195 公爵令嬢は二度目の学校祭をする1
みんなが待ちに待った学校祭。
忙しかった準備期間より、更に忙しい二日間が始まる。
生徒会長の私が開会宣言をして、学校祭スタート!
まず私達が行ったのが、募金活動。
アンリさんとリリーちゃんとローズさん三人組、ウッディ君とビクター君ペア、レオと例の少年ペア、セシル様とポスカ君ペア、そして私とロナウドペアに別れて、人通りの多い場所で募金箱を持って声掛け。
「募金活動にご協力くださーい。」
「被災地への募金活動にご参加お願いしまーす。」
「募金、宜しくっすー!」
「募金活動って、なんですか?」
「ここにも書いてるんですけど、最近起きた東北部大震災の被災者を助けるための資金を募金で集めてるんです。」
「集めたお金は、被災地の方々へ寄付をします。」
「どうせ集めたお金は、アンタらがパクるんじゃないの?」
「俺がそういう事を許すと思うか?」
「い、いえ、全く思いません。
申し訳ございません、ロナウド王子殿下!」
「銅貨一枚からでもいいんです、皆さんの『困った人を助けたい』という想いを、この募金箱へ募らせてください。」
「ねぇ、お願い。」ニコッ
「キューン!
分かった!
私が寄付してあげる!」
「俺もやってみよう。」
「ありがとうございます!
お礼のボタンです。どうぞ。」
「「これは?」」
「寄付してくださった方へお礼として配っている記念品です。
このボタンは、今回被災された伯爵領の名産品なんです。
これも被災地復興の一環として取り入れてみました。」
「へぇ、結構綺麗な石のボタンね。」
「あれ、これとそれ模様が違うな。」
「これから毎年募金活動を行いますので、色んな種類のボタンを集めてくださいね。」
「へぇ、面白い!
また来年もやってみよう!」
「「「ありがとうございました!」」」
スルーする人ももちろん多いけど、活動としては概ね好調。
寄付ってのはお金持ちや貴族がやる事って常識が多いから、こういった募金活動はかなり斬新みたいで、立ち止まって話を聞いてくれる人も割といた。
その中から数人が募金をしてくれるって感じだけど、それでも全然ありがたいよね。
記念品のボタンは、土砂で埋まった村が石工芸が名産と聞いて思いついたもの。
学校長や伯爵に相談したところ、喜んで賛同してくれたので取り入れてみたんだけど、これも結構いい反応。
今日の午前中は、この募金活動が主になる予定。
どれだけ募金が集まるかな?
午後のステージ発表まで、みんなでお昼休憩。
今年は売り切れ対策をしていたので、お昼の時間帯にもご飯が食べられるようになった。
全員でまとまると大人数になってしまうから、いくつかのグループに別れた。
私は、アンリさん、リリーちゃん、ローズさんの女子組。
「募金活動お疲れ様。」
「お疲れ様でした。」
「意外と対応してくださる方が多かったですね。」
「ですね。」
「お二人の美しさに、男性陣の寄付の額が凄かったですね。」
「そうなの?
二人とも流石ね!」
「声掛け苦手ですけど、頑張ってリリー様より多くの人に声掛けしました、フランドール様!」
「私だって、沢山の方へお声かけしました!」
「もう、二人とも頑張ったんでしょ?
どっちが上とか関係ないわよ。」
「そうですよ!
プリティラブがケンカしてるって知られると、周りの方が心配しますよ!」
「そ、そうですね。
失礼しました。」
「私も気をつけます、ごめんなさい。」
午後からはステージ発表。
プリキュンは二回公演なんだけど、一回目が去年と同じもの、二回目が続編になる。
まず一回目の公演がさっき終わったところなんだけど、去年同様、いやそれ以上の盛り上がり。
『プ・リ・キュン!』の掛け声もバッチリで、超大盛り上がり。
そしてこれから『続編』。
入場整理券の争奪戦が凄かった。
ありえないぐらいの人の山。
結構な人数が会場へ入れなかったらしいから、後でその人たちにちょっとオマケしてあげよう。
では、『美少女戦士ミラ魔女プリキュン 続編』の始まり、始まり。
ここはとある町、三人の少女が仲良くお出かけをしていました。
「ご近所へ越してきた子、私達と同じ位の歳なんですってね。」
「どんな子なのかしら。」
「早く会ってみたいね。」
どこにでもいるような三人の少女達、実はある秘密がありました。
その秘密とは……
帰り道、何やら森の方から小さな光が現れて、彼女たちに向かって飛んできたではありませんか。
「あら、この光はあの時の……」
「こんにちは、皆さん。
魔法の妖精です。」
「こんなところでどうしたの?」
「実は、この間退治した悪い魔法使いが、仲間を連れて仕返しに来たんだ。」
すると、森の奥から悪い魔法使いがやって来ました。
「お前たち、その妖精を俺たちに寄越せ!」
「また貴方達ね!」
「そうはさせないわ!」
「二人とも、行くわよ!」
すると、妖精が少女たちを光で包み込んだ。
なんということでしょう、三人の女の子は魔法少女に変身したではありませんか。
「ラブリーハートは笑顔の印。
愛の戦士、プリティラブ!」
「クールハートは力の印。
勇気の戦士、プリティカレッジ!」
「ミラクルハートは未来の印。
希望の戦士、プリティホープ!」
「「「私達、美少女戦士ミラマジョプリキュン!!」」」
「プリキュンめ、また現れやがったな!」
「今度こそはやっつけてくれる!」
悪い魔法使い達は鎧の兵士を操り、攻撃してきました。
「マジカルシャインフラッシュ!」
「アースウィンドーアタック!」
「ホワイトゴールドミラージュ!」
三人の魔法でどんどん倒されていく鎧の兵士たち。
「「「闇の力の悪いやつらよ!
悪事なマネはおやめなさい!」」」
「ちっ、だが、こっちだってこれで終わりじゃない!」
「来い、カオスロゼ!」
するとそこに現れたのは、闇のオーラを纏った一人の少女。
「暗黒の黒薔薇、カオスロゼ!」
「この子は元々、その辺にいる普通の女の子だったんだ。」
「一般人相手なら、プリキュンも無闇には攻撃出来まい。」
「なんて非道な……!」
カオスロゼの攻撃に、為す術もないプリキュン達。
「カオスロゼ、目を覚まして……」
「みんなの声を、彼女の心へ届けて……」
「みんな、私たちと一緒に彼女を呼んで!」
すると、観客席から
「「「フレー!フレー!プリキュン!!」」」
「「「カオスロゼー!」」」
どんどん大きくなる声援に、闇の力を徐々に失うカオスロゼ。
そして遂に、黒いオーラが消え去った。
そして、光に包まれる少女。
「ラッキーハートは幸運の印。
奇跡の戦士、プリティハピネス!」
「「なに、こいつもプリキュンだっただなんて……!」」
「みんな、ありがとう!
私、目が覚めたわ!」
「一緒に悪い魔法使いを倒すわよ!」
「「「「ビューティフル・マジカル・レインボー!!」」」」
虹色の眩しい光が悪い魔法使いに降り注ぐ。
「「グハァッ!
この俺たちが……二度も負けるなんて……」」
プリティハピネスの正体は、新しく引っ越してきた女の子だったのです。
こうして再び森に平和が戻り、四人の勇敢な少女たちは、仲良く幸せに暮らしましたとさ。
公演が終わって、この格好のまま会場へ入れなかったプリキュンファンのみんなの元へむかった。
募金箱を持って。
「「「「募金をよろしくお願いしまーす!」」」」
そして、募金してくれた人たちに握手をしてお礼のボタンを手渡し。
募金活動が、いつの間にか壮大な握手会になった。
「明日は二代目プリキュンのデビューなんです、皆さん応援してあげてくださいね!」
「「「「「おーー!!!」」」」」
明日は午前、午後どちらも二部公演。
そして、プリキュンになりたい、と言っていた子たちのデビュー作になる。
最初は今日と明日午前だけの公演予定で、どっちも私達がやる予定だったんだけど、追加プリキュンで一悶着。
クジで厳選したんだけど、ガチでローズさんが引き当ててしまった。
また身内で固まってしまた。
だからと言ってクジやり直しは可哀想。
という訳で、応募人数も結構いたし、二代目プリキュン、作っちゃいました。
引き継ぎも特に問題なさそうだから、明日は新人ちゃんに頑張ってもらいましょう!





