197 公爵令嬢は学校祭の後夜祭をする
二日間ともに盛り上がった学校祭。
集客は例年より多かった去年を遥かに上回る人数で、名物となる企画もおおく名を残した。
まずは、プリキュン。
初代プリキュンステージに負けず劣らず二代目プリキュンも大盛り上がり。
握手会という名の募金活動も大いに繁盛して、とても順調に捗った。
それと、募金活動が定例行事に固定された。
「来年以降もやって欲しい」と言う嬉しい声を何度も聞いた。
また、「私達も募金の声掛けをしたい」と言ってくれる生徒が居てくれたので、来年からはぜひ積極的に参加してもらいたい。
続いてNINJA。
これは毎年行われる名物企画にされるらしい。
現在解体したステージの保管場所を探している。
仕方がないから、学校の地下に倉庫を作って、そこで保管しておくことにした。
一応、倉庫を作る許可は学校長から得てるから、勝手に作ってないよ?
ゲンコツはないよ?
最後に、異種ゴーレムプロレス。
ものすごく好評だったんだけど、来年以降もやっていくのかは不明。
ゴーレムを操れさえ出来れば誰でも参加可能なんだけど、実はかなり技術のいる作業。
ここまで出来る人が騎士団や魔導師団にどれだけいるだろう?
てか、その人達が今後どれだけ参加してくれるのかも分からない。
まぁそこは、その年その年で臨機応変に対応してもらおう。
その他、学校内で出されていた出店や、私達以外の人達がやっていた企画の詳細や当日の情報管理をしていく。
あれ、気付くと去年までの学校祭資料の三倍になってる。
来年以降も学校祭は生徒会が忙しそうだ。
そして、海事研修同様みんなで打ち上げ。
生徒会だけでしょうかとも思ったけど、募金活動に協力してくれたアンリさん、ウッディ君、ビクター君、ポスカ君、レオ、例の少年、ローズさん、それと出店の最終報告に来ていたケンも誘って派手にパーティをしようってなった。
そういえば、この世界に来て食べた事がないものがあった。
それが、B・B・Q!
貴族がただの串焼きの肉や野菜を食べるのかって事で、今まで何となくやってこなかったけど、こういう時こそ食べたくなるよね。
という事で、校舎の隅にかまどを作って、バーベキュー開始!
一口大に切った肉や野菜、魚介類を串に刺して、かまどで焼くだけ。
味付けは、塩コショウ、バーベキューソース、ポン酢、カレー粉等バリエーションを豊富に取り揃えてみました。
「ただ焼いただけの物でも、こういったイベントの様に頂くと楽しく美味しく食べられますね。」
「普段の食事や野営のご飯とは一味違う、何か特別感を感じるね!」
皆さんからは高評価。
まぁ、材料が良かったり、下ごしらえをしっかりしてるから、火の通りがちゃんとしてれば不味くはならないよね。
おや、私達の様子を遠くから覗いてくる人が結構いるね。
気になるのなら声掛けてくれればいいのに。
「会長達って学校の中でもトップクラスのイケてるメンバーっしょ?
気軽に声掛けって、無理じゃね?」
レオは気軽に声掛けて来てんじゃん。
「最初の頃ひとりぼっちだった私からすれば、フランドール様は雲の上のような存在なんですよ。
一緒にお食事だなんて、今でも夢のようですよ。」
なるほど確かに、スクールカースト最下位の俺からすれば、リア充グループの食事に声掛けて混ぜてもらいに行くとか苦行だわ。
それなら、こっちから誘ってしまえばいいだけの話。
「皆さんもよろしければ、ご一緒にいかが?」
「いいんですか!?」
「是非!ご馳走になります!」
打ち上げなんだから、私達だけでせずにみんなですればいいんだよ。
という事で、あれよあれよという間に全校生徒と先生達まで加わって、みんなでバーベキューパーティ!
かまどが足りない、という事で校庭脇に追加。
ゲンコツも追加。
先生も肉食ってるクセに、解せぬ。
気高いお貴族の方々が、たかが肉や野菜を焼いただけの庶民的な料理を食べて美味しいと思えるのかとか思ってたけど、みんな野営経験あるからもっと酷い粗食食べた事あったね。
なんだか楽しくなっちゃったし、ついでに学校祭で出たゴミを燃やしちゃおうぜ。
丸太を組んで、その中にゴミ入れて火を付ければ、キャンプファイヤーの出来上がり!
私は歌も踊りも出来ないけど、さあ皆さんWAになっておどろう!
お、セシル様ナイスバイオリン!
ここじゃフォークダンスがセオリーなんだけど、気にせず自由にやっちゃいな!!
少し離れたところで、私とロナウドはキャンプファイヤーの様子を見ていた。
「フランは凄いな。
その場の勢いだけでみんなを巻き込んでお祭りにしちゃうんだから。」
「学校祭の後夜祭ってヤツね。
人生何でも楽しんだもの勝ちよ!」
「ははっ、フランのそういう所が好きだな。」
いきなりドキッとする事を言われて、思わず固まる私。
しばらくそのままお互いを見合っていた。
すると、急にロナウドの顔が近づく。
唇と唇が触れ合った。
全身に電気が流れたような感覚になる。
「ろ、ロナっ……」
「フラン、愛してる。」
心臓がバクバクとうるさい。
へ、返事をしないと……
「わ、私も……あ」
「うひょー!!
みんなー!!
会長と王子サマがチューしてるぜー!」
空気ぶち壊し。
あ、ロナウドがキレてレオを追いかけ回してる。
いいザマだ、コノヤロウ。
うわぁ、何この空気。
女子がきゃあきゃあ騒いでるよ。
リリーちゃんとローズさんはなんでそんなに険しい顔をしてるの?
「「フラン(ドール)様が愛とかキスとか、まだ早すぎるって〜!」」
それ、どういう意味?
「イチャイチャすんのは構わねぇが、もちっと場を弁えろな?」
ジョニー先生まで。
この後、意中の相手へ告白する生徒が続出。
更に、『学校祭の後夜祭でキスをすると永遠に結ばれる』という噂も流れ始めた。





