142 公爵令嬢は学校祭の準備をする
テスト休み明け、いつもの三人と元一班の三人は、ほんのり日焼けしていた。
「「「やっぱり、フィアンマ男爵領は楽しい!!!」」」
「「「フィアンマ男爵領は天国でした!!!」」」
みんな、楽しめたようね。
「でもやっぱり、フランがいないと物足りないんだよな。」
「そうですね。
フランさんがいてこそのこのメンバーですからね。」
「フラン様がいなかったから、とても寂しかったんですよ。
次は一緒に行きましょうね!」
「そうね、私もみんなと一緒に行きたいわ。」
第二回テスト明けには、学校祭がある。
日本で言うところの文化祭のようなもので、自分たちで展示物やステージ発表だけでなく、本格料理屋台やプロの劇団も来る大々的なイベント。
校外からも多数の来客がある、王都でも一大イベントのひとつ。
今年はフィアンマ男爵領からの出店があり、全体で言うとかなりの出店数を占めている。
意外かもしれないけど、色んな職種があるって輸出量も多いのに、領外では出店した事がなかった。
その理由が、「フィアンマ男爵領のブランド化」。
限定の場所でしか中々手に入れられないような物だと、現地まで行きたくなってしまう。
輸出しているのは主に食品以外の物と塩、砂糖。
ビールや乾物も輸出しているけど、量は少なめで値段も割高。
あと、生物はどうしても腐っちゃうしね。
となると、手に入れたい物がある人は男爵領へ足を運びたくなる。
そうすると観光業も賑わう。
話を元に戻して。
そういう感じで、他では中々食べられない物が沢山あるんだけど、今年は私が在学中という事もあって特別出店。
ていうか、生徒、先生、果までは学校外部からも関係なく大勢の人に出店希望された。
いやまぁ、出店しちゃいけない訳じゃないから、今年と来年はする予定だけどね、再来年以降は分からないよ?
多数の方々にこっ酷く叱られた。
分かった、検討しときます。
展示やステージ発表は、基本的にグループや個人でしていて、中には掛け持ちをする人もいる。
そういう私も掛け持ち組。
展示内容は、大体は絵を書いてみたり、刺繍や裁縫してみたり、自由研究を発表してみたり、各々で作ったり調べたりした事を飾っている。
中には、魔法で作った物を展示する人も。
つまり、何でもやっていいのだ。
ステージ発表内容は、演劇したり、合唱や合奏をしたり、プロのパフォーマーが何やかんやしたり。
魔法だってつかってもいいし、剣舞や殺陣をしてもいい。
とにかく、観客に直接アピール出来るのがステージ発表。
つまり、何でもやっていのだ。
闘技場では、陸上競技大会やフィアンマ男爵領のステージ企画のような体力自慢のイベントが行われている。
腕立て伏せや懸垂、高飛びやチャンバラ等があり、一般人の参加も可能。
つまり、何でもやっ(以下略
屋台だって参加可能。
手作りお菓子やドリンク、アクセサリーや刺繍入りハンカチ等、自分たちで作ったものを売っていけばいい。
つまり、何(以下略
私がするのは、展示とステージ発表。
あと、フィアンマ男爵領出店の統括。
ただでさえ展示物作ったりステージ発表の練習したりと、する事がいっぱいあったのに、男爵領出店とかかなり急で予想外だったから、多忙極まりない。
それでも、出店はみんなが希望している事だし、文化祭が盛り上がるのならやってみてもいいかな。
と思ってたら、ジョニー先生から決闘の申し込み。
いやマジかよ!?
展示、ステージ発表、屋台、闘技場企画、完全制覇する事になってしまった。
こりゃ、準備も当日も忙しくて、見学どころの話じゃないぞ!
ああ、私がもう一人欲しい。
私達のグループで展示に参加するのは、元一班のメンバーとロナウド。
ステージ発表に参加するのは、ビクター君以外。
闘技場企画に参加するのは、男子組。
屋台は私だけ。
つまり、全員掛け持ち組。
いやみんな、忙しすぎくない?





