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第百話 孤児達の成長が著しいので負けてられない

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 孤児達を連れた修学旅行はワズリンでビーチを堪能した後は、シュラーさんが所有する帆船に乗せてもらい、外洋クルーズを楽しんでみたり、貿易港内で暇そうにしていた水夫を掴まえて色々な国の事を子供達に喋ってもらったりして大いに成長の糧になってもらった。


 子供達も外の世界の空気に触れて向学の意思を固めた物も多数いるようで、学問に対して向学心を見せた者達を集めたトルーデさんの授業レベルも上っていた。また、学問に対して興味を見せなかった者もシュラーさんに船に乗ったことで商人や水夫に興味を抱いた者や、グエイグの工房の手伝いを志願する者も出てきていた。


 王都で食うや喰わずの生活をして外の世界を知ることをできずにいた子供達が、ヒイラギ領の孤児院で希望を見出し自分達の夢を実現させようと努力している姿を見ると、オレも派遣勇者としてもっと成長していこうという気持ちにさせてもらえる。


 きっと彼らは孤児というハンデを打ち破って社会で活躍してくれる人物に育ってくれていくだろうと思うと、少しだけ彼らを応援できた自分を褒めてやりたくなった。


「翔魔、お主はもっと頑張らねばならんぞ」


 オフィスにいたオレに声を掛けてきたのはトルーデさんであった。


「分かってますよ。彼等を見ていたら、オレがサボるわけにはいかないじゃないですか」

「ああ、そうだな。オルタを始め孤児達は妾の想像を超えるスピードで成長をしている。そんな姿を見ていると妾もありったけの知識と経験を奴等に渡したくなるのじゃ。奴等は好奇心の塊のようじゃ。直ぐに知識を吸収して新たな疑問を妾にぶつけてくる」


 トルーデさんも孤児院で孤児達を相手に教鞭をとるようになり、最初は文字すら書けなかった者達があっという間に文字を覚え、文字を覚えたことにより、更に本で知識を蓄え始めているのだ。


 孤児院は元貴族の屋敷なので、本が多数収蔵されていたが、大半の子供達は読破してしまい、新たにトルーデさんの選書で教養や宮廷儀礼、専門知識の書物が買い集められた図書室も新たに開設していた。ただ、いつの間にか紛れ込んでいたメイドの心得の専門書だけは厳重に封印してオレの机にしまっておいてある。


「図書室も充実したことですし、成人する者達の就職先も考えてやっていかないと」

「ミチアスのアレクセイから、妾が手塩かけて育てたオルタを是非とも雇いたいと言っておったが、まだ成人前だから断ってやったのじゃ」

「オルタですか。彼はかなり優秀ですからね。イシュリーナも欲しがっていましたよ。王家の執事という役職を提示していましたし結構本気じゃないかな。実際にはギブソンの執政官の権限付きらしいですけど」


 オレが助けた獣人の子供であるオルタが、トルーデさんの選抜を潜り抜けた特別クラスで一番の成績をおさめており、自由時間に涼香さんに教えを乞いながら仕事の手伝いもしているようで、ヒイラギ領の書類仕事を難なくこなしていた。


 涼香さんもオルタの有能さを見抜いているようで、オレでもよく分からない書類仕事を任せられるレベルに到達しているそうだ。本人も得た知識を総動員して仕事を楽しんでいるとのことだ。


「その話はオルタ自身に決めさせることじゃな。翔魔の下で(株)総合勇者派遣サービスの現地スタッフにしても良いし、貴族であり、派遣勇者としての名声を持つ翔魔が身元を保証して見聞を広めるために色々な場所で勉強させてやるのも一つの手じゃな」

「オルタに限らずに孤児院を出て就職する者はオレがキチンと身元保証人になりますよ。彼らに対するオレの礼儀という物でしょう」

「妾が教えた者に問題を起こす輩はほとんどおらんからの。これも甥の帝王教育をしくじった教訓を生かしておるからの。自分が短慮で問題を起こせば孤児院の仲間を貶めるとことになると教え込んである。ここが彼らの家で家族だと教えてある。絆はとても深く繋がっているようじゃ」


 孤児達はこの孤児院を家として考え、この家の不利益なることはしないようにと誓いを立てているとクラウディアから聞いていた。


「逆にオレの方が彼らの評価の足を引っ張らないようにしていかないとね」

「そうじゃな。翔魔の名はSSランクの害獣を退治したことで各国に更にしられるようになったからのう。女性問題や金銭問題には気を付けねばならぬぞ」

「分かってますよ。それでなくても三人の嫁がいますし、色々と身を慎まないといけないと思ってますんで」

「まぁ、今の翔魔なら問題を起こすとしたら、女性や金銭より、害獣討伐でとんでもない被害を巻き起こすくらいじゃからの」


 トルーデさんはオレの痛い所を突いてきていた。金銭や女性よりもオレが問題を起こすのは害獣を討伐する際に色々と厄介事を引き起こすことを懸念しており、実際オレもそっちの方が危ないと思っているのだ。


 Sランク以上限定のチームであるため、強い害獣との戦いを求められるため、周囲に被害を与えないように気をつかわなければならなかった。初めてのSSランクとの戦いは海上という場所であったが、あれが街の近くでの戦闘であれば甚大な被害が発生していたかも知れないので、戦闘の場所や被害も考慮に入れて戦わねばならないと学習していた。なぜなら、機構の分析班からもたらされた情報では海に現れたSSランクの害獣は人為的な操作がされたとの報告をクロード社長が受けているそうで、全チームに警戒するように指示が流されていたからだ。あのクソデカくて固い害獣が何十体も出てくるとか思うと恐ろしく思える。


 トルーデさんやクロード社長はあんなに強い害獣が簡単に制作できるわけがないと高を括っているようで、警戒宣言も機構へのアリバイ作りだと言って笑っていたが、オレはなぜか笑える気が全くしないでいた。


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