表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
254/260

【番外編】王妃殿下は双子のお菓子を作る

 デアルトとクリスタは離乳食が随分と進み、最近は柔らかめの固形物を食べるようになってきた。


 というか、先王陛下がいつの間にか果物を勝手に食べさせていた。


 今まですり潰して食べさせたことはあった物だけだったけど、それでも初めてを取られたのはちょっとショックだった。


 本人はそんなつもりなかったらしくて、「そろそろこれ食べてみるか?」って軽いノリだったらしい。


 ちくしょう、じゃあ私だって初めてのジャンクフードを食べさせてやろうじゃないの!




 玉子を溶きほぐし、砂糖、ゴマ油を加えてしっかり混ぜて乳化させる。


 薄力粉とベーキングパウダーをあわせてふるったものを先程のものに加えヘラでサックリ混ぜ合わせる。


 油を塗った鉄板に絞り器で小さく絞っていき、9分(地球時間で約15分)弱焼き、あら熱をとったら、たまごボーロの出来上がり!


 掴んで食べるのはまだ出来ないから、コロコロの丸い形のものと棒状のもの二種類作ってみた。


 さて、反応はどうかな?




 おやつの時間にたまごボーロを食べさせてみる。


 まずは小さい粒の方から。


 はい、あーん。


 いいねいいね、唾液でふやかしながらもぐもぐと食べてる。


 お、おかわりかい?


 じゃあ、この棒状の方を持たせてあげよう。


 無事に口に運べるかな?


 うーん、最初はやっぱ難しいか。


 じゃあちょっとだけ手助け。


 ほら、こうやってお口に運ぶんだよ。


 手を支えてあげて口までボーロを持っていってあげた。


 おぉ、咥えて吸ってる。


 あ、溶けて口の中の部分から折れちゃった。


 口の中身が無くなったら、どうするかな?


 えっ、早速食べ方覚えたの!?


 流石私の子、二人とも優秀だわ。


 手の中に握りしめてるやつは、流石に食べるのは難しいか。


 見えるところからたまごボーロが無くなった途端、二人とも泣き出した。


 全く、こんなに小さいのに食い意地だけは一人前なんだから。


 一体誰に似たのかしら。




 それから、つかみ食べの練習におにぎりや柔らかく煮た野菜、果物、そしてたまごボーロが使用されるようになった。


 たまごボーロは特にデアルトに人気で、毎回おかわりをせがみ、断ると泣くほど気に入ってしまったようだ。


 二人とも随分つかみ食べが上手になってきてるじゃない、お母さんに似て器用だねぇ。


 この様子を見ていた先王陛下と先王妃殿下が、


 「なんとも美味しそうに食べておるの。

 儂にも一つくれんか?」


 と言って食べてしまった。


 まぁ、大人が食べても美味しいように作ってはあるんだけど。


 このたまごボーロを先王妃殿下がいたく気に入り、「コーヒーのお供に抜群」とお茶会で使用。


 『乳児からお年寄りまで食べられるお菓子』という事がお茶会に来ていたご婦人方に大人気となり、たまごボーロの販売を求める声が続出。


 という訳で、ブロッサム商会マタニティ・ベビー部門で販売開始。


 あっという間に育児の必需品となった。


 「今でも俺より忙しいのに、どうしてまた仕事を増やすんだ?」


 ロナウドに注意されてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ