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泡沫に神は微睡む  作者: 安田 のら
四章 帰月懐呼篇
166/222

12話 天へ墜ちる、雲雀の淡い1

 ――斬。

 鈍く筋へ喰い込み、鋭く骨を断つ感触。

 雨月天山であった存在の右腕を、落陽(らくよう)柘榴(ざくろ)の閃きが断ち抜ける。


 臙脂(えんじ)の軌跡から、赫く青天を(ケガ)す瘴気の飛沫。

 利き腕を奪った天魔の懐へと、晶は大きく踏み込んだ。


 朱金の加護と濃密な瘴気の澱が、軒昂と鬩ぎ合う。

 奇鳳院流(くほういんりゅう)精霊技(せいれいぎ)、初伝――、


 ―――嚇々(カカ)

「ち!?」


 誘われた未熟を嗤う、赫く濁る双眸。

 背筋と奔る直感に、晶は突き込もうとした神器の切っ先を引き戻した。

 ――精霊技(せいれいぎ)、初伝。


 ―――長ァ夜月ィッッ!!


 天魔の右腕(・・)から傲然と放たれた一撃が、落陽(らくよう)柘榴(ざくろ)の鎬から鍔元までを舐める。

 轟き揺れる斬道に耐え切れず、晶の体躯が宙を舞った。


「晶くん!?」

 ―――輪堂(りんどう)如きの木っ端がァッ。雨月に牙剥くとは傲岸なり! 不遜なりィッ!!


 晶を気遣う衝動を圧し殺し、輪堂(りんどう)咲が天魔へと攻め込む。

 嗤う声に応える刹那すら惜しみ、練り上げた精霊力を解放。

 奇鳳院流(くほういんりゅう)精霊技(せいれいぎ)、中伝、――隼駆け。


 莫大な加速に地面が砕ける。その現実すらも置き去りに、咲は天山の懐へと踏み込んだ。


 地を這う姿勢から跳躍。

 踏み込む足で残炎を刻み、咲は正確に薙刀で頸を狙った。


「疾ィイッェリャァッ」

 ―――遅い!!


 飛鳥の速度が生み出した慣性に任せて、(すみれ)の精霊力が狙い違わず天魔の咽喉(のど)先へ。

 ――撃音。天山の左肩から生えた無数の黒い骨が、容易く絡めて喰いとめた。


「な、ん、 、」

 ―――雨月の征路に唾を吐くとは。分を弁えよ、八家の下賤風情!


 抗い奔る(すみれ)の精霊光を喰い潰す、骨の濃密な瘴気が喰い潰す。

 ぎしり。軋む悲鳴だけを残し、咲の手元から薙刀が脆く砕けた。


「!?」


 喪われた得物に執着する事無く、咲は飛び退った。


 慎重に間合いを測る少女の視線の先で、天魔の肩から迫伸びる黒骨。

 やがてそれは、歪に一匹の動物を象った。


 (いぬ)に似た堅牢な顎骨と乱杭に連なる牙。山野に棲む餓欲の象徴たる狼の、巨きな骸骨が地を踏み荒らす。


「――化生を孕み落とすとは、外道に堕ち尽くしたわね。雨月天山」


 ―――天山などと不明は、元より居らぬ。儂は、

 吐き捨てる少女を嘲笑う天魔は、精霊器の切っ先を咲へと。

 ―――否。儂こそが(・・・・)雨月よ(・・・)


 ―――嚇堕(カタ)リ、嚇堕(カタ)()()堕汰々(タタタ)


 声なき命令を受け、骸骨だけの狼が堅く関節を細々鳴らした。


 生きている頃さながらに躯をくねらせ、巨狼の骸が咲へと飛び掛かる。

 濃密な瘴気を纏う巨躯は骨だけとは云え、その質量が持つ暴力は決して侮れない。


 対する咲は無手。それでも俯いた侭、少女の口元に微笑みが浮かぶ。


 虚空へと差し伸べられる少女の掌が、心奧に納刀められた一振りの奇跡を掴んだ。


 ――それは、混沌を(もたら)す棘。乳海に突き立つ、創世の(しるべ)


「導け」希う祝詞を一息に。己が神霊(みたま)の詠うまま、咲は神器を抜刀。

「――乳海を導く棘(パーリジャータ)!!」


 引き抜かれた純白の薙刀(パーリジャータ)の切っ先が骨狼の牙を喰い止め、

 瞬後。少女の上空を滑るように巨大な狼の骨が宙を舞った。


 咲に委ねられたパーリジャータの権能は、方向の制御である。

 未だ完全な権能の掌握には至っていないが、相手の勢いを流す程度は可能だ。


 地響きを立てて崩れ落ちる狼の頸骨へと、パーリジャータが突き立つ。

 澄み渡る(すみれ)の精霊力。神柱の頂に手を掛けたエズカ媛が、咲の心奧で笑い声を上げた。

 奇鳳院流(くほういんりゅう)精霊技(せいれいぎ)、中伝――。


「余熱烏!」


 灼熱を帯びた神器の刀身が、狼の頸を斬り飛ばす。


 狼の頭蓋が地に落ちる、寂しい音。

 (ケガ)レであれ、生物であれば頸部は共通する弱点の一つだ。


 骨狼へ一瞥すら残さず、咲は踵を返そうと、


 ―――()、堕汰々!

「く!」


 頸を喪った狼が躍りかかる様に、咲は後方へと跳躍した。

 虚空を泳ぐ少女の眼下に映る、狼の巨躯とその頭蓋が地を這う光景。


「生き物じゃないの!? ――穢らわしい」


 醜悪な、生命を愚弄するだけの蠢きが、着地した咲へと爪牙を振り翳した。


 ♢


 永遠(とわ)と思えるほどの瞬間、宙を泳ぐ。

 その刹那の後。水の抜けた田圃で二転三転、晶は乾いた泥土を舐めた。


「ぃ、痛ぅう」


 朱金の加護が、背筋に奔る激痛を浚う。

 迷うことなく回生符を励起。青白い炎に癒されるまま、晶は右腕の感触を確かめた。


「……怪異って事は確かだろうが、あれは何を元にしている?」


 濃密な瘴気が(かす)めたからか、落陽(らくよう)柘榴(ざくろ)を握る感覚に痺れが奔る。


 瘴気の澱を煮固めたかのような硬さ。直撃を喰らえば大神柱の加護であろうとただでは済まないと、晶の直感が囁いた。


 土地に染み付いた憎悪の再現である怪異は、元より生物に非ず。沓名ヶ原(くつながはら)の怪異然り、その本質は風穴を(ケガ)す瘴気溜まりそのものだ。


 怪異に依って形状は千差万別。しかし、これまで晶が調べた限り、怪異に人間の姿容(かたち)を模したものは存在しなかった。


 人間を模倣しただけの何かか、それとも前提を間違っているのか。


「まぁ。瘴気溜まりごと浄滅してやれば、正者の真似事もできないだろ。

 違うか? 雨月天山」

 ―――貴様は何時もそうだ。内心で儂の親心を嘲笑い、裏切ることを厭わぬ。


 晶が巡らせた視線の先で、天魔の立つ影が落ちる。

 斬り抜いたはずの右腕が提げる精霊器から、茫漠と鬼火が舞った。


 ――万物を灼き断つ、火行の神器で斬ったんだぞ。無傷の理由がないだろう。


 内心に愚痴を隠し、晶は落陽(らくよう)柘榴(ざくろ)を納刀した。

 虚空へと熔ける臙脂(えんじ)の太刀。朱金の神気が散り去る中、(ひるがえ)した掌で晶は心奧に納刀められた柄を握る。


 日輪の影たる落陽(らくよう)柘榴(ざくろ)は、如何なる障碍をも無視して存在を断つことに特化している。

 その権能を無効化する原理が判らない限り、少なくとも落陽(らくよう)柘榴(ざくろ)は封じられたも同然だ。


幽寂(ゆうじゃく)を断ち切らん」


 覚悟を決めた晶の足元から、黒曜の精霊光が噴き上がった。

 瘴気の赫を圧し潰さんとする黒曜はやがて、夜天の輝きへと澄み渡る。


 ―――素晴らしい。

 玄麗(げんれい)の神気を目の当たりに、天魔の口が嗤い崩れた。

 ―――大神柱の輝き。その輝きこそ、儂が志尊へと至る餌に相応しい。


 餓欲も露わに天魔が晶へ踏み込もうと、 、

 ――瞬後。晶の懐深くで、天山が愉悦を睨め上げた。


 ―――雨月の餌と為れ、穢レ擬き(もどき)ィッッ!


 かぱり。音を立てて開かれた口腔の奥で蜷局(とぐろ)を巻くのは、底の見えない虚のみ。

 隼駆けに匹敵する速度で、天魔は晶へ目掛け刃を振るった。


「――布津之淡」


 撃音。逆袈裟に斬り上げた精霊器は然し、(ひるがえ)した晶の斬閃に弾かれた。

 晶の掌中で、細く薄い反身の刃が繊月の姿に虚空を刻む。


 記憶の底で能く知るそれを目の当たりに、天山だった顔面が醜悪に歪んだ。


 ―――それは、その神器は、雨月()の所有物よ!

「知るかよ。捨てたものでも、結局は総て自分のものか? 家族だ親だと、都合の良い時だけ都合良く蒸し返すな」


 吐き捨てる晶に応える声もなく、天魔は踏み込む足から精霊器を(ひるがえ)した。

 幾重にも放たれる斬撃は、その一つ一つが凝る瘴気の重質を纏っている。


 ――やはり天山は、瘴気を精霊器に籠めているだけだ。


 鋭く重い斬撃を辛うじて防ぎ、晶はそう確信した。

 有り得ないほどの瘴気を精霊器へと籠めて、只、斬っているだけ。


 だが、剣技としての速度は侮れなかった。

 上段から平薙ぎ。袈裟斬りから、誘うように刺突。一呼吸(いき)の間に、天魔は二つ斬撃を叩き込めるのだ。

 布津之淡の神域特性は疎か、神器の権能も、隙すら与えない天魔相手では封じられたも同然である。


 ――なら、やるしかないな。


 吐く息を限界まで細く絞り、晶は黒曜の神気を総て内功へと回した。

 脇を締めて、攻め足からの上段。最も慣れた構えを取る。


 ――権能の行使も望めないならば、天山に隙が生まれるまで斬り潰す。


 晶の覚悟に気付いたか、天魔も刃毀れした精霊器を上段に構えて見せた。

 示し合せたかのように、2人同時に呼吸(いき)を一つ。

 ――場に静寂が落ちる。


「勢ェェアアァッ!」

 ―――舐めるなァッッ。


 怒号が交差。果てしなく終わりの見えない潰し合いが、死と隣り合わせに始まった。




 どれだけ時間が経ったろうか。


 瘴気が薄く視界を遮る中、斬撃が幾重にも虚空を断った。

 天魔の放つ肩へと抜ける逆袈裟を、上段から落とした布津之淡で防ぐ。


 撃音。衝撃が腐食する羽織の裾を揺らし、揺らぎそうになる夜天の神気を全力で統御。

 鍔迫り合いに持ち込まれるよりも早く、晶は相手の太刀を弾いて距離を取った。


 呼吸(いき)を残す余裕すら赦さずに、天魔が踏み込む。

 踏み込む互いの間合いに衝撃を残し、晶の斬閃が撃ち敗けた。


 ―――脆いわぁっ!

「くそ」


 瘴気が凝っただけ。それでも尋常ではない威力に、晶の咽喉(のど)から苦鳴が漏れる。

 宙に浮きかける体躯を堪え、晶は天魔の剣戟を辛うじて防いだ。


 天魔の太刀が(ひるがえ)り、次の瞬間には晶の咽喉(のど)へと牙を剥く。

 迫る致死に本能が警告を叫び、それよりも早く晶の手元が(ひるがえ)った。


 天魔の斬撃に合わせ、鎬だけを弾いて軌道を逸らす。

 跳ね上がる斬道の下を潜り、晶は天魔の肋骨から腹を大きく裂いた。


 ―――小癪な、

 確かに掌へと返る骨と肉を断つ感触。だが吐き捨てる天魔の声に、苦鳴が滲む様子はない。

 晶が割いたはずの傷は薄れ、次の瞬間、天魔の放つ一撃に晶は撥ね飛ばされた。


 揺れる視界で、咲が黒い骨狼と交戦する光景が飛び込む。

 更に向こうへと視線を移し、晶は大きく呼吸(いき)を整えた。


 斬撃を重ねること、既に数十。本来ならば致命となるはずの斬撃を受けて尚、天魔に逃げる気配は窺えない。

 代わりと放たれる只の斬撃は、瘴気すらないにも拘わらず晶の体力を確実に削った。


 無敵。脳裏に過ぎる馬鹿馬鹿しい呟きを強引に無視し、晶は後方へと跳躍。

 苦し紛れに引き抜いた火撃符を、青天の下に踊らせた。


 ―――一つ覚えの小手先自慢かぁァッ。

 吠える天魔の視界を、励起された炎が塗り潰す。――その只中を突っ切って、今度は晶が吶喊を仕掛けた。


 低く腰を落とし、全身の膂力を(ねじ)り出す大上段(火行の構え)

 玄麗(げんれい)の神気を迸らせた布津之淡は然し、天魔の掲げた太刀に遮られた。


 轟音。何よりも重圧を誇る玄麗(げんれい)の神気が炸裂し、それでも天魔の足は巍々と揺らがない。

 鍔迫りに火花が散る最中、晶はその違和感に眉を顰めた。


 天魔の一撃は晶の体躯を弾き飛ばす威力を持っている。だが逆に、玄麗(げんれい)の神気を籠めた晶の一撃を天魔は容易く防いでいるのだ。


 例えるならば岩を殴ったような、質量の違い。

 ここに至って漸く、晶は天魔の絡繰りに気が付いた。

 力量がどうとかではなく、重いのだ。天山の質量が、外見以上に尋常ではないほどに。


「餌。俺の事を餌と吠えたな、天山。連翹山の麓に関わらず、誰も駆け付けないなら。

 ――お前。連翹山(あそこ)で何を喰った」

 ―――云ったはずだ。


 感情を圧し殺す晶の問いかけに、天魔の口元が下品に嗤い崩れた。


 一歩も譲る事無く鍔迫る火花の向こうで、天魔の口腔が限界を超えて大きく覗く。

 餓欲が涎を曳き、人間に有り得ない角度から天魔の頸が伸びた。


 ―――儂が雨月である、と!

「ち!!」


 天魔の咬合が、頸だけ躱した晶の頬を(かす)める。

 蛇の如く異形の頸がうねり、晶の背後から再び狙った。


「晶くん!!」


 晶を喰らおうとする餓欲の塊へ、土撃符が突き立つ。

 駆け寄る不破(ふわ)直利の剣指が霊糸を断ち、励起と共に天魔の顔面で炸裂した。


 励起の炎が青白く捲き上がり、その勢いに助けられた晶が天魔から距離を取る。

 布津之淡を構え直し、全力で神気を猛らせた。


 漸く得られた、精霊技(せいれいぎ)を行使する機会。

 神気を際限なく統御しながら、晶は正中に構えを取った。


「――無事か?」

「はい。助かりました、直利先生」


 不破(ふわ)直利からの短い気遣いに、晶は短く礼を返した。

 気掛かりは多く、しかし与えられた機会は千載一遇のもの。


 衝撃で巻き上がる土埃を、平薙ぐ天魔の斬閃が上下に断ち散らした。


 ―――……不遜よな、直利。穢レ擬き(もどき)に情を移した貴様を、誰がここまで取り立ててやったと思っているのだ。

「思い上がるなよ、天山。貴様の無知が、それ以前の問題を呼び込んだと忘れるな」

 ―――誰もが、儂の恩情を当然のものと。何かあれば、掌を返して責を叫ぶ。下らぬ。真に下らぬ。


 蛇の如く蜷局(とぐろ)を巻いた天魔の頸が、静かに元の鞘へと戻る。

 嚇怒(かくど)以上の憎悪に双眸を燃え立たせ、天魔は再び太刀を構えた。


「直利先生。ここは問題ないので咲を助けてください。――俺の想像が確かなら、此奴(天山)は本体を叩かない限りこのままなので」

「構わないが、大丈夫かい?」

「はい。大方ですが、天山の絡繰りは理解できました」

「判った。――ならこの場は、夜劔殿(・・・)に預ける。

 そうだ、そこに立つ天山の正体だが、黒く燃える骸骨だ。表面に見える肉は総て、只の被り物に過ぎないよ」


 落ち着いた晶の返事に、直利は迷うことなく踵を返す。


 ―――儂を、軽視するなァッ!


 首肯を交わす師弟の会話が聞こえていたのだろう。無防備なその背中へと、天魔が斬撃を放った。


 赫く瘴気の尾を曳く飛斬。その軌道を、晶の神器が迎撃する。

 激突。瘴気の斬撃はしかし、夜天の輝きを湛える布津之淡の前に容易く砕け散った。


 抵抗なく砕けた飛斬に確信を得て、晶は深く中段平突きに構える

 莫大な玄麗(げんれい)の神気が大気と鬩ぎ合い、ちりちりと布津之淡の切っ先で囀る響きを遺した。


「安心したよ、天山。――いや、雨月(天魔)だったか? 正直、あの程度の挑発に乗ってくるかどうかは、俺も賭けだったからな」

 ―――何、を。

「赦せなかったんだろう。認める訳にはいかなかったんだろう?

 精霊無しと云う俺の存在で、精霊力の行使不全という現実を慰めていたんだから」

 ―――否! 義王院(ぎおういん)さまへの忠誠を果たすために、儂は穢レ擬き(もどき)を!

「鏡を見ろよ。飽きるほど擬きと叫んだが、結局、(ケガ)レに堕ちたのは手前ェ等だ」

 ―――擬き、穢レ擬き(もどき)が。貴様はやはり、雨月を亡びに追いやる(ケガ)レそのもの!!


 濁と瘴気が悍ましくうねり、天魔が太刀を構えて騒ぎ立てる。


 天魔の本体から敢えて視線を外し、晶は最少の動作で地面を蹴った。

 隼駆けより遅く、しかし意識の隙間を縫う静かな加速が彼我の間合いを溶かす。


 視界には確かに映っているのに、気付けば天魔の懐深くで睨みつける晶の姿。

 布津之淡の切っ先が囀るままに、天魔の胸元へ刀身が突き立った。


 その精霊技(せいれいぎ)に名前はまだない。

 ただ、穏やかな春に吹き荒れる厳冬の一陣が、自然と晶の脳裏に過ぎった。


 ――春に騒ぐ小鳥を死へ誘う、凍てつく嵐。


「雲雀殺し」


 何れ、極伝と謳われる羽撃きが産声を上げた、その瞬間であった。

遅くなりました。

過去一悩んで、書き直しを繰り返した話です。


読み難い事、申し訳ございません。


読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「雲雀殺し」 春を呼ぶ鳥にして頭冠をかぶる鳥 春の日はうらうらと照り、雲雀はその中に鳴く。憂愁の心は歌によらずして除きがたい(どっかから拝借)と、大伴さんも歌ってる それを断ち切る、い…
[良い点] ・とりあえず極伝の入り口に辿り着いた事 [気になる点] ・どうやら「お気に入り」のキャラを殺す覚悟は無さそうだと見えた事 ・書きたいキャラだけに焦点当てたいなら中途半端な事をせずに雨月郎党…
[良い点] 房江婆ちゃんはわざと口伝を残さなかったのかなぁ なんの根拠もないけどなんとなくそう思ってます
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