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186 公爵令嬢は先輩達と交流する1

 今日は、去年卒業したカーネル前生徒会長、ミラ前副会長、元不良のエリックが講師としてエレメント魔法学校へ来てくれる。


 エレメント魔法学校では、成績優秀だった卒業生が、後輩達に武術や魔法技術、時には政の講義をしに来てくれる。


 その時の人数はバラバラで、講師が来てくれるのは週一程度なんだけど、三人の日取りが同じなのは今日が初めて。


 講師が来てくれる日は一、二年合同練習になるから、私の新しい友達を改めて紹介できる。


 「御三方がお揃いなんて、初めてですね。」


 「三人が、ってか俺初めてだし。」


 エリックは自警団の仕事がかなり忙しいそうだ。


 カーネル前生徒会長も毎日騎士団の訓練で、今日が二回目。


 「いい加減『前生徒会長』という敬称はやめて頂きませんか?

 私はもう卒業したのですから。」


 「私はお二人と違ってある程度余裕があるからな、見かけない顔がチラホラいるね、紹介してもらえるかな?」


 ミラ前副会長は今日で四度目。


 ポスカ君の事はもう顔なじみだけど、カーネル前生徒会長とエリックのために改めて紹介。


 「ヤークン侯爵家、ポスカです。」


 ニコッ


 「相変わらず可愛い笑顔だなぁ。」


 可愛いもの好きなミラ前副会長、ポスカ君の笑顔にニヤニヤが止まらない。


 「僕の婚約者、リリーさんの義弟です。」


 「お前が学校に桜咲かせたのか。」


 「あの頃より背が伸びましたね。」


 そうなんだよ、ポスカ君、今成長期真っ只中!


 背が低いのが似合う顔してるんだし、そろそろ打ち止めしてちょうだいよ。


 「エリックの兄貴、彼がこの間話ししたレオ。

 虐めにあってた彼を助け出したんです。」


 外出していたウッディ君が昼休み中のエリックとたまたま出会って、レオといじめられっ子の例の彼の話をしていたんだと。


 てか、ウッディ君、エリックの事『兄貴』って呼んでたんだ。


 「エリックのアニキ、チーッス。

 俺がレオでーす、シクヨロ。

 アニキの幻の拳、見せてもらってもいーっすか?

 うわっ、マジヤベぇ、テッペンの漢って感じっすね!」


 「……人は見た目によらねえな。」


 ホントにね。


 で、例の彼の紹介もした。


 レオに助けられたところから仲良くなった経緯や、将来私のような生徒会長になりたいという夢も。


 「フランドール嬢を見本にしてはいけません。

 このような破天荒な人間の真似をしても、人生なんの得にもなりませんよ?」


 カーネル前生徒会長、酷すぎない?


 「フランドール嬢、早く君の隣にいるとても可愛い女性を紹介してくれないかな?」


 ミラ前副会長、ちょっと興奮しすぎ。


 ほら、ローズさん私の後ろに隠れちゃったじゃない。


 「闇属性持ちのローズさん。

 魔法の才能がとても素晴らしいの。」


 「あぁ、ついに闇魔法少女と知り合いになれたのだな。

 フランドール嬢、ローズ嬢と仲良くなってくれてありがとう!」


 ミラ前副会長どうやら初めて見た時からローズさんのファンだったらしい。


 対して、絶世の美少女リリーちゃんには、武闘会でコテンパンにやられてから少しだけ恐怖心が根付いたらしい。


 私の腕を組むリリーちゃんとローズさんに対して、


 「私はローズ嬢を全面的に応援するよ。」


 とか言っちゃうもんだから、また二人の間でバトルが始まる。


 かんべんしてくれ。




 休憩時間になって、御三方の詳しい近況を聞いた。


 カーネル前生徒会長は、近衛騎士団の幹部候補生として訓練が始まったそうだ。


 小隊長である私のお兄様と偶然にも同じ隊らしく、偶に会話をするのだとか。


 私のお兄様の事は元々知ってたけど、会話をしたのは騎士団入隊後小隊に専属してからが初めてだったらしい。


 で、お兄様と会話をしてみて衝撃だったのが、割と普通の思考回路をもつ、力こそパワー系だと知った事だとよ。


 まぁ、あの人色んな場所でやたらと力比べしてるからね。


 てか、お兄様に限らず、この国の騎士団の方々はみんなそうじゃない?


 ほら、ミラ前副会長も力強くうなずいてる。



 そういうミラ前副会長は、女性騎士団で活動中。


 いつの間にか、私が武器屋に売った日本刀をメイン武器にしていて、完全に女武士化していた。


 なので、私が作ったと知った途端「専属武器職人になってくれ」とお願いされてしまった。


 基本的に女性貴族の護衛が主な仕事で、才色兼備のアルビノ系美人と、稀属性の火水属性持ちということもあって巷で大人気らしく、近々ロナウドの義姉である第一王女の専属になる予定だそうだ。


 ロナウド、なぜ教えてくれなかったし?


 

 エリックは、王都自警団で優秀に活動していて、不審者や蛮族の検挙率がとても高いらしい。


 本人曰く、『漢の勘』だとよ。


 で、休日にはスラム地区で奉仕活動をしていると。


 漢の鑑だね。


 魔法の訓練は毎日欠かさず、今では人一人分すっぽり被える程の火柱を作れるほどになっていた。


 それを見たカーネル前生徒会長が


 「一緒に複合魔法してみませんか?」


 と提案。


 騎士団の訓練でも、今や複数人の複合魔法の訓練はされているみたいなんだけど、かなり繊細な技術力がないと複合魔法にはならないそうで、騎士団内でも成功しているのは極わずか。


 カーネル前生徒会長も、私以来複合魔法は成功していない。


 そこで、たった半年でマッチの火から火柱まで成長することが出来たエリックなら、もしかすると複合魔法が出来るんじゃないかって思い付いたと。


 早速実験。


 やっぱり初めの方は失敗して、エリックが魔力切れする度リリーちゃんが治癒魔法かけていた。


 何度か試した頃、


 バァーーン


 と、ラッパの鳴る様な綺麗に響く音が発生した。


 「「す、凄い!音魔法が成功した!!」」


 当然、喜ぶ二人。


 私の時は壊滅音だったのになぜ?


 試しにもう一度、私とカーネル前生徒会長と音魔法。


 ギャギャギャギャーン


 「多分、フランが音痴だからだよ。」


 魔法まで音痴なのかよ、私!

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― 新着の感想 ―
[一言] 闇魔法少女って言われると某まど○マギカのほむほむ的なのを思い出してしまう( ˘ω˘ )
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