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アイテムボックスで成り上がり  作者: けんもも
第一章 建国編
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装備一新

「おはようございます、シャルさん。何か依頼とかありますか?」


「おはよう、ケンタさん。お店の方大丈夫だった?料理のことになると目の色変わるからうちのお母さん。迷惑掛けなかった?」


「大丈夫でしたよ。カンバンメニューになるかもって喜んで貰えました。」


「そう、それならよかった。それで依頼だけど、C級だと採集タイプの依頼はないのよ。ほとんどが討伐系。数を持てるならD級依頼のホーンラビットの討伐とかボアーの討伐とかもあるんだけど、どうします?」


「討伐系でも大丈夫ですよ。ボアーとか、ホーンラビットと言うのはビッグボアーより討伐しやすいんですよね?」


「まあランクとしてはそうだけど。解体作業とか荷物持ちとか一人だと大変ですよ。普通は同ランクの冒険者が臨時のパーティー組んでこなしている依頼だし。」


「どの程度か分からないので、取り敢えずやってみます。出現場所と、あと討伐確認部位を教えて下さい。あっ、それから初級ポーションとか買い取りして貰えるようなお店をご存知ないですか?」


「えっ?回復ポーションを買い取りさせるんですか?ケンタさんお金に余裕ありますよね?ポーション系は持っていた方が安心ですよ。」


「一応、たくさんあるので大丈夫です。」


「ポーションの買い取りは調合師のいる店ならどこででもやって貰えますけど、買い取り額はそれぞれの店との交渉になりますからね。一応ギルドでも買い取りはしてますよ。初級回復ポーションなら銀貨12枚。中級回復ポーションだと金貨1枚と銀貨50枚になりますけど。」


「じゃあ、こちらで買い取りお願いしていいですか。」


そう言って、初級回復ポーション10本と中級回復ポーション10本を出した。」


「これは、間違いなく初級と中級の回復ポーションですね。量も問題ないようですし保存状態も問題ないですね。ケンタさん、中級回復ポーションを10本も持ってるなんて、どこかの貴族様なんですか?びっくりですよ。」


シャルさんから買い取りの代金を受け取った後、2階の物品販売所に行ってみた。

今日は片手剣とかの武器を購入するためなので、防具屋のミンクさんのところには行かないつもりだったけど、ミンクさんに見つかってしまった。


「おや、いらっしゃい。どうしたね?不足しているものがあったのかい?」


「おはようございます、ミンクさん。今日は片手剣とか振りやすい武器がないかと思って見に来ました。」


「なんだい。剣士タイプに進むことにしたのかい?」


「そう言う訳じゃないんですけど、昨日ビッグボアーと戦ってみてこっちのナイフは刃の通りが良かったんですけど、こっちの小刀の方は刃の通りが悪かったので。」


「何?ビッグボアーの牙が入荷しておったがあれは、ケンタが倒したのか?ケンタは昨日登録したって言ってなかったかい?」


「そうんなんですけど、薬草採集してたら偶然遭遇してしまいまして。」


「なんとまあ、運が悪いのか、運がいいのか。ビッグボアーなんて魔力が濃い場所にしかいないてことだからね。薬草の生育にも魔力の濃度は関係してるし誰も刈ったことのないっ群生地だったのか、ビッグボアーの寝床に入ったのか。まあ無事でよかったね。それで小刀って言ったら昨日買った奴かい?あれは武器って言うより採集とか皮剥ぎ用だからね。よくあんなのでビッグボアーに向かったね。ちょっと見せて御覧。刃こぼれとかしてないかい?」


「えっと、どうなんでしょう?手入れとかやってないんですけど。」


「あーそうだった。そっちの物品を揃えるの忘れてたよ。ほら見せて御覧、ちょっと一緒においで。」


そう言って、隣の武技屋の店舗の中に連れていかれた。


「ダンク、ちょっと見ておくれ。ナイフと小刀だ。あと武器用の手入れ用品一式揃えておくれな。それからこの子でも振れそうな片手剣を見せておくれ。」


なんかガンガン指示してるけど、大丈夫なんだろうか。


「ああ、ミンクの姉さん、どうしたんだい?ああ、こいつは昨日売ったやつだな。ナイフは鋼鉄製だから問題ないけど、小刀の方は研ぐより買い替えた方がいいよこれは。何を切ったんだい?」


「ビッグボアーを切ったんだとさ。」


「ビッグボアー。それじゃあ刃が持たないのも仕方ないな。まあ命を守るためなら道具も潰れて仕方ないけど、大切に使って欲しいなぁ。」


「あー済みません。そういうのよくわからなくて夢中で使ってしまって。」


「まあいいさ。こいつのお陰で命が助かったんだろう?それでどうするね。同じものを買いうかね。」


「えっと、資金は多少余裕があるんで、俺でも使える一番いいものを選んで頂ければ。」


「このナイフも変えるかい?資金に余裕があるなら、まだいいのがあるけど。」


「こらダンク、商売っ気を出すんじゃないよ。シャルの紹介の子だよ。昨日冒険者になったばっかりなんだからね。」


「ほう、シャルがねー。まあそれは置いといても、初心者が、こんな小刀でビッグボアーに切りつけるとか普通はないだろう。余程首筋とか狙い澄ませて刃を入れないと皮にすら刃を入れないだろうし。」


「そうだけどね。まあ見込みは大きいとは思うよあたしも。」


「あっ、そうだミンクさん。そのビッグボアーの皮とかの買い取りは可能ですか?」


「なんだい、ギルドで買い取りして貰わなかったのかい?解体はどうした?なれてるやつにやって貰わないとうまく剥げないよビッグボアーは。」


「まあ取り敢えず、こんな感じなんですけど、程度はどうでしょうか?」


「凄いじゃないか、完璧だよ。剥製用に剥いだような最高の剥ぎ取りだね。一番固い頭の皮も綺麗に処理で来てるね。これならこっちからお願いしたいぐらいだよ。」


「ちなみに、今着けている防具とそれで作った防具だとかなり違いがありますか?」


「それはそうさね。ビッグボアーなら鉄剣程度なら刃が通らないし、魔物相手なら低ランクの魔物相手なら傷も付かないよ。」


「じゃあ、それを使って防具を作って貰うとして、作成費用はどのくらいかかりますか?」


「ブーツ、籠手、胸当て、帽子辺りを揃えるなら材料持ち込みなら金貨1枚ってところだね、作成日数は3日。ちなみに、この皮の買い取り価格は金貨2枚ってところだよ。」


「じゃあ、これを買い取ってもらって、防具を作って頂いて余りは全部ミンクさんに差し上げるってことなら両方損はないですか?」


「いやいや、材料持ち込みっているのはこの皮の一部を持ち込んで作る場合だよ。この一頭分で数人分の防具が出来るんだから、残りを貰ったらアタシの方が大儲けになっちゃうよ。それじゃあ対等とは言えないね。」


「まあ俺が皮を持ってても仕方ないですし、俺としては新しい防具が手に入るなら問題ないので、等価交換ってことでお願します。これからもお世話になるでしょうし。」


「なんとまあ、欲のない。ケンタから買い取りするのは10年ぐらい先かと思ってたけどね。アタシの見込み違いだったよ。シャルが紹介するはずさね。」


「それで、そっちのお話は済んだかい?一応、この店にあるもので、初心者でも十分に扱えるものを持ってきたけど、少々値は張るよ。ただし、中級どころか上級になっても使える一品だからね。持っていて損はない。それに手入れが楽だしね。」


そう言って出してくれたのは、どれも少し青みがかった光を放っている、ナイフ、小刀、そして細身剣だ。装飾はシンプルだけどどれも高級品だとわかる一品だ。


「見ての通り、ミスリルを使った品だ。勿論全部ミスリルで作ったら金貨数十枚になっちまうし、こんな場所に置いてても売れないからね。まあこいつらも半分俺の自己満足で作って置いてたものだけどな。」


「えっとミスリルと言うと、あのミスリルですか?」


「兄さんがいうあのって言うのが何を指してるのか解らないけど、ミスリルは一つじゃねえのか?まあ最新情報だと、ミスリルとアダマンタイトの合金が出来たった話だけど、それのことかい?」


「いえいえそう言うのではなく。ともかく、きれいな剣ですね。」


「わかるかい?こいつは俺が初めてつくったミスリル剣だよ。残りのナイフと小刀はまあミスリルの残りが少なくなっちまって、小さいのしか作れなかったんだが、どれも俺の中ではいい出来だ。」


「そんな貴重な物売って貰っていいんですか?」


フィギュアと一緒だ。思い出の品は自分の目の届くところに飾っておきたいものだ。


「あー勿論いいさ。武器は使ってこその価値が示せるんだからな。まあ時々メンテナンスに見せてもらえるなら問題ない。」


「それでお値段はいかほどですか?」


「ミスリスを使っているからな。制作日数とかいろいろ考えれば、全部で金貨10枚は欲しいところだな。」


「じゃあ、それでお願いします。」


「ってマジかよ。値段交渉してくれねえと。金貨10枚って言うのは挨拶みたいなもんだ。」


ん?どっかで聞いたことのある台詞だ。こっちの世界の人は関西人気質なのか?


「あっと、今後もいろいろお世話になるでしょうし、先行投資ってことで。」


「いやいや、先行投資にしても多すぎるぜ。あんまりの多さにこっちがビビってしまうぜ。」


「全く、そんなんなら最初から適正価格言ってればいいじゃないさ。」


「そうは言ってもさ、ミンクの姉さん。普通はこう値段交渉が出て半分ぐらいで落ち着くだろう。」


「それじゃあ、この3つにあと何か別の物をつけて頂くとかでは?」


「そうは言っても、これ以外に高価な物ってないぞ。」


「じゃあ、あの棒手裏剣みたいな物はどうですか?あれって投げ武器ですよね?」


「そうだけど、兄さん使えるのかい?投擲術は割と習得が難しいぜ。」


「まあ投擲専門で行く訳ではないですし、問題ないです。何事も練習ですし。」


「よしだったら、この籠手も一緒に付けてやるよ。慣れるまで腕が重く感じるかもしれねえけど、刺したままだと防御にも使えるし場所もとらねえ。俺のオリジナルだけどな。」


「いいですね。問題ないみたいです。」


「それをつけても金貨10枚だと多すぎるから金貨9枚にしてくれ。流石に貰い過ぎだ。」


「えっと、俺の方は10枚でいいんですけど、気になるようなら9枚ってことで。済みません、変に気を使わせてしまって。」


「いやいいってことよ。兄ちゃんみたいな冒険者もいるってことが解っただけで勉強になった。今後のメンテナンスも任せときな。その分を含んで金貨9枚だ。」


「そっちも話がまとまったようだね。今日もクエストに出るんだろう?行っておいで。冒険者はクエストをこなすのが仕事だからね。」


「ありがとうございます。じゃあ行ってきます。」


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