209 公爵令嬢は二度目の武闘会をする2
個人戦が終了し、続いては団体戦、陣取り。
私の友達では、アンリさん、ウッディ君、ビクター君、例の少年、ローズさんが参戦。
ロナウド、セシル様、リリーちゃん、レオ、ポスカ君は班の人数の関係で出場出来なかったみたいだ。
初戦最初の試合は、アンリさん対ローズさん。
またもやプリキュン対決で、「プ・リ・キュン!」の掛け声が始まった。
アンリさん、めっちゃ人気者だな。
試合開始の合図と同時に、ローズさんは重力魔法でアンリさん達を押さえつけて動けなくした。
その隙に、もう一人のチームメイトへ旗を取らせて、あっという間に試合終了。
カオスロゼ改めプリティハピネスの勝利。
ローズさん、手加減なしで容赦なし。
続いて、初戦二組目にウッディ君対ビクター君。
親友同士の対決、この組み合わせ初めて見る。
さあ、素手部門二位と武器部門二位、どっちが強いのかな?
攻めに向かうウッディ君に対して、完全要塞のビクター君。
二人の力は拮抗していて、どっちが勝ってもおかしくない。
と、ウッディ君の陣地へビクター君の相方が旗を取りに行く。
ウッディ君の相方はあっという間に躱されて、旗を取られて試合終了。
結果、相方の強さで勝負が決まってしまった。
なんかスッキリしない。
二回戦目、ビクター君対例の少年。
開始の合図でかけ出す例の少年は、ビクター君の相方へ向かって攻撃。
負けじとビクター君も例の少年の相方を打ちのめし、二人のフラッグ取り合戦になった。
二人同時に相手の旗を取りに行くが、足が早かったのは例の少年。
ここでビクター君が敗退した。
準決勝、ローズさん対例の少年。
開始早々、ローズさんは影魔法で例の少年達の影を拘束し動けなくするが、同時に発動した例の少年の土魔法で身体が岩で覆われ動けなくなった。
双方動けない状態で、先に動いたのはローズさん。
影人形を旗に向かわせ狙うが、例の少年の石ゴーレムにたち塞がれた。
例の少年、中々やるじゃない。
しかし、魔力も魔法操作もローズさんには及ばず、例の少年は敗退。
そのまま、決勝戦も優に勝ってローズさんの班の勝利。
総合成績は、ローズさんの班が優勝となった。
優勝しても相変わらずのポーカーフェイスだけど、今日は何となく機嫌が悪そう。
リリーちゃんに負けたからなのかな?
さあ、本日一番の大試合。
ロナウド、セシル様、リリーちゃん対私のエキシビションマッチ。
会場は最高潮に盛り上がる。
はぁー、このメンツに勝てる気がしない。
でもやるしかない、行くぞ!
試合開始、ロナウド、セシル様、リリーちゃんの三人は風魔法で空を飛び、私目掛けて攻撃してくる。
だが残念だな、私だって飛べるのさ!
鋼の翼をはためかせて空へと舞い上がる。
会場からおぉー!と言う声が聞こえた。
さあみんな、私の天使のような姿を崇めなさい。
そして繰り広げられる空中戦。
リリーちゃんのフラッシュ攻撃に対して、私は即座にサングラスをかける。
セシル様の音魔法攻撃対策には、防音性能の高い耳栓を用意。
そう何度も喰らわないよ!
ロナウドがガチで雷打ってきた。
すかさずガラスの盾で防御したけど、婚約者相手に容赦なしかよ!
三人とも連携しながら素早く動くもんだから、こちらから全然攻撃出来ず。
早くしないと私の魔力無くなる!
もう、この手は使いたくなかったけど、まとめてやっちゃうよ!
私を中心に、全員を覆い込む防弾ガラス。
風魔法で空が飛べなくなった私達四人はまとめて舞台目掛けて落下。
着地直前にガラスの囲いを消去し、磁力の帯びた鎧を三人に着せた。
こうなったら私の勝ち。
舞台の周りに超強力磁石を塗し、三人とも場外へ引っ張られた。
舞台に残るは私一人。
結果、勝者は私!
早急に磁石を撤収。
三人は実に悔しそうだ。
「「「この日のために沢山練習してきたのに!悔しい!」」」
個人戦勝ち残るの想定済みだったんか!
大盛り上がりで終わった武闘会。
生徒の元へ家族やスカウトマンが駆けつけている。
アンリさん、ウッディ君、ビクター君の三人も、バッチリスカウトされていた。
私も家族と合流。
「「フランがもう完全に手に負えなくなってしまった!」」
お父様、お母様、失礼な言い方しないでちょうだい!
「フランってば、こんなにも強かったのね。
わたくし、感心しましてよ。」
スカーレットを連れてきたマリア様に声をかけてもらった。
この人に褒められるのは嬉しいなぁ。
レティも随分と大きくなって。
三歳になったばかりのレティ、赤ちゃんの頃も可愛かったけど、今も相変わらず可愛いなぁ。
「ふらんおねえしゃま、ちゅよい!」
きゃーーー!!!
今度また新しいおもちゃ作ってあげるね!
あ、プリキュンステッキフルコンプなんでどうかな?
「フラン、レティに魔法はまだ早すぎる。」
お兄様ごめんなさい、はしゃぎすぎちゃった。
家族と別れて、ローズさんの元へ向かった。
なんだか顔色が悪い気がする。
「何かあったの?」
思わず問いかけてみたら、驚くような答えが返ってきた。
「私の家族が来ています。」





