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183 公爵令嬢は海事研修の反省会をする

 海事研修が無事に終わり、休日に中庭で軽く打ち上げをすることにした。


 メンバーは、生徒会メンバーのロナウド、セシル様、リリーちゃんと、元一班のアンリさん、ウッディ君、ビクター君と、私の七人。


 今回の感想を元一班の三人から聞きたかったのもあった。


 「今回の海事研修は、状況的には去年よりかなりきつかったけど、上手くいったような手応えがありました。


 「オレもそう思います。

 事前の打ち合わせや作業分担がしっかり出来て、当日も連携が取れてた気がしました。」


 「何より、皆さんが協力的な方ばかりで、他の班の方達とも協力しあえたとワタシは感じました。」


 アンリさんとウッディ君は、概ね高評価。


 「真面目な班はちゃんと予定組んで報告や相談がしっかりできてたからな、特にトラブルもなくスケジュール通りにこなせてたと思うぞ。」


 「は、働かない人、いなかったね。」


 乗合馬車組を観察していたロナウドとビクター君は、一致団結出来ていたみんなと一緒の行動で、とてもやりやすかったみたい。


 フィアンマ男爵領に着いてから、移動中に作った編み籠をくれた。


 気持ちに余裕があったからこそ出来た物なんだろうね、乗合馬車で一緒になった人や御者にもお土産にと編み籠をあげたんだそうな。


 「僕達は最初、かなり苦労しましたよ。

 各々が好き勝手に動いて、歩くのか馬車を拾うのかも纏まりませんでしたし、中には学校へ帰ろうとした人もいました。」


 そ、それは大変だったねぇ。


 「とりあえず、あの状態のままでは何も出来ませんから、「現状打破する気がないなら見捨てる」と申し上げたところ、やっと同じ方向へ向いてくれました。」


 聖女が見捨てるとか、来々世位まで加護がなさそうな恐ろしいワードだわ。


 ただ、一旦動き始めたらそれなりに形になってきたみたいで、野営の取り組みや食料調達は四苦八苦しながらもそれっぽくしていたらしい。


 二日目には、先駆け二人組に裏切られた人達という事で、ある意味一致団結して固い絆が生まれたそうだ。


 で、その絆のきっかけにもなった先駆け二人組。


 ホントにトラブルしか起こさないの。


 出発早々に魔導具を使って班のメンバーを置いてけぼりにするし、海事研修だと言うのに宿に泊まろうとするし、班のメンバーと合同しても何故か最後まで『働いたら負け』とか言ってるし。


 もう、どんどんみんなからの信頼が無くなって、二人だけ個別研修みたいな状態になっていた。


 その二人のフォローをするのに、私がどれだけ苦労したか。


 「フランが一番大変な目に合ってたよな。」


 「ですね、僕ならあの二人を途中で見捨ててしまってたでしょうね。」

 

 「フラン様を苦しめたあの方達を、私は絶対許しませんから。」


 「ワタシ、お一方と野外活動の時同じ班だったんですが、先輩方に対しても態度が大きかったのを覚えています。」


 「なんとか険悪な雰囲気を無くしたくて声かけてみたんだけど、「お前如きが俺らに同情するな」ってオレ言われてしまいました。」


 「ボク、あの二人、キライ。」


 うわぁ、みんなからの評判悪ぅ!


 私もあの二人とは全然仲良くしたいと思わないけど、こういう結果にしたかったわけじゃないのになぁ。 




 「あれ、会長いるじゃん、チーッス!」


 「あ、フランちゃん先生とみんな!」


 突然、レオとポスカ君に声をかけられた。


 「あら、三人で何してるの?」


 「さっきまで二人と買い物に行ってたんだよ。

 ねー。」


 ポスカ君の声掛けに、元いじめられっ子の例の少年が相槌をうつ。


 「会長こそ、何してんの?」


 「この間の海事研修の打ち上げって言うか、反省会になりつつあるわ。」


 「うわー、会長チョーマジメ!」


 「またコイツ口出ししてくんのか。」


 「お、王子サマ、チッス。」


 「チッスじゃねぇ。

 何しに来たんだよ。」


 「えー、俺も海事研修の反省会しようかなーって思ってんスよ。

 まーぜーて!」


 「ポスカ君とそこの彼が良いのであれば問題ありませんが。」


 「僕も交ざるー!」


 例の少年も関わりたいようすだ。


 「私も、他のお方が問題ないのであれば構いませんよ。」


 「「「問題ない。」」」


 と言うわけで、一年生男子三人組も加わった海事研修反省会。


 一年生の様子はどうだったんだろう?


 「男爵領の人達が優しくって、食べ物沢山くれたんだ。

 だから、二人の班にもおすそ分けしてあげたの。」


 な、なんて優しい。


 私なんて、自分の班だけで独り占めしちゃってたのに……


 あ、生徒会三人も心が痛そうな表情してる。


 「彼もね、班のリーダーじゃないのに指示出しがしっかりしてて、班を纏めるのが上手だったんだよ。」


 そう言われて、顔を真っ赤にしながら照れている例の少年。


 確か、例の少年は私のような立派な生徒会長になりたいと言っていたね。


 その調子で精進したまえ。


 「レオはどうだったの?」


 「いやぁ、海ってマジテンション上がんね?

 ガチで楽しんじゃった。」


 そういやレオはサーファーだったわ、海を満喫出来て良かったね。 


 「レオ君はね、泳ぎが凄く上手くて、釣りも凄く上手いんだよ。」


 あ、釣りもいける系ですか。


 「「フラン様の方が絶対泳ぎが上手です。」」


 リリーちゃんとアンリさんは、どういう喧嘩の売り方してんの。


 「ほー、じゃあ今度俺とバトっちゃう?

 俺、泳ぐのマジで速いかんね?」


 「じゃあ、ビクターも戦わせてみようぜ。

 泳ぐの得意だろ?」


 何故か私とビクター君とレオで水泳大会が開催されることになった。


 開催日未定。

一旦話を切ります

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― 新着の感想 ―
[一言] フランさんは水を得た魚だから水泳は負けない気がする( ˘ω˘ )
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