閑話 鍛錬を重ねて、敗北を重ねる
晶たちが鴨津に向かう少し前――。
「征イィィィッッ!!」
阿僧祇厳次が放つ裂帛の気合が、人気の失せた道場に響き渡る。
気合に負けて強張った晶の肩口を、情け容赦なく厳次の竹刀が叩き落とした。
「が!!」
激痛から垂直に膝が落ちかけるが、その前に厳次の蹴りが晶の腹を捉えて体躯を壁際まで蹴り飛ばす。
数十人からの練兵の鍛錬にも耐えて除ける杉板の床と壁が、厳次の剛力に撓って悲鳴を上げた。
「晶ぁっ! 寝てる暇は無いぞ!」
鍛えているとはいえ細い腹に剛脚が直撃したのだ。
激痛に悶絶する晶に、それでもすかさず慈悲の無い厳次の怒声が投げつけられた。
「お、押ぉ忍っ!!」
よたつく足に必死に活を入れつつ、何とか木刀を構えなおす。
厳次を少しでも待たせたら、倒れていようが何だろうが手加減抜きの一撃が晶を襲うと、身に染みて理解しているからだ。
「どうしたぁっ! 気ィ抜けてるぞぉっ!! やる気ねえならぶっ倒れてろぉっ!!」
「――っっっ!! まだやれますっ!!」
号砲じみた厳次の挑発が飛び、晶の双眸に火が点った。
心の中で仔狼が牙を剥き出し、あの喉笛に喰らいつけと飽きず叫ぶ。
そうして木刀を振りかざし一歩。
奇鳳院流精霊技、初伝――
「――鳩しょっ!?」
精霊力の猛るままに正眼に剣筋を振り下ろし、
――叩き落ちる木刀の切っ先を摺り抜けるように、厳次の竹刀が下から上へと斬り上げる。
見事に竹刀の切っ先は晶の顎先を捕らえ、暑気の猛る昼下がりの道場にこの日何度目かになる小気味の良い音を鳴らして見せた。
晶が精霊技を6つ習熟した頃、とりあえずは実戦に耐える得るであろう基準に達したと判断された晶は、厳次との模擬仕合に臨んでいた。
無論、同じ条件で戦えるわけではない。
厳次の武器が竹刀であるのに対し、晶は木刀、それも質が悪いとはいえ芯鉄に魂鋼を仕込まれた木刀を渡されていた。
竹刀は精霊力を宿さない。取りも直さず、それは厳次が精霊技を行使できないように自分を縛ったことを意味している。
流石に道場を破壊する恐れがあったため、現神降ろしだけは行使しないことを最低条件として、晶は精霊技を行使できる武器を振うことを赦された上で厳次と相対した。
――そして半日後の結果。
満身創痍を体現したかのような風体で道場の隅に転がる晶の姿が、模擬仕合の惨憺たる結末を周囲に示していた。
「よぉーし、まぁまぁといった処だな」
対して、一撃も晶に許すことなく仕合を終えた厳次は、汗に塗れた道着の衿を直しながらそう呟く。
挫けそうになる戦意を鼓舞して厳次に尻を蹴っ飛ばされて、必死になって喰らいついた仕合の顛末をまぁまぁの一言で締めくくられるのは納得がいかなかったが、反論する気力も無いまま晶は憮然と起き上がり道場の中央へと戻った。
「……さて、仕合の講評へといこうか。
先ず何故、晶は敗けたと思う?」
「それは、……隊長の方が強いから、です?」
「阿呆。それは理由でも何でもない、敗けたお前が自分を慰めるための言い訳だ。
確かに俺は晶より強いが、逆に云えば何故、俺が強いのかと考える事ができるだろうが」
「それは、…………」
確かにそうだ。身体の大きさ、体重、力、経験、駆け引きの機微。厳次が強い理由は多々挙げられるが、衛士だからの一言で納得して、晶たち練兵はその理由を思考に上らせたことすらなかった。
ぐるぐると思考の迷路に入り込み、押し黙ってしまった晶をしばらく眺めてから、徐に厳次は講評を切り出した。
「お前が敗けた理由自体は単純だ。精霊技の本質を理解していない、この一点に尽きる。
思い出してみろ。仕合中、お前は真面に初撃を放てたか?」
「……いえ」
思い返せば確かに初撃を放つ前か途中で、厳次から一撃を叩き込まれている。
「他の呪術より精霊技が戦闘で優位に立てる最大の理由は、行使に至るまでがどの術よりも早いからだ。千年の昔に陰陽師が廃れたのも、呪術の成立までに精霊技は数発撃ちこめるという実戦での不利が浮き彫りになったからだと云われている。
それを覆すための技術が呪符だが、あれは威力が画一的になりがちな上に威力としても今一つだ。
防人にとって有用なのは回符位なものだが、あれは値が張る。
気安く消費できるものじゃない」
手拭いで顔を拭きながら諭すように続ける。
「穢獣相手の戦闘に限れば、防人の戦術は一か所に対象を追い込んでから火力を集中させて焼き払う手法が一般的なのは理解しているな。
あの戦術が採択されている理由は、防人の技量があまり必要とされないからだ」
集団の武力行使に必要なのは、あくまでも均一化された高い技術だ。
しかし精霊技は宿した精霊の能力に依存するため、均一化が非常に難しかった。
防人の戦闘技術が恃めない以上、せいぜい望めるのは中位精霊以上の精霊力が生み出す火力のみ。
つまり、防人の能力が及んでいないツケが練兵たちに回っていたのか。
あまり知りたくなかった裏事情に、晶の両の拳が握りしめられる。
だが、厳次とて好きでこの作戦を選択している訳ではない。
防人としての質は、あくまでも精霊に依存しているからだ。
ここに防人の技術は一切加味されていない。属人性が強く数を揃える事すら困難な防人以上の隊員を属させるに当たり、質を問えるほどの余力は守備隊に無い。
顕著な例が副長の新倉信であろう。
衛士ではあるが事務方としての相性が高く対外交渉に長けた新倉は、鍛錬に割ける時間も少なく精霊技の威力も相応に練度が低いものがちらほらと見えるほどであった。
話が逸れたな。厳次は頭を振って本題に戻した。
「ともあれ、戦闘に於いて最も重視すべき要訣は、情報を除けば何を措いても速度だ。
速度に勝れば攻撃は当たらないし、最も効果的な一撃を優先して叩き込む事ができる。
――今回の仕合で、お前は全ての初撃において精霊技を選択している。それが最大の敗因だ」
「……精霊技を出す速度が遅かったってことですか?」
「違う。
確かに精霊技は、他の呪術に比肩を赦さない程度には行使速度が速い。
だが行使する意思を挟む以上、行使速度は絶対に剣技よりも遅くなる。
……要は初撃に精霊技を選択した時点で、一撃の速度で負けることが確定してたんだよ」
それがお前の敗因だ。そう締めくくられた厳次の言葉に、腑に落ちない晶の表情は納得よりも困惑の色を強める。
「……………………つまり、隊長が最初に竹刀を選んだ理由って」
気付いたか。晶の困惑ににやりと笑って見せる。
「そうだ。対人の仕合に於いて精霊技よりも竹刀の一撃の方が速いからだ。
精霊技を覚えたての小僧共は、とかく行使したがるからな。
そんな奴らに一泡吹かせるためのカラクリが、この仕合の主旨だ。
――だが、これで身に染みただろう?
精霊技は、穢レに対して強力な有効打たり得る手段の一つではある。それでも結局のところ有効であって絶対ではない。
覚えておけ、最後に恃みにできるのは己自身ということを」
呵々と破顔一笑し、厳次は納得のいかない表情を浮かべる晶の頭を乱雑に撫でた。
「隊長! 俺、もう13ですよ!」
「俺からしたら未だ13だ。
――そんなに不貞腐れるな。随分と叩きのめしたからな、午後の鍛錬は早上がりにしといてやる。昼飯を食ったら帰っていいぞ」
明後日の方向に撥ねた髪を手櫛で戻しながらも、晶は昼餉の後の解散に喜色を浮かべる。
先刻までの満身創痍振りも何処へやら、嬉々として道場を後にする現金な晶の姿に、厳次は苦笑を浮かべることを堪えられなかった。
「――お疲れ様です、叔父さま」
「お嬢ですか、何時からそこに?」
外鍛錬に行っていたはずの咲が道場の裏戸に立つのを認める。
帰りはそろそろかと予想していたから驚きは無かったが、気配を感じ取れなかった事に厳次は咲の成長を覚えた。
「晶くんが最後に蹴飛ばされたところです。叔父さまを出し抜けたのなら、私の隠形術も合格かしら?」
「それを専門にしないのであるならば、ですがね。
それはそうとお嬢の願い通り昼は上がらせますが、これで良いんですかい?」
「はい。お気遣いありがとうございます、叔父さま」
くすくすと淑女らしく咽喉で笑って身体を翻し、晶の背中を追って道場の外に姿を消す咲を見送る。
その後背に、守り手に任じられていた頃には終ぞ覚えたことの無かった女性としての確かな成長を認識して、厳次は郷愁に似た慶びを隠す事は出来なかった。
昼餉を終えて己の長屋を目指す帰途の上、晶は珍しく独りではなかった。
長く続く田圃の畦道、雲一つない炎天下の日差しに3人の影が黒々と足元に蟠っていた。
「――咲お嬢さま、ありがとうございます」
「いいえ、私じゃなくてセツ子さんにお礼を云っといて。
私は気付かなかったし、用意したのもセツ子さんだし」
「ほほほ。殿方の食べる量なんて、お嬢さま方にとってみればまだ将来の経験ですものねぇ。
――野菜は足が早いので乾物と目刺し、糒もそれだけ有れば数日は保つでしょう」
がさり。腕の中に一抱えほどの膨らみをした布袋を持ち、その確かな重みに晶は昂揚を隠せなかった。
袋の中身は糒、この量であれば節約すれば一週間は食い繋げる。
防人になったとはいえ俸給も未だの晶にとって、咲のくれた食料は正に干天の慈雨とも云えた。
流石に1人で運べる量ではないため、運搬には咲や輪堂家の手伝いである芝田セツ子の手を借りざるを得なかったが、それでもその手間にも心地良いほどの頼もしさしか覚えない。
浮ついた気分のまま長屋に辿り着くと、いつも通りハルが長屋の門前で露店を出していた。
晶の足音を聴きつけていたのか、薄い灯りしか捉えられないはずの盲た視線が晶に向けられる。
「――オ婆、ただいま」
「お帰り、晶坊。今日は随分と早いね」
「偶にはね。野菜、何がある?」
「甘唐辛子と茄子だね。味噌汁にどうかね?」
脇に置かれた笊に盛られた野菜の山を弄って、底の方から大振りのものを幾つか掴み取った。
朝に採れた青い香りが新鮮さを主張する。
「幾ら?」
「15厘だよ。
……珍しいね、晶坊に連れがいるとは。勘坊じゃないね、女とは明日は雨のようだ」
手渡された厘貨を器用に指先で数えてから、オ婆は晶の隣に立つ咲の方へと顔を向けた。
盲ていても鋭い誰何の視線から咲を守るかのように、芝田セツ子が前に一歩踏み出る。
「無礼ですよ。こちらは輪堂の御息女、咲さまに御座います。
老婆殿、長屋主と見受けましたが?」
「如何にもさ。ああ、脚も目も云うことを利きたがらなくなってずいぶん経つんでね、こんな格好の婆ァはお目汚しだろうがご容赦願うさ」
ひゃひゃ。掠れた咽喉で一笑し、長煙管をぷかりと吸う。
如何にもな態度にセツ子が熱り立つが、咲の制止に黙って引き下がった。
こんな場末に華族の淑女が来るなど、本来はあるはずもない事態である。
オ婆のあからさまな挑発は警戒の現れだ。本来は咎めるべきであろうが、異物たる自分たちが弁えるべきだろうと咲が配慮した結果であった。
「……問題ありません、老婆殿の邪魔をする気は無いわ。
晶くん、荷物を入れましょう。部屋はどこかしら?」
「は、はい、奥から二つ目です」
「ほほ。お嬢さまは此処でお待ちくださいませ。
――あまり、殿方の部屋を覗くものでもないでしょう」
会話から不穏当な響きを感じていたが、それより食料に浮き立つ心が勝る。
特に深く考えることはせずに、セツ子に促されるがまま晶は案内に立った。
「……そう警戒しなくても結構ですよ。
私たちはこちらの長屋に何かしようとは思っていませんから」
「吹けば飛ぶような長屋だよ、お嬢さまが何かをするなぞ思ってもいないさ。
……だがね、あたしらにとっちゃ八家のお嬢さまは拝して見上げる虎と蟻だよ。
お嬢さまが身動きするだけであたしらは潰れるのを受け入れるしかないのさ。
――そこんところは分かって欲しいね」
かつん。手の甲に長煙管の首を叩きつけて、煙草の吸い止しを地面に落とす。
長屋の奥を睨めるように視線を巡らせると、長屋主の勘気に触れることを怖れたのか、突っかえ棒を立てただけの窓枠が幾つか、ガタリガタリと音を鳴らした。
「……ええ、老婆殿の懸念はよく理解しているわ。
私たちは長居も頻繁に顔を出す事も無い、それを長屋の方々にもよく云い含めてちょうだい」
「……長屋に興味はない、やはり晶坊が目的だね?
あの子に何用かね? あたしが拾う前から随分と苦労した子だ、華族さまの玩具扱いには物足りなかろう」
「晶くんが苦労したのは知っているわ。
彼の教導に私が就いたから、生活も見ておこうと思っただけ」
「……まあ、良いさね。
隠すとこの無い古長屋だ、面白くもなかろうが存分に見てっておくれ」
ふん。つまらなそうに鼻を鳴らして、新たな煙草を長煙管に詰める。
燐寸を擦って煙管に火を点す姿は、何とも云えず様になっていて何処か婀娜があった。
「――咲さま、お待たせしました」
不意にかけられたセツ子の声に、暫しの沈黙が破られる。
2人が振り向くと、何時の間にか晶とセツ子が長屋前に立っていた。
晶には悟られない程度に、僅かに咲の双眸が沈む。
――セツ子の表情が、何処か強張っていたからだ。
自身の感情が表面に浮かばないよう、努めて明るく声を上げる。
「セツ子さん、お疲れ様。
――晶くんも、足りないものがあったら遠慮なく云ってちょうだい」
「はい、咲お嬢さま。
今日はありがとうございました」
晶は気付いていないだろう。
明るく返るその口調は、咲への感謝しかない。
それに気付いて、内心の何処かで罪悪感を覚える。
――それを噯にも出さずに、咲は笑顔で応えて見せた。
「それで、晶坊。
あのお嬢さま方は、何しに長屋くんだりに足を運ぶ羽目になったんだね?」
「食い物だよ。防人になったって話したろ? 俸給前に蓄えが尽きるんじゃないかって恵んでくれた。
倉の入れ替えって云ってたから、糒も大盤振る舞いだぜ。
今日は焼味噌を入れた雑炊鍋だ、オ婆も食うかい?」
「……そうさね、折角だ。一杯ご相伴に与るとするよ」
穏やかに去っていく2人の背中を見送る晶に、オ婆は短く問いかけた。
返った応えも、当たり障りの無い理由のついたそれ。
杞憂かとも頭の片隅に思うが、華族の人間にそんな安直な善意は存在しないことをオ婆は骨身に染みていた。
絶対に何か思惑があるはずだが、オ婆ではその中身を看破できない。
――だがまあ、悪意じゃあ無いだろうね。
平民を潰すために掛ける手間では無い。ならば少なくとも悪い意味ではないだろう。
そう呟いて、オ婆は自分の警戒心が鳴らす警鐘を慰めた。
――――――――――――――――
「――それで、セツ子さん。何か判ったの?」
「はい。少しですが、興味深いものは見れました」
じりじりと夏虫が鳴く田圃の畦道を急ぐ咲の歩調は、やや勢い込んだものであった。
食糧をやや多めに与えた本当の理由は、晶の住まう部屋の位置と内装を実際に見るためである。
咲も覗ければ結果としては最上だったのだが、芝田セツ子の猛反対でそれは叶わなかった。
だがセツ子も輪堂家のお手伝いとして落ち着く前は、巫女として腕を鳴らした過去がある。
その経緯が吉と出るか不明であったが、どうやら良い賽の目を振れたようだった。
「先ずお嬢さまにお訊きしたいのですが、晶さんは回気符しか作れないと云っていましたか?」
少し沈黙してから、頷く。
守備隊に卸しているのが回気符で、それ以外はなかったはずだ。
そもそも撃符も書けるのなら、それも売ればいいだけの話だ。
隠す理由などないはずである。
だが、セツ子は軽く首を振った。
「それは嘘でしょう。
私が気になったのは、太極図とかなり本格的な風水盤です。
まだ途中でしたが、技術のいる精密な風水計算もしていました。
龍脈も違和感なく引き込めていましたし、晶さんの部屋は風水上だけならばかなり上質な陰陽師の部屋です」
呪符の器となる五行を補強するためには龍脈から支流を引き込む必要があるが、それには風水計算と太極図が用いられる。
しかし、最も簡易な呪符である回気符に五行の別は無く、五行を補強するために龍脈を引き込む必要は無い。
必要となってくるのは、五行が分けられてくる撃符以上の呪符からであるはずだ。
「……晶くんは撃符も書けるって事?」
ならば何故、そんな嘘を吐いたのだろう。
撃符も書けるのであるなら、それも守備隊に卸せばいいだけの話だ。
平民でも呪術が使えるようになる撃符は、犯罪に使用されやすい呪符でもある。
晶が犯罪行為に手を染めている可能性が濃厚になり、咲は頭を痛める。
だが、セツ子は更に深刻に首を振った。
「奥の壁際に、閼伽水の入った竹筒が見えました。
精霊器同様に、閼伽水には籠められている霊力に応じて等級があります。
確認できた組紐は2種類、最下級の鼠と最上位の紫。
回気符に鼠は判りますが、紫の説明が通りません。
――あれを消費う必要があるのは、上位の界符か回生符くらいです」
「…………何ですって!?」
セツ子の言葉に込められた深刻な響きに、炎天下の中で咲は呆然と立ち尽くした。
TIPS:風水計算について。
非常に面倒くさ……もとい、高度な計算。
基本的に用いられる場面は、土地の相を見る易占や建築などが主となる。
晶の場合、龍脈から支流を引き込むために使用。
龍脈の要となる部分を計算で出そうとしていた。
何故そんな事をしていたのかと云うと、宿る加護の質が変化した影響で、晶は今までの龍脈で呪符が作れなくなったから。
不思議に思いながらも、自身の現状に合うように風水計算をやり直していた。
読んで頂き、ありがとうございます。
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