習得は難しいからな。


ちなみに、生徒の年齢は15~45歳と、俺より年上の男性も居る。



由奈やなっちゃん、美晴さんは女子生徒を担当してもらい、男はユウ、おっちゃん、俺が担当する。


「えーっと、木村君、竹内君、立花君の3人は職業に就いてるから、魔力制御と感知はできるよね? じゃあ、君たちも他の生徒の背中に触れて、魔力を流してスキルを覚えさせてくれ」

『はい!』

元気があってよろしい!


ちなみに3人の年齢は、木村君が25歳の暗殺者で教員免許を持ってる人だ。

竹内君は19歳の魔法使いで元大学生、教師を目指していたらしい。

立花君は31歳の魔導士で既婚者の妻子持ち、ダンジョンに潜って食料をなんとか確保していたらしいが、戦闘が苦手で戦えるようになるために入学したと言っていた。




この背中に触れて魔力を流し、魔力を感じる取る事ができれば魔力感知はすぐ習得できる。

そこから魔力に意識を集中させ、身体の中で動かす事ができれば魔力制御を習得できるのだ。


しかし、これの習得には個人差がハッキリと出る。


今までのように得手不得手があるのと同じで、直ぐ習得できる人と中々習得できない人が居る。

まあ、全然習得できないって人は居ないからいいんだけどね。

将来、そういう所でいじめに発展している映像が頭に浮かぶ。


優劣をつけて『お前才能無いんじゃね?』とか言って、マウント取る奴とか?

そうやって優越感に浸るナルシストは必ず居るだろう。

しかも無意識に。

って、そんな話は別にいいか。




この日はこれだけをやって終わった。

初日で魔力制御と感知を習得できたのは、26人中7人だ。

結構多いのでは?

皆優秀だねぇ。

このままいけば、教師になるのも早いかも。

楽しみだ!



その日の夜、山波さんから連絡がきた。


「どうも山波さん」

『あっ、こんな時間にすみません』

「いえいえ、で? あの依頼の連絡ですか?」

『ええ、やっと分かりましたよ』

「ほう、結構大変だったみたいな言い方ですね?」

すると一瞬間が空いた。


『そりゃ大変でしたよ、防衛大臣も知らない話だったみたいで、かなり怒ってましたから』

「うわぁ、そりゃ大変ですね」

マジで。


その後詳しく聞いてみると、北海道で会った霧島さんが俺の事を報告した上の人間が、俺を海外に行かせるために依頼を出したようで、防衛大臣から直々に依頼の取り下げの指示が出たらしい。



「じゃあ、ギルドの海外派遣はしなくていいって事ですね?」

『はい、それで間違いありません、すみませんでした。 こちらのゴタゴタに巻き込んでしまって』

「いえいえ、こちらは依頼があれば内容を精査して受けますから、相応の依頼料を払ってもらえれば私も行きますよ?」

『それは……ちょっと大臣に相談してみます』

「また何かあれば連絡してください、こちらもしますので」

『はい、今回は連絡頂いて助かりました』

その後少し雑談をして電話を切る。



ちなみに依頼を指示した人は格下げされたらしい。

解雇じゃないのがビックリだ。

しかし、現状人手が足りないいま、むやみに解雇はできないとの事。

世界がこうなって人口がかなり減ったみたいだからねぇ。


まだ全てを把握している訳じゃないが、専門家の人が言うには世界がこうなって全人類の約半数が亡くなってると予想を出したらしい。

山波さんがそう言っていたが、元々の総人口数を知らないのであまりパッとしなかった。


後にユウが教えてくれたが、総人口約80億人と言っていたので、今は約40億人って事だな。

それでも多くね?

いや、少ないのか?

俺には分からん。




学園が始まって3日で全員が魔力制御と感知を習得。

ここから学園が本始動する事になる。


1期の生徒たちには全ての授業を受けてもらい、スキル習得できるのかを試してもらう。

2期生からはどこの科を受けるかは自由になる。

覚えたいスキルの授業を受ければいいのだ。

将来派閥とかできそうだけど、それはそれで見るのは面白そうではあるな。


それから、授業で教えるのはユウたちなので、俺はそろそろ異世界へ商売をしにいこうと思う。

生産科も由奈1人で大丈夫だろうし……って、他の生産スキルを教える人が居ないのか!!



由奈は魔法薬だけなので、錬金術とかは俺が教えないといけない。

…………はぁ~、もうちょっと掛かるかなぁ。

早く異世界へ行きたい!


今回の異世界には俺とユキと美香だけで行くつもりだ。

ユウたちには学園とギルドを任せる。

肉体を持った死霊組は俺から離れる事もできるので、問題無し!!



まだ見ぬ異世界が俺を待っている!

あと金も!!



魔法薬より先に錬金術を教えるか。

読んで頂きありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 異世界人たちが暇してそう
[良い点] 更新お疲れ様です。 [気になる点] 第一期生は教師になる契約ですが、将来的に 「自分もダンジョンで稼ぎたい」 とか 「ダンジョンで活躍している人の方がレベルが高くなった。教師を継続する自信…
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