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【番外編】王妃殿下は聖女と魔女に魔法を教える

 今日はリリーちゃんとローズさんと一緒に、魔法研究専門機関で魔法の実験。


 と言うのも、私、最近気付いたのだ。


 リリーちゃんの治癒魔法って、細胞を活性化させたり怪我や病気を無かったことにする、言わば時間を操作する魔法。


 対して、ローズさんの影魔法は、影の中に亜空間を作って物を保有する事が出来る、言わば空間を操作する魔法。


 まあ厳密に言うと、治癒魔法の範囲を好きに調節できてたり、影魔法の中では時間が止まってたりと、一概にそう言い切れるものではないんだけど、昔から光属性と闇属性って対になる存在だし、空間や時間を操ってるのは確か。


 もし私の目論見が正しければ、光属性魔法と闇属性魔法で複合魔法が使えれば、時空を操ることが出来るんじゃないか!?


 っていう安直な考えをリリーちゃんとローズさんにしてみたところ、「「是非とも実験してみよう」」って事になった。




 まず試さなければいけないこと。


 リリーちゃんが治癒魔法以外で時間を操作出来るのか、ローズさんが影魔法以外で空間を操作出来るのか。


 これが上手くいかない事には話が進まない。


 最初にリリーちゃんに時間を操作してもらうことに。


「今この砂時計は正しく動いてるわ。

 この砂時計を止めることは出来る?」


「分かりません。

 でも、やってみます」


 砂時計をじっと見るリリーちゃん。


 しかし、何も起こらない。


 やっぱり時間を操るのって無理なのかな?


 声をかけようとも思ったけど、かなり集中してるみたいだし、もう少し待ってみた。


 すると、砂時計の砂の速度が徐々にゆっくりになっていった。


 そして暫くすると、遂には落ちている最中の砂は空中でピッタリと止まった。


 砂時計の時間が止まったのだ。


 す、凄い!まさか一発で出来るようになるなんて!!


 「ぷはぁ!」とリリーちゃんが息を吐いた途端、砂時計は何事も無かったかのように動き始めた。


「凄いわリリーちゃん!!

 本当に時間を止めてしまうなんて!」


「驚きました……まさか魔法でこんな事が出来るとは思いもしませんでした」


 興奮する私とローズさん。


「こ、これ……かなり、難しい、ですねっ」


 大粒の汗を流しながらゼイゼイと肩で息をするリリーちゃん。


 こんなに疲れてるリリーちゃん初めて見た。


「でも、何となくコツは掴めた気がします。

 もう少し練習すれば、もっと楽に出来るかもしれないですね」


 え、練習もう少しでいいの?



 続いてローズさん。


 ローズさんは影の中に亜空間を作ることが出来るのだけど、逆に空間を無くすことって出来るのかな?


 ただこの実験は、消された空間の中にあったはずの物質が無くなったことによる弊害が、どれ程周りに影響するのかと言うのが分からない


 いや、分からないからこそ私が空間操作出来るなら一人で実験してたけどね?


 ここにはリリーちゃんもローズさんもいるし、何より魔法を使うのはローズさんだし。


 だから、考えた感じ弊害の少なそうな、空間の置き換えをやってみてもらうことにした。


 所謂テレポートだ。


「ここに置かれたコインを、別の場所に瞬間移動してみて」


 テレポートの原理をローズさんに伝えた。


「……分かりました、頑張ります」


 コインを見つめるローズさん。


 しかし何も起こらない。


 これもそう簡単に出来るわけないか。


 声をかけようとも思ったけど、かなり集中してるみたいだし、もう少し待ってみた。


 すると、目の前にあったコインが急に消えた。


 そして、チャリンと20センチ程の高さから消えたコインが落ちてきた。


 コインが空間移動したのだ。


 す、凄い!まさかローズさんまで一発で出来るようになるなんて!!


 「ぷはぁ!」とローズさんが息を吐き、カタカタと動くコインを見つめる。


「凄いわローズさん!!

 本当に空間移動しまうなんて!」


「これが……先程フラン様が言っていたテレポートなんですね!」


 興奮する私とリリーちゃん。


「じゅ、重力魔法で、コインを、浮かせたのでは、ないですよ……」


 大粒の汗を流しながらゼイゼイと肩で息をするローズさん。


 こんなに疲れてるローズさんも初めて見た。


「でも、何となくコツは掴めた気がします。

 もう少し練習すれば、もっと楽に出来るかもしれないですね」


 え、練習もう少しでいいの?




 二人が自主練をしたいと言い、今日は一旦解散になった。


 「「明日までに完璧にする」」と二人とも意気込んでたけど、マジかよ。



 次の日。


 今日は私が王妃としての仕事(ほんぎょう)で忙しいから、二人には王宮の訓練場に来てもらうことになった。


 そろそろ約束の時間だけど、二人ともまだ来てない。


 と思ったら、ローズさんが目の前にいた。


「テレポート、完全にマスターしました」


 え、本当に!?


 て事は、テレポートでここに来たの!?


「王宮の訓練場は何度も来たことがあるので、家から一発で来れました」


 ファッ!?


「私もマスターしましたよ」


 いつの間にかリリーちゃんもいた。


「自宅から王宮の訓練場まで来るのに、時間を止めてきました。

 これもテレポートなんですよね?」


 マジかよ!?


 流石ヒロインズだわ!!


 二人とも超優秀なのは大変素晴らしいけど、ちゃんと入城受付してる?

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― 新着の感想 ―
[一言] 二人とも天才( ˘ω˘ )!
[一言] リリーちゃん、それ多用してると自分だけ先に歳とってくよw
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