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泡沫に神は微睡む  作者: 安田 のら
五章 濫海浄罪篇
206/222

閑話 暗澹を呑み、鯨は泳ぐ2

 一際、大きいうねりに(もた)げた舳先が、波間から海面へと叩きつけられた。

 ざん。と鈍く衝撃が船体へ伝わり、甲板に立つ誰もが踏鞴を踏む。


「……今の時期、流石に北は荒れ模様かねぇ」

「御当主。未だ暫くは波も高いかと。

 ――足元が落ち着いとるうちに、船内へ戻ってくだせぇ」


 波の砕けた白い航路を船尾から眺めつつ、同行(どうぎょう)晴胤は縺れた己の足に苦笑いを浮かべた。

 洒脱に中折れ帽を被り直すその背へと、腹心の気遣いが投げられる。


「莫迦野郎ぅ。滅多に無ぇ一大興行を特等席で見逃せなんざ、お()ェ。それでも同行(どうぎょう)の陪臣かぃ」

「遊山気分で船上(うえ)に居座られるよりゃあね。

 精霊の加護篤い八家さまだろうとも、冬の海に投げ出されりゃあ一巻の終わりでしょう」

「この程度で船内に引っ込めりゃあ、同行(どうぎょう)の当主は名乗れんよ。

 ――侑国(ウクサンスト)の動向は掴んでいるか」

「軍港を塞いでいた流氷は壊し終えた頃なので、出港は既に終えているはずです」

「勤勉なこって。毎年なら冬の今頃にゃあ、領都でゆっくりできたってのに」

「同感です」


 古株からの気遣いを(わら)い飛ばし、晴胤は甲板を漫ろ歩く。

 行き交う船員たちの間を縫い、軽妙に右舷の縁に肘を引っ掛けた。


「望遠鏡」「――此方に」


 慣れた会話の合間に、手(わた)された望遠鏡を覗き込む。

 揺れる波間の向こうは未だ浅く陽光の中。その結果に晴胤は、皺枯れた掌で望遠鏡を畳んだ。


一寸(ちっ)とばかし、俺たちが早かったか。潮の流れは落ち着いているかぃ?」

「変わり目の時期ですが、南からの潮風は乾いてますんで時化る事ぁないでしょう」

「なら、潮の谷間に隠れて、蒸気機関を休ませておくか。

 物見も交代で、昼飯を食わしてやれ」

「未だ、陽は高いですぜ」

「今だけだ。どうせ、直ぐにでも忙しくなる」

「……確かにそうですな」


 晴胤の指示が復唱されて漸くして、休息に船員たちも足繫く走り回り始める。

 何処か気の弛んだ忙しなさに眼差しを眇め、同行(どうぎょう)の当主は額を人差し指で掻いた。


 指に触れる冬海の痺れるような冷たさに、懐の温石へと掌を戻す。


「そろそろ、当主を誰かに押し付けたいんだがね。

 大洋も北土(ウクサンスト)も、俺に座布団を温めさせたくないと見える」

「そう思われるのでしたら、そろそろ当主の御指名をお願いいたします。陪臣一同、今かと待ち侘びている最中なんで」

同行(どうぎょう)家を任せられる器量の奴が居ねぇんじゃな」

そのみ(・・・)さまでは? お嬢さまならば、不満も声高にならないと存じますが」

「娘の器量は充分だが。――如何(いかん)せん、今は男に上せとる真っ最中だわ。

 惚れた腫れたが過ぎるまで、危なっかしくて行けねぇ」

「そりゃあ、 、 、春ですなぁ」


 啓蟄は未だだがね。と、腹心の感心頻りを背に、晴胤は四方山話へと興じた。


「お相手の名前は確か、夜劔晶と。

 ――珠門洲(しゅもんしゅう)で見做しから成り上がられた、衛士の方と伺いましたが」

「俺も父親でね、娘を応援してやりたい訳よ。今回の件が(しま)えば、俺ぁは珠門洲(しゅもんしゅう)に行く算段だぁな」


 新たな八家である夜劔晶の存在は、現状、華族たちに認知されているとは言い難い。

 それは晶や、三宮四院の出方がどうのと云った、雲の上の決定と全く違う理由に因るものであった。


 華族社会に()ける晶への対応は三者三葉ではあるが、大別すると2種類に分けられている。


 ――即ち、旧来の八家に阿るか、最初から無いものとして沈黙を決め込むか。

 理由は単純で、島国である高天原(たかまがはら)は狭く、その性質は酷く排他的な様相を併せ持っているからだ。

 対外的な刺激の乏しい華族社会も同様に、兎角、慣習に固執する風潮は根強い。


 特に血筋に多く依存する上位精霊遣いとなると、その辺りも顕著であるのは仕方無い向きが強かった。

 その結果、華族たちにとって晶と云う存在は、手を出すにも躊躇う刺激でしかなかったのだ。


「お嬢さまもお相手も、今頃は真国(ツォンマ)ですか」

「どうせ直ぐに高天原(たかまがはら)へ蜻蛉返りよ。(やっこ)さんの才気煥発たるは、俺も認めざるを得んしな」

「御当主が認めるに相当ですな。とは云え珠門洲(しゅもんしゅう)とは、少しばかり難しいんではないですかぃ?」

「云うねぃ。……その心は?」

同行(ウチ)の船級となると、経由は鴨津(おうつ)の係留港。 、が、あっこは論国(ロンダリア)の仕掛けに使えなくなるでしょう」

「ほほぅ」

八家第二位(久我家)の商才は認めますが、向こうは海戦が可能な高喫水船を所有していません。ならば採れる策は、相手が上陸するのを待ってから殲滅の一択しかありやせん」


 鋭いねぇ。腹心の言葉に呟きを返し、晴胤は騒めきの落ち着いた甲板を見(わた)す。

 三々五々と食事を始めた周囲を見止め、自身も食事をとるべく船内へと足を向けた。




「見立てが外れとる訳じゃねぇぞ。

 久我(くが)家は高喫水船を所有していないし、沖合での戦闘経験が余りないのも事実だしな」

「ですが、御当主の意見は違うと?」

「応さ」


 炙った目刺し(鰯の丸干し)を齧り、冷や飯を頬張る。

 空腹が落ち着いたところで、同行(どうぎょう)晴胤は手拭いで口を拭った。


鴨津(おうつ)ば関の事件は知っとるか?」

「100年は前の事件ですな。港湾を波国(ヴァンスイール)に貸する際、当時の督司が無許可で関を圧し通ろうち1件で。

 関ん防人が、督司に斬りかかったとか」

「結局、督司は波国(ヴァンスイール)へ還し、関の責任者に詰め腹切らせて終わりにしたんだが。……後日談があってな。

 それを弱腰と見た波国(ヴァンスイール)が、砲火を積んだ艦船を鴨津(おうつ)に並べたんだわ」


 当時から同行(どうぎょう)家は対外戦力として名を馳せていたが、流石に(くに)も違う鴨津(おうつ)への援護には時間が掛かるだろうと甘く見たのだろう。


 波国(ヴァンスイール)は短期決戦だけを見て、鴨津(おうつ)へと強襲を仕掛けてきたのだ。


「歴史は余り知らんで」

「後日談程度だ。関の事件は知っとっても、おまけの事件を詳細から知っとうもんなんざ珍しいわ」

「それで、話の締めはどうなったんで?」

「ああ。結局のと……」


 興味を僅かにそそられたか。腹心の伺う視線に、晴胤は(わら)いだけを返す。

 その時、船の高台に立っていた物見が声を張り上げた。


「――緊急警報(キンホウ)!!」


 一気に慌ただしさを増す船内から駆けだし、晴胤は右舷の縁へと貼り付く。

 横の船員から望遠鏡を奪い、水平線の向こうへと覗き込む。


「御当主!」「――周囲に廻船は」


 吐く息を急き切った腹心へと、晴胤は鋭く念押しを投げた。


 遠方への通信手段が未だ限られている現状に()いて、広域に広がり易い海戦は民間船へ被害が及ぶ可能性が高い。

 特に高天原(たかまがはら)の流通の要である廻船問屋は被害も大きく、事前の通知は必須と云えた。


「事前通告は充分に。――此処(ここ)で動けば、侑国(ウクサンスト)の息が掛かっていると視ていいですな」

「良ぉし」


 即座に返る腹心の応えに、晴胤は再び望遠鏡を覗き込んだ。

 船影が1つ2つ。計3隻の異国の戦艦から、見たことのない砲身が上を向いているのが視界に入る。


「曲射砲かね。噂に聞いちゃいたがもう実用段階たぁな」

「御当主。……向こうの艦船は、帆が見えません」


 苦く呟く晴胤の脇から、腹心も気掛かりを素直に吐露した。


 帆が見えない。――つまりそれは、外洋ですら帆を必要としていない航続能力を持っている事の証明に他ならない。


 そこから見えてくる、明確なまでの技術の差違。認めざるを得ない圧倒的な技術の格差を、同行(どうぎょう)晴胤は首肯で応じた。


 蒸気機関で見慣れたものと違う、粘ついた黒い排煙を侑国の戦艦が茫漠と吐き出す姿に眼差しを眇めた。


「石炭じゃねぇな。もう一寸(ちっ)と重い、 、燃料か。――3隻だけって事ぁ先遣隊だろうが、配備されている処を見ると金子はあるな、羨ましいこって」

「……征かれますかぃ」

「曲射砲に新式の航行機関、お目当ての無線が侑国(ウクサンスト)の戦艦で3隻分だぞ。

 冦は冦らしく、俺たちに征かずの道理はあるめぇ」


 そう言葉だけ言い残し、止める間もなく晴胤は身軽に船の縁を飛び越える。

 昏く揺らぐ海面へと、壮年の体躯が宙を踊った。


 同行(どうぎょう)の当主を中心に、一際に舞い踊る精霊光。

 義王院流(ぎおういんりゅう)精霊技(せいれいぎ)、中伝、――月渡り。


 冬の冷たい海面に、晴胤は僅かな波紋を残して立ち上がった。腹心へと見上げる眼差しは穏やかなまま、冷静に指示を口にする。


「暫くは適当に周囲で、侑国(ウクサンスト)を引き回しておけ。

 俺が合図したら接舷、戦艦ごと総取りさせて貰うぞ」

「承知しました、御当主。

 ――そう云や、鴨津(おうつ)での話の締めはどうなりました」


 会話の締めが切れて気になっていたのだろう。腹心から投げられた疑問に、晴胤は野太く笑いを浮かべた。


「ああ。そいつぁな、 、」


 ♢


 揺れる波間へと、高らかに貨客船『ゴールドシープ号』の霧笛が響き(わた)った。

 胎まで響く音に驚いたのか、青く晴れ(わた)る海面で魚影が幾つか跳ねる。


 碧く鴨津(おうつ)の係留港が目視できる距離まで迫った貨客船から、操舵室で船長は鷹揚に腕を組んだ。

 愛用のクレイパイプを咥えつつ視線を遣ると、その先には拖船(タグボート)の遠ざかる船尾が映った。


 その中に乗り込んでいるのだろう、久我(くが)家の役人が浮かべた表情を思い出す。

 苦く評定し難いそれらは、自身の貨客船が並べた要求の難しさを如実に表しているようであった。


 木っ端役人から向けられるその分不相応の表情に、いっそ小気味の良ささえも覚えて嘆息を吐く。


「船長。鴨津(おうつ)からの回答です。

 ――潘国(バラトゥシュ)までの食糧は売ってやるが、それ以上の支援は致しかねるとの由に」


「……全く。波国(ヴァンスイール)から租界の権利を借り受けているから、我らも国家と認めてやっているのに。知らんとは云え、(ましら)どもは優しくするだけ増長してくれる」

「我らに従うは聖典に記された秩序と、蛮族共に教えるを怠った波国(ヴァンスイール)の失態です。忸怩(じくじ)たるはありますが、アリアドネ聖教の宗主国に対する手前、周辺国の反感を買う恐れが」


 食料と生活水。加えて、青道(チンタオ)からの退去に利益分を乗せた、たった(・・・)1億円(10兆円)程度の金子の無償提供。

 従属させてやっている鴨津(おうつ)へと向けた可愛らしい要求に対する返答は、短く拒否の一言であった。


論国(ロンダリア)の主教は、習俗(エトス)派だ。正統ゆえに波国(ヴァンスイール)と袂を別った教えが、腐り切った回帰派に阿る理由もないっ」

「では、予定通りに?」

「どうせ、貨客船に何もできないと高を括っている。

 おい、随行の船舶(ふね)に信号送れ。 ――猿どもは恩情を向けてやった論国(ロンダリア)の危機を座して黙する心算(つもり)である。我らは人道的見地に従い、鴨津(おうつ)領土の返却を高天原(たかまがはら)に求めるものとする、と」


「――了解いたしました」


 船長の宣言が伝声管を震わせ、やがて貨客船の甲板を船員たちが慌ただしく駆け回り始める。


 船体の一部が開き、砲口が一列に覗く。その光景を見下ろしながら、船長の脇に控えていた副長が残る気掛かりを舌に乗せた。


「貨客船内部に大砲を換装するのは妙案でしたが、船体の脆弱性が依然気になります。

 ……民間人も乗っているのです。戦線が長引くほど、こちらの不利に傾きますが」

「キャベンディッシュ大佐の言葉通りなら、今頃は論国(ロンダリア)海軍が鴨津(おうつ)に向かって北上しているはずだ。

 我々は鴨津(おうつ)全域に大砲を叩き込んだ後、猿どもを扱き使って鴨津(おうつ)を拓いてやれば済む」

「海軍の協力が確かなら、心強いですな」

「どの途、本当の戦いは上陸した後だ。

 ――多連装砲を用意しておけ、猿の親子を幾匹か釣瓶(つるべ)に撃ってやれば、下手に情のある獣なら尻尾を振る事も厭わんよ」

「はっ」


 船長の断言に、特に作戦内容に不満も無かった副長は敬礼で応じた。

 辞去の言葉を残し、現場へ戻るべく操舵室を後にする。


 ――船長が口にしたそれは、青道(チンタオ)潘国(バラトゥシュ)でも簡単に通じた人道介入の手法の1つである。

 極東の猿は学びもしないと軽く考え、今回も素直に済むと副長も信じて疑う事は無かった。


 狭くとも長く伸びる貨客船の、連絡用の通路の1つへと足を向ける。

 毎日通っているはずの船員用の通路。向こうまで伸びるそこが、何処か全く知らない場所のような奇妙な感覚を副長は覚えた。


「……気の所為(せい)か?」


 開戦を控えて気弱でも覚えているのか。そう、拭いきれない不安を、頭を振って忘れようと。


 ――急がなければならない。自分が許可を出す事で、多連装砲を倉庫の奥から持ち出す事が可能になるのだから。


 嘆息混じりに呟きつつ、一歩。

 ぞぶり。鈍く、心地良い音が躯の心から響き、

 今更ながらに先ほどの違和感の源に、他人事のように副長は気が付いた。


 ――普段は誰かしらいるこの時間の通路に、誰も居ない。




「――すまんなぁ」

「。か」


 耳元で囁かれた、どうでも良さそうな高天原(たかまがはら)の言葉の謝意に、思わず副長の足取りが止まる。

 咽喉(のど)から漏れる喘鳴からか、副長は視線を己の胸元へと落とした。


 ――僅かな血に濡れた刃の切っ先が、自身の正中を貫いていた。

 その様に、肩越しの相手へと副長は視線を向ける。


 禿頭の、どこか人の好さそうな高天原(たかまがはら)の男性が、死に体になりつつある副長の眼差しを正面から受け止めた。

 困ったような笑顔を浮かべつつ、そのまま隣の部屋を開けてその向こうへと副長の躰を蹴り飛ばす。


「やれやれ。同行(どうぎょう)当主からの電報(アカセン)は、いつも一銭の得にもなりはしない騒動ばかり寄越してくれる」


 困ったような笑顔は変わる事なく、その男性、――久我(くが)法理(ほうり)は懐紙で手にした脇差の血糊を拭った。


 刀身を拭い終えて、普段通りに歩き出す。その足元で、役目を終えた界符が青白く燃え尽きた。


久我(くが)家の神器は使い勝手が悪いのだと、何度云えば理解ってくれるのやら。

 外洋は向こう、内洋はこちら。今一度、役割分担ははっきりさせておきたいものだなあ」


 人払いの結界が消えたからだろう。人の気配が自然と通廊に戻り始める。

 その様子を察知しながら、法理(ほうり)は手にした刀を脇構えに深く構え直した。


 膨れ上がる精霊力が久我(くが)家当主の足元で渦を巻き、伝うように手にした刀が同じ輝きを帯びる。

 柄尻から一際に伸びる飾り紐が、鳥の尾の如く朱く法理(ほうり)の歩みに連れて泳いだ。


 ――それは、虚空を(わた)る鳳の尾羽。此方と彼方、(あまね)く在る埒外の証明。


「踊れや詠えや」

 曲がり角から船員の姿が視認できると同時、久我(くが)法理(ほうり)は己の手にする神器の権能を解き放つ。

「――奇床(くしどこ)()尾羽張(おはばり)


 飾り紐が刹那に炎と彩られ、次の瞬間には船員の懐深くへと。相手が法理(ほうり)を認識できるよりも速く、その斬閃は頸を奔り抜けた。


「さぁて。残る論国(ロンダリア)の敵客は、数10から100は満たないと云った辺りか。

 知識を持っている奴以外は、――まぁ、頸を落としてやれば静かで良いだろうさ」


 その言葉と共に猪首(いくび)を搔く法理(ほうり)の足取りは、普段通りの軽いものであった。

8月8日。泡沫に神は微睡むの5巻が発売いたします。

買って頂けたら嬉しいです。


――さて、神柱さまに祈願を掛けに行ってきます。


読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
各家の親父殿達の活躍いいな。 子供と家の将来を陪臣と真っ当に案じてるのにほのぼのする。 親父たちの爪の垢を集めて煎じたのを地獄に送ってやりたい。
鉄の時代で、そもそも精霊力自体がフワッとした認識でしか無い勢力は、自分達が悪手を打っている事に気付きもしないんだろうなぁ。 現代兵器でも、こんなトンデモ人間相手にするには、飽和攻撃か、認識外の長距離…
まだ砲の性能が精霊技を上回れていない時代だから文明国と未開な国との単純な戦力比較が出来ないんだろうな。まあ大抵は火器や砲の物量に負けるみたいだけど。
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