212 公爵令嬢は魔導具を生産する1
週二で通っている魔法研究専門機関に、今日はお客さん、というか付き添いが来ている。
ロナウド、セシル様、リリーちゃん、ポスカ君、ローズさん、カーネル元生徒会長、ミラ元副会長だ。
今日は、私が作る魔導具の協力に来てもらったのだ。
氷魔法、爆破魔法が使える人は他にもいるのだけど、私と顔なじみの方が息が合わせやすいだろう、との事で、二人が呼ばれている。
研究結果としては、以前作ったサーモグラフィーゴーグル、熱くなるフライパン、アイテムボックス、エリアヒールペンダント、そして新たに作った水が湧き出る水筒は、使い勝手がよく、使いやすさも十分だとして量産されることが決定した。
特に、エリアヒールペンダントは、今後国中の魔力持ちが全員手に入れることが出来るよう、最優先で量産している。
なので、リリーちゃんは私と一緒に魔法研究専門機関にしょっちゅう来ている。
次に、雷撃メリケンサック、ライジングソード、プリキュンステッキ(光鉄)は、扱いがかなり難しいらしく、使いどころが限られるので、量産は保留状態。
ウッディ君とレオは、よくそんな武器を使いこなせたな。
続いて、炎の剣、プリキュンステッキシリーズ(火水風)、植物の生える植木鉢は改良の余地あり、という事で、今日来てもらったメンバーや専門機関職員と話し合いながら作っていくことになった。
因みに、光のランタンは特に必要性がないとして生産終了。
それを持ってるポスカ君と国王陛下、役に立たない駄作が逆にレア物になっちゃった。
先ずは既製品の改良。
炎の剣は男性魔力持ちにかなり人気で、炎の剣を媒体に火魔法を操る騎士団員が出てくる程に使いやすいものらしい。
「私も使ったことがありますが、自分の持っていない属性の魔法が使えるのは、かなりのアドバンテージになりますね。」
いや、カーネル元生徒会長は元々二属性持ちだから、その時点で他の人より相当有利じゃないの?
ただ、以前野外活動でロナウドが言っていた「森の中では使いにくい」という意見もあるので、他の属性の剣を作ることにした。
水の剣、風の剣、石化の剣、光の剣、氷の剣、爆破剣の六種類を試しに作ってみた。
「水の剣、風の剣、石化の剣、光の剣は使いやすくて、武器としてかなりの代物ですね。
逆に、複合魔法の氷の剣、爆破剣は他のものに比べて魔法発動にコツが必要でした。」
セシル様でコツが必要って事は、単体属性しか持ってない一般的な魔力持ちの人達には扱いが相当難しいんだろうね。
「てか、爆破剣カッコイイけど、爆破攻撃するんなら切る必要なくね?」
爆破剣はボツ作品になりました。
という訳で、基礎魔法四つの剣を採用する事になった。
次に、プリキュンステッキシリーズ。
土属性を除く三種類のステッキは、女性魔導師団員から絶大な人気を得ていた。
「女性騎士団にもプリキュンファンは多いが、魔導師団の方が希望者が多いな。」
因みに、プリキュンガチファンのミラ元副会長はプリキュンステッキを全種類持っている。
自分で火水属性持ってんだから、そのふたつは要らなくない?
「光ステッキは目眩しにはいいが打撃武器としては貧弱、鉄ステッキはリリー嬢以外使える人を見たことがない。」
なるほど。
で、未制作の土、闇、爆破、氷、植物、音の六種類を試作。
「土ステッキは火水風の三種類と同じように使えますね。
ただ、このステッキでフラン様のようにゴーレムを操る程になるには、訓練が必須でしょう。」
闇ステッキは光ステッキと同様の結果。
爆破、氷、植物、音の複合魔法ステッキは、やっぱり扱いがかなり難しいらしい。
特に、植物ステッキと音ステッキはその人のセンスがかなり重要で、私が音ステッキを使うとどうやってもギャギャギャギャーンて鳴る。
以後、私は音ステッキ使用禁止。
なので、やっぱり主要は火水風土の四種類で、使いこなせる人はその他の種類を極めてみる限定武器になった。
因みに、二刀流&自分の属性魔法の同時三属性を扱いこなすのはかなり技術力が必要らしいので、アンリさんはやっぱり相当訓練してたんだと思う。
植物の生える植木鉢は、ポスカ君が魔法を発動した時に作っていた植物以外は生やす事が出来ない。
なので、色々な種類の植物、主に野菜や果樹の植木鉢を作る必要があった。
試しに桜の木の植木鉢を作ったら、見事に桜の木しかならなかった。
ただ、この木を植え替えて桜を量産すれば、桜並木も夢じゃない。
ワクテカ案件じゃないか!
「「「さくらんぼが食べ放題!」」」
おい、元生徒会!
野菜と果樹の種類を増やすために、ポスカ君も魔法研究専門機関に入り浸ることが決定。
ようこそいらっしゃい。
「これで、今まで以上にフランちゃん先生と一緒の時間ができるね!」
おいおい、ロナウド達の視線が怖いから、物騒なことを言うのはやめてくれ!





