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【番外編】双子は一歳になる

 今日はデアルトとクリスタの一歳の誕生日。


 それを祝うために、国王陛下(ロナウド)主催のガーデンパーティが行われる。


 現在社交界シーズンではないため、招待客全員が集まれることは無いと思っていたけど、気球やら馬車やらを乗り継いでほぼ全員招待客が来てくれる事になった。


 ちょっと話が逸れるけど、こういった時のために蒸気機関車を早く走らせたいと思っていて、魔法研究専門機関で現在開発中なのだ。


 機関車と魔法全然関係ないけど。


 早ければ二年後には機関車が完成して、各地へ線路を敷いていく予定。


 トータルしてあと十年かかるかなぁ。


 私が魔法で線路を敷けば期間は五分の一程に出来そうだけど、それは多分周りの人達が誰も許してくれないと思う。


 特にロナウドとか。


 話を戻して、招待客全員という事は、久しぶりに私の友達みんなで集まれるのだ。


 近況は手紙のやり取りで知ってるけど、実際会うのは卒業式以来。


 あぁ、会えるのが楽しみだなぁ。




 パーティの時間になり、続々と招待客が集まってきた。


 入口で出迎えるのは先王陛下と先王妃殿下。


 招待客が萎縮するからやめてくれと行ったんだけど、「「孫の誕生日を祝ってくれる客に礼を言うのは礼儀」」と言って二人とも聞かなかった。


 なんとか招待客がパーティ会場へ到着出来たら、私とロナウドがドレスアップしたデアルトとクリスタを抱っこして登場。


 今日の双子の衣装は、もちろん私の手作り。


 スーツ風の衣装を着たデアルトと、フリフリドレスを着たクリスタ。


 二人とも人見知りを全くしないので、これだけ大勢の人の中でもケロッとした様子。


 手を繋いで、最近できるようになったあんよをお披露目。


 その様子や仕草に招待客がメロメロ。


 「陛下にそっくりのなんと愛らしい姫様ですこと。」


 「キリッとした王子殿下のお顔は、王妃殿下によく似ていらっしゃる。」


 時々休憩を挟ませながら、子供たちは招待客に愛嬌を振りまいている。


 「まぁ、なんて可愛らしい!」


 「本当に、お二人にそっくりですね。」


 セシルさんとリリーちゃんが挨拶に来てくれた。


 今までのようにセシル様と呼ぶと「王妃が一介の伯爵に様呼びするもんじゃない、敬称すら必要ない」とまで言われたので、妥協案でセシルさんと呼ぶようになった。


 二人は結婚をして、リリーちゃんのお腹には新しい命が宿っている。


 妊婦さんをパーティに呼ぶのは酷かなと思って招待状に『無理して来なくてもいいからね』的な事を書いてたんだけど、『無理せず絶対行きます!』と返事が返ってきた。


 「半年後にはリリーちゃんとママ友になるんだねぇ。」


 「「ママ友?」」


 あ、ママ友ってこっちの世界じゃ通じなかったのね、うっかりしてた。


 「フランちゃん先生!」


 ポスカ君はやっぱりフランちゃん先生呼びのまま。


 三人の奥さんも連れてきている。


 ちなみに、お留守番をしている子供は全員で三人。


 三人とも女の子で、みんなポスカ君似。


 つまり激カワ。


 「デア君もクリスちゃんもお米たくさん食べて大きくなったねぇ!」


 ええ、二人ともおにぎりは大好物でございます。


 というか、二人とも何でも食べる。好き嫌いがない。


 「王子殿下、王女殿下のお誕生日おめでとうございます、国王陛下、王妃殿下。」


 ケンは私の代わりにフィアンマ伯爵領の領主をしてくれてるから、割としょっちゅうあっている。


 未だに独身を貫いているが、彼を狙う女性は数しれず。


 ほら、今この場にも虎視眈々とケンとの交流を目論んでいる人がチラホラ。


 「「ご無沙汰いたしております、国王陛下、王妃殿下。」」


 近衛騎士団カーネル班長と女性騎士団ミラ小隊長の二人は、既に婚約済みで近々結婚されるそうだ。


 いやぁ、いつかは二人がくっつくと思ってたんだけど、割と時間がかかったねぇ。


 将来有望の美形騎士カップルは、巷でも有名人。


 二人の出会いや馴れ初めをモデルにした恋愛小説まで出てるほど、人気者なのだ。


 「そういう貴女こそ、伝記が書かれているではありませんか。」


 あー、うん、そうだね。


 やりたい事やってたら、やってた事がかなり派手だったからね。


 「フランドール様がモデルになった冒険小説やファンタジー小説等、全て持っていますから!」


 ローズさんは私と一緒に魔法研究専門機関で働いている。


 そして、彼女のハートを射止めたのは、例の少年でした。


 例の少年は現在、高位裁判官になって悪を捌いている。


 因みに、ローズさんを逃してしまったレオは、今現在色んな女性に声をかけている。


 「王妃サマ、いい人いたら紹介ヨロシクぅ!」


 チャラさに拍車がかかってしまったようだ。


 「おいレオ、少しは場を弁えろ。」


 ウッディ君と一緒にいるエリックが、レオを窘めた。


 「師匠こそ、男ばっかのムサいところでいつまでも過ごさず、王妃サマに女の人紹介してもらっちゃえばいいんすよ。」


 「だまれ。」


 二人のやり取りを笑って見ているウッディ君。


 独身の三人は、未だに師弟関係を続けて仲良く交流をしているらしい。


 ウッディ君も独身だったのかよ。


 「フラン様、ロナウド様、本日はおめでとうございます。」


 「お、おめでとう、ございます。」


 あれ、アンリさんとビクター君、なんで二人でいるの?


 二人とも別の人と結婚してるでしょ?


 「ビクターさんとはついさっきそこで会ったんですよ。

 夫はお義母様と一緒にいらっしゃいます。」


 え、ご主人の母親招待してなかったよね?


 「付き添いとして連れてきたんです。

 マザコン過ぎて呆れて何も言えません。」


 ……返す言葉が見つからずゴメン。


 で、ビクター君は?


 「と、友達と話するから、邪魔、しないでって……」


 ビクター君の奥様はかなりの鬼嫁らしく、相当尻に敷かれているそうだ。


 二人とも大変そうだね……





 なんだかんだみんなと会っておしゃべり出来て楽しかった。


 ジョニー先生と会えなかったのが残念だったけど、先生は最近若い彼女が出来たと嬉しそうな内容の手紙を寄越してくれてるくらいだから、元気にはしてるんだろうね。


 さぁ、メインの双子はと言うと……二人とも疲れて眠ってしまった。


 乳母に二人を預けて、もうしばらくパーティを楽しみますかね。

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