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泡沫に神は微睡む  作者: 安田 のら
四章 帰月懐呼篇
163/222

閑話 叛く陽に、嚇々と天魔の嘲りが

遅くなり申し訳ございません。

 さ、ざ、ざ。目的地である谷間を滑り降りる不破(ふわ)直利の足元で、雪が白く煙と棚引く。

 赫く濁光が一際に波立ち、谷底へ辿り着いた直利を不気味に歓迎した。


 瘴気と鬩ぎ合う結界の際を見つめていた初老の陰陽師が、直利の側へと足を向ける。


「状況はどうなっている」

「……良くは有りませんな。龍脈のかなり深い辺りに、瘴気の根を確認しました」

「鬼火が噴き上がっているなら相当だな。決壊を見越して、前線を二つ分は下げるか」

「は。承知致しました。

 ――総員、傾聴。現時点の浄化を中断し、二合まで結界を下げるぞ」


 夥しく龍脈から昇る燐光を目に、叩頭する陰陽師へと直利は苦く撤収を決めた。

 既に予想済みだったか。陰陽師の号令と同時、総員が撤収に移る。


 化生の一種である鬼火は、練兵でも散らせるほどに弱い存在だ。

 僅かな瘴気でも瞬く間に殖えるそれは、決して無視できない厄介さを併せ持っている。


 際限なく殖える鬼火に龍脈が蝕まれると、やがては無尽蔵に瘴気を吐き出す腐毒の澱となるのだ。

 有名なところでは、珠門洲(しゅもんしゅう)華蓮(かれん)南方に広がる広大な瘴気溜まり(沓名ヶ原)もその一つである。


「浄化結界を楔代わりに、龍脈へ撃ち込む」

五月雨領(さみだれりょう)を支える本流です。堰き止めれば、永く影響が出兼ねませんが」

「立て直す余力が残るなら、鬼火に喰われて腐らせるよりはマシだ。

 連翹のお神社(やしろ)に繋がる支流に繋げるぞ。迂回路が流れれば、腐った龍脈を灼き潰す」

「判りました。

 ――不破(ふわ)さま。雨月の御屋敷はどうなっていますか?」


 立て続けの指示に谷底が騒然とする中、直利の傍らで陰陽師が声を潜めた。

 動揺が隠せないのか。耳聡い数人が、探る視線で直利たちを窺う。


「誰も彼もが、疑心暗鬼に右か左かだ。

 瘴気の澱む谷底(ここ)が安全だと、つい錯覚する」

「憚りながら。下手人はやはり、……雨月の鬼子で?」


 陰陽師として雨月に永く仕えた男は、動機を明白(あからさま)にもつ少年を慎重に舌へ乗せた。

 3年前に放逐の憂き目を見た少年が、雨月への帰参を赦されたのは周知の事実だ。


 理不尽な追放に、抱いた憎悪は如何ばかりか。

 当人が雨月本邸を跨いだその夜の凶事は、口に出さずとも疑うに充分なものであった。


夜劔(・・)晶殿は、廿楽(つづら)駅まで確かに私が送り届けている。

 この距離に吹雪の夜だ。ここを抜けて凶事に及んだと強弁するのは、流石に無理があるだろう」

「憎しの一念は、五分も透かぬ女房に丑の刻を詣でさせますが」


 踵を返した不破(ふわ)直利の背に追い従う、陰陽師の気配。

 砂利を踏み分けるその躯へと、瘴毒の微風が温く絡みついた。


 内腑を冒す腐臭に、直利は精霊力を練り上げる。

 玻璃院流(はりいんりゅう)精霊技(せいれいぎ)、初伝、――現神降(あらがみお)ろし。


 加速した精霊力が残光を散らし、忽ちに直利から瘴毒の違和感が遠のいた。


 屋敷で見つかったものは、血糊のついた太刀が一振り。

 昨夜に屋敷で何が起きたのか、実際は誰も知らないのだ。


「天山殿の姿が見えないだけ、憶測で騒ぎ立てるな」

「承知いたしました」


 軒昂と猛る精霊力に護られ、直利は九字結界の向こう側を睨めつけた。

 その身に宿す上位精霊の気配に中てられたのか、大きくうねる瘴気。


 雨月(八家第一位)の衰亡を賭けた騒動も、この瘴気溜まりにとっては興味の外か。

 その事実に直利は、不意の苦笑を禁じえなかった。


「……晶くんにとっても、それは同じだろうさ」

「如何されましたか?」


 直利の呟きを、怪訝と陰陽師が訊き咎める。

 何でもないと返すだけ、直利は瘴気溜まりへと向き直った。


 連翹山の麓から廿楽(つづら)の駅まで、晶たちは徒歩で辿り着いている。

 ――土地勘のある晶からすれば、その逆も然り。傍らの陰陽師が邪推した通り、夜半の間に晶が雨月の屋敷に戻るのは不可能ではないだろう。


 事が起きたのは、恐らく至心の謀殺を砕いた直後。その気力が残っているかを問われれば、直利には疑わしいだけであった。


「鬼子。……失敬、夜劔殿が下手人でないとすれば、精霊器の持ち主が怪しいですが。

 雨月家へ弓を曳くなど、誰がどのような甘言を弄してくれたのか」

「陪臣九位の添橋(そえばし)殿だったな。拘束はしているが、御仁の気性が、

 ――待て。御厨(みくりや)至心の襲撃と、雨月天山の失踪。これらが一つの線なら」


 小心者の添橋(そえばし)は、精々が不満を陰口で囁き合うくらい。

 保身を図るだけの相手が凶事に手を染めるのは、直利としても考え難かった。


 抑々論として、夜劔家と対立している以上、一陪臣が雨月家に叛く意味はないのだ。

 だからこそ直利も、この2件が別の問題であると考えていた。


 しかし、晶と天山の2人を排除する事が、目的であったならばどうか。

 至心が誇らしげに(うそぶ)いた、旧家という価値観。直利の直感が、正反対の2つを遠くで結びつけた。


「急ぎ、雨月の屋敷に戻る」

「何かお気づきで?」

「ああ。予想が確かなら、そろそろ相手も動き出す」


「――不破(ふわ)さま。楔の準備が完了いたしました」


 思考に結論を付けた直利の背中へと、陰陽師の一人が声を投げる。

 界符を貼った杭に剣指を当て、直利は一息に斬り払った。


 ――北斗七星を組んだ呪符が霊糸を散らす。

 熱を覚えない励起の炎が、白木の杭と直利の掌を青白く燃え立たせた。


 ♢


 ――其方に施しを与えてやろう。


 何時の頃だったか。忘れていた奇妙に揺蕩う金色の囁きを、何故か鮮明に思い出した。


「は。はぁ、は、 、」


 汗ばむ感覚に、沈んでいた意識が現実へと戻る。

 粗く寝起きの呼気を繰り返し、雨月早苗(さなえ)は上半身を床から起こした。


 乱れた白衣を整え、脇に備えた鉄瓶から清水を二口だけ含む。

 内腑へ染み渡る冷たい感触に一息を落ち着かせ、着替えを終えた早苗(さなえ)は外廊下へと足を下ろした。


 雨月の刀自である彼女の仕事は、台所周りを主としている。

 食事の指示と家人たちの執り仕切り。家の外へと出張らないからこそ、家内の一切は彼女の責任に掛かってくるのだ。


 外廊下から母屋へと。悠然とした歩調のまま急ぐ彼女の傍らを、常にない焦りで家人たちが過ぎる。

 普段は咎める醜態を脇目に、早苗(さなえ)は台所を過ぎた。


 半壊した大広間に視線を眇め、喧騒の立つ中広間へと。

 屯する陪臣たちの奥に一人息子の姿を見止め、普段は踏み入れない畳の上へと爪先を落とした。


「何の騒ぎですか?」

「――母上! 父上の御在所を、御存じありませんか」


 結論を急ぐまま。要領の得ない颯馬(そうま)の質問に、早苗(さなえ)は眉根を顰めた。

 広く入り組んでいると云っても、限られた雨月の屋敷。


 特に天山が足を向けるとなれば、書斎か寝室とその先も限られている。

 ――それを知っている陪臣たちの狼狽ぶりから推察するに、天山の躰が見当たらなかったのか。

 予想外の出来事に、早苗(さなえ)の視線に鋭利なものが滲んだ。


「物騒な物言いですね。……何があったか詳細を」

「つい先刻の事。家人の一人が、父上の書斎前でこれを見つけました」


 麻布で包まれた長細いそれが、早苗(さなえ)の前に差し出される。

 慎重に表布を開けると、血糊が乾きかけた白刃が視界に飛び込んだ。


 血糊からして、傷口は小さくともかなり深い。即死かどうかはさて置いて、致命傷の可能性が高い事は明白であった。


「居なくなったものは」

「……御当主を除いて、全員と確認が取れております」


 能面ほどに表情の失せた陪臣の一人が、颯馬(そうま)の脇から口を挟む。


 ――名前は。……そう、鹿納といったか。

 十位などと末端にしがみ付く小男の名前をうろ覚えに、早苗(さなえ)は、そう。とだけ気の無い呟きを返してやった。

 下らない為体(ていたらく)に見切りをつけ、陪臣たちへと視線を巡らせる。


「ここで管を捲くより、下手人を挙げる方が優先でしょう。

 ――警邏隊に動員を掛けなさい。守備隊も総員体制で粗捜しをします」

「お待ちください、母上。父上が御不在なだけ、状況も判らぬうちに罪を断じるなど、余りに軽率です」


 颯馬(そうま)が上げた抗弁に、早苗(さなえ)は薄く嘆息を漏らした。

 今でなくては駄目なのだ。……あれ(・・)廿楽(つづら)から離れるを甘受すれば、それこそ颯馬(そうま)の将来が手遅れになってしまう。


「犯人は明白でしょう。

 あの穢レ擬き(もどき)。私どもが屋敷の帰参を赦すが良い事に、この凶事を企図したに違いありません」

「怪しくはありますが、夜劔殿は無関係かと。

 ……そのような手間を掛けるくらいなら、宴席の時点で向こうは手を下しています」


 早苗(さなえ)の早計は予想済みか。嘆息を一つ吐いて、颯馬(そうま)は否定を返した。

 神無(かんな)御坐(みくら)の事実を知っているのは、この場では颯馬(そうま)独りしかいない。


 どう伝えたものか苦慮を浮かべる颯馬(そうま)を、早苗(さなえ)はじろりと一瞥した。


「悠長な事を。……廿楽(つづら)から彼奴輩(きゃつばら)を見す見すと逃せば、雨月永代の恥となるでしょうが」

「そ、その通りに御座います、お方様!

 ――御家族に手を掛けるなど、穢レ擬き(もどき)も堕ちるところに落ちたというもの。廿楽(つづら)から逃れる前に、この鹿納が見事捕縛して御覧に入れます」

「判った。……だが鹿納。飽く迄もこちらは、事情の調査が前提だ。

 夜劔殿を見つけても、足を運ぶよう要請するだけに留めろ」

「ははっ」


 どうにも話が進まないと感じたのだろう。気の進まないといった颯馬(そうま)の許可に、それでも鹿納は軒昂と踵を返した。

 初老の男の気配が遠ざかり、颯馬(そうま)は視線を精霊器へと戻す。


「――家紋は入れてないようだが、これはどの家が所有する精霊器だ?」


 颯馬(そうま)の呟きに、陪臣たちの視線が交差。――やがて躊躇いがちに、誰かの口が開いた。


「……鍔に見覚えが。確か、添橋(そえばし)殿の所有する乙種であったかと」

「何処にいる」

「現在は連翹の山中を捜索されておりますれば」

「関係は無いだろうが、そちらからも事情を訊く必要はあるな。添橋(そえばし)の代わりに、誰か捜索に立てるか」


「――気掛かりではあるでしょうけど、犯人捜索が優先のはず。

 颯馬(そうま)。天山様の御遺体に人手を割くのは、何故ですか」


 的確に指示を出す颯馬(そうま)を、それでも不満そうに早苗(さなえ)は見遣る。

 早苗(さなえ)の抗議に、それでも颯馬(そうま)の視線は揺るがなかった。


「父上は日頃から、回生符を常備していました。

 致命傷に見えても、即死でなければ恢復している希望があります」

「この血の深さでは望み薄でしょう」

「だとしても、回生符次第では永らえている可能性が高い。運が良ければ、 、 、

 ――いえ、母上。呪符の保管庫から界符と回生符の準備を、

 万一に備えます」


 何よりも。颯馬(そうま)は気掛かりを咽喉(のど)で呑み込み、首を振った。


 連翹山の風穴へと迫る瘴気溜まりに、晶との訣別から表面化した雨月の行き詰まり。

 人員が足りないままに、状況は混迷を極めていた。


 物言いたげな早苗(さなえ)の佇む跡を残し、颯馬(そうま)も捜索へと踵を返す。

 先刻に呑み込んだ気掛かりから、少年の歩調がやがて小走りに。


 ――天山の遺体が瘴気を呼び込み、更なる災禍と変わる可能性。瘴気溜まりが間近に迫る中、颯馬(そうま)の懸念はその点にこそあった。


 ♢


 赫く常世の風が、その躯を容赦なく蝕んだ。


 ――憎い。


 朧となった意識は痛覚さえも遠く、残っているのはただその一念だけ。

 何時しか天山は、血走る思考を繰り返す生き物と堕ちていた。


 皮膚が熔け、筋肉の解ける違和感。やがて響く、骨の燃える音。

 ――最期に残っていた眼球が、ぐずりと音を立てて眼孔から零れる。


 ――憎い。憎イ。


 八家第一位の当主。そして歴代最高である『北辺の至宝』を育てた親として、雨月天山は永代に語り継がれるはずであった。


 たった一つ。神無(かんな)御坐(みくら)などと云う妄言を零した失策が、雨月としての誉れを地べたで踏み躙るまでは。


 憎悪に灼かれた己が魂魄の燃え滓が、瘴気の波濤へとこびりつく快感が蘇った。


 ――嗚呼、憎イ。


 気持ちよく。死して尚の快楽に、燃え立つ骨だけとなった咽喉(のど)が鳴る。

 かたり、かた、かたり。意味も残らない絶望が、理由のない嚇怒へと天山を駆り立てた。


 ―――()


 己が死の際に、縁と握り締めた精霊器の、哭き嗤う幻聴()

 それを最期に、天山の意識は濃密な瘴毒へと熔けて去った。




 直利の腕が振り下ろされ、地肌に結界の要となる杭が突き立つ。

 ――瞬後。地鳴る響きが、大きく谷底を揺らした。


「何だ!?」

不破(ふわ)さま、瘴気溜まりが決壊します!」


 飛び退る直利の呟きに投げられる、陰陽師たちの警告。

 がらりと重く音を響かせた岩が、瘴気溜まりの奥へと転げる。


 ―――嚇々(カカ)ッ。


 刹那。赫く揺蕩う輝きの直上を、濁った閃きが幾重にも奔った。

 閃きに従い、微塵と砕ける岩。瘴気の水面(みなも)に波紋を残し、その奥から皺枯れた嗤う音が響く。


 骨の鳴る寂しく硬質な嘲笑が響く中、直利の視界で瘴気の嵩が見る間と減った。


 何かが瘴気を喰っている。

 危険なその兆候に、直利は浄化のために準備した界符を総て引き抜いた。


「……決壊はしない、それよりも最悪だ」

「九字結界がもう持ちません」

「判っている、無理をするな。――総員、傾聴。全力で退避しろ」


 その言葉を耳に、何が起きたか悟った陰陽師たちが、一斉に踵を返す。

 無言で殿を引き受けた直利は、その背を護るかの如く界符を虚空へと放った。


 複雑に印を組む直利の指に従い、土界符が励起の炎を残して尽きる。

 総数6枚。構築された土行の結界が、未だ波紋の残る瘴気の水面(みなも)へと突き立った。

 ――直後。瘴毒の奥から伸びる何かが、結界と激突して鬩ぎ合う火花を散らす。


「土行の結界でも、時間稼ぎが精々だとはな」


 判り切った結末に、それでも直利は苦く呟いた。

 拮抗。否、轟音が響き渡る中、瘴気の奥から伸びた細く脆そうなそれが、土行の結界を僅かずつ圧し戻す。


「あれは、骨、か?」


 瘴気から伸びる細く黒いそれを目に、怪訝と直利が漏らした。

 赫く濁光に照り返される、指から始まり、手根骨、橈骨(とうこつ)尺骨(しゃっこつ)。上腕骨の半ばまで。


 筋肉すらも熔け落ちた、嵩が骨にどれほどの膂力があると云うのか。

 撓む腕骨の一振りが、容易く直利の結界を消し飛ばした。


 ―――嚇、嚇々ッ。

 瘴気が渦を捲く中、明確な意思を以った骨が、汚泥の縁に手を掛ける。

 うぞり。頭骨が汚泥から迫上(せりあ)がり、顎骨が寂しく嗤い鳴った。


 ―――嗚呼。憎イ。


 骨の鳴る音が、明確な人の声を紡ぐ。

 聞き覚えの無い。だが覚えのある抑揚に、直利は慄然と呟く己を抑えきれなかった。


「真逆、」


 ―――憎イ、ナァアァァァ!!


 ――其は、生に藻掻く死者。陽に叛く、泥骨の主よ。


 呵々(カカ)と、黒く燃える骨が嗤う。

 妄執と妄念の全てを呑み込み、身勝手な忠誠さえも茫漠の涯に忘れ。


 嚇々と、天魔が嘲る。

 少年の見下す眼差しを、瞋恚(しんい)に堕とさんが為に。


「天山か、貴様っ!!?」


 ―――()嚇々(カカ)ッ、()()()()()ァッ、()吧々(ハハ)ァァァッ!!


 瘴毒に霞む陽の下。燃えるだけの黒い骸骨が、骨を鳴らして嘲る音を残した。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] 早苗が天板に対してやけに冷たいのでは? 穢れを産んだのに離縁せずにいたあたり、お互いに情があったのだと思っていたのだけれど。 瘴気の生じた原因は、玄麗の荒神堕ちですよね? 落ち着いた…
[気になる点] 雨月か義王院、なんとかしてくれ。もう帰ろう。師匠救出とかいらん。颯馬以下、死んでもなんとかしろ。 [一言] 珠門洲へ帰ろう
[気になる点] 2番目に気になる点としては「怪異発生に連動して百鬼夜行が発生するのか否か」ですね 発生しそうな種火を早苗が抱えていますが発生したなら恐らく阿僧祇家同様屋敷諸共山一つ瘴気溜まりに沈むでし…
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