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ライク・ア・ローリング・ガール  作者: EDA
-Disc 7-

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エピローグ ピタゴラスの祝福

2025.12/18

今回の更新はここまでです。更新再開まで少々お待ちください。

 アンコールで二曲、さらなるアンコールでもう一曲を披露したのち、『バナナ・トリップ』のステージは無事に終了した。


 最初のアンコールの二曲目ではウェンが両手に握りしめたペットボトルのミネラルウォーターを客席にぶちまけて大変な騒ぎになっていたものの、熱狂していたお客たちはむしろ喜んでいるようにすら感じられた。


 また、二度目のアンコールではコッフィが背中から客席にダイブして、めぐるはずいぶんハラハラしてしまったが――観客たちの頭上を転げ回ったコッフィは怪我をしたり転落したりすることもなく、無事にステージに生還していた。


 本来の終演時間は九時十五分であったが、アンコールで三曲を披露したため、幕が閉ざされたのは九時三十分を回った頃だ。

 未成年の人間にもまだしばらくは余裕があったため、ステージの後には熱っぽい言葉が交わされることになった。


「『バナナ・トリップ』は、想像以上だったよ。ライブ動画でも凄かったけど、生のステージは迫力が段違いだね」


 と、もっとも感慨深そうにしていたのは、やはり宮岡だ。

 いっぽう寺林は怒っているかのような形相で、小伊田に詰め寄っていた。


「おい! 卒業ライブには、絶対に出るからな! 俺たちの枠を空けておけよ?」


「え? 『イエローマーモセット』で出てくれるんですか? それなら、大歓迎ですけど……やっぱり、轟木先輩は難しいんじゃ……」


「誰があいつに頼るかよ! あいつ抜きでも、すげえライブを見せてやらあ!」


 すると、宮岡もゆったりと笑いながら発言した。


「わたしも片っ端から、知り合いのベーシストに声をかけてみるよ。まあ、篤子レベルのベーシストなんていやしないけど……それでも、じっとはしてられないもんね」


 宮岡と寺林はそれぞれの大学で軽音楽サークルに入ったそうだが、理想的なメンバーとは出会えぬまま、時おり気の合った相手とライブ活動を楽しんでいるそうであるのだ。ただやっぱり、『イエローマーモセット』ほどのやりがいは見いだせていない様子であった。


「センパイたちに、火がついちゃったねー! ま、それが当たり前かー! ウチらもしゃかりきに頑張らないとねー!」


 町田アンナがそのように宣言したとき、店のスタッフが「精算をお願いします」と呼びかけてきた。ステージ後の料金の精算というのも、『KAMERIA』にとっては七月の周年ライブ以来のことであり――しかもあの日は町田家の母親を頼ったため、自分たちで精算の場に臨むのはいつ以来であるのかも咄嗟には思い出せなかった。


「やあやあ、お疲れさん……あんたたちも、大役を果たしてくれたねぇ……」


 雑然とした事務室に乗り込むと、ジェイ店長が幽霊のような顔で笑いかけてきた。


「まあ、感想と評価は後回しにして、まずは精算だよぉ……チケットの売り上げは十七枚だったから、二枚分の四百円がバックで……機材費と撮影費の四千円からそいつを差し引くと、三千六百円のお代だねぇ……」


「おー! 予定では十五枚きっかりだったけど、誰かがチケットを買ってくれたんだねー! ありがたやありがたや!」


『KAMERIA』の会計係である町田アンナが、共有資産用の財布から不足分の代金を支払う。そちらには、本日販売したTシャツとステッカーの代金も納められているはずであった。


「あんたたちなら黒字だろうと見込んでたんだけど、あてが外れたねぇ……やっぱりブイハチと対バンだと、そっちに客が流れちまうわけかぁ……」


「そりゃーバンドの関係者も常連客の人たちも、ブイハチのほうが長いおつきあいなんだからねー! これでウチらにお客さんが流れちゃったら、むしろ申し訳ないぐらいだよー!」


「そいつは、正論だけどさぁ……あれだけのステージを見せてくれたあんたたちが赤字だってのは、ちっとばっかり忍びないねぇ……今後はもっと、対バンを考えるべきかぁ……」


「いやいやいや! チケットがどうだろうと、ブイハチとは対バンしたいよー! そこはバンドのかっちょよさ優先でお願いしまーす!」


 町田アンナが期待通りの言葉を返してくれるため、めぐるが口を出す余地もなかった。

 パイプ椅子にもたれたジェイ店長は、「そうかい……」とデスクに頬杖をつく。


「じゃ、これからもバンドの質を優先してブッキングを組ませていただくけど……あんたたちは、どんどんトガっていくからさぁ……対バンを選ぶのも、どんどん難儀になっていくんだよねぇ……」


「ウチらは別に、なんでもかまわないよー? そりゃーブイハチや『マンイーター』と対バンできたら、嬉しいけど! そっちのみんなとは、周年ライブとかでもご一緒したいからさ! あんまり普段から対バンしてると、そっちのありがたみがなくなっちゃうもんねー!」


「そういえば、二月はブイハチの周年かぁ……あんたたちがそっちで呼ばれるなら、一月の対バンは避けるべきだろうねぇ……まあ、いざとなったらあんたたちをトリにして、若いバンドを集めるしかないかぁ……」


 そんな風に語りながら、ジェイ店長は骨張った指先でざんばら髪をひっかき回した。


「だけどそれだと、あんたがたに学ぶもんが少ないんだろうねぇ……あんたがたはまだピチピチなんだから、今日みたいに学ばせてあげたいたいところだよぉ……」


「あはは! 確かに今日は、めっちゃ楽しかったよー! ブイハチもバナトリも、サイコーだったもんねー!」


「ああ……ブイハチもいい具合にのびてきたし、バナトリも期待以上だったよぉ……あいつらとこの時期に巡りあえたことを、神様だか何だかに感謝したいぐらいだねぇ……」


「んむむ? この時期って?」


「あいつらがあちこちから出禁をくらった後ってことさぁ……こっちは十分に用心してお迎えすることができたから、出禁にせずに済むだろう……? 初見で機材をぶっ壊されたら、あたしだって黙っちゃいられないからねぇ……」


 ジェイ店長は、陰気にくつくつと咽喉で笑った。


「で、あちらさんはライブをやる場所に困ってるから、こっちは誘い放題ってことさぁ……都内の人気バンドと繋がる機会なんてそうそうないから、ありがたいこったねぇ……ま、臨時のスタッフを雇わなきゃいけない分、ちっとばっかり経費はかさむけど……そんなもんは、ご愛敬さぁ……」


「なるほどねー! テンチョーが嬉しそうで、よかったよー!」


「……で、そんなご縁を紡いでくれたのも、あんたがたなんだよねぇ……あちらさんは、あんたがたが目的で連絡を入れてきたんだからさぁ……」


 と、ジェイ店長の目がすくいあげるように『KAMERIA』のメンバーを見回した。


「そういう意味でも、あんたがたはレアな存在なんだよねぇ……バナトリだとかヴァルプルだとか、そういう連中をひきつける魅力があるんだよぉ……で、そういう連中と対バンしても、きっちり結果を残すことができるし……その反面、中堅バンドにぶつけるのが難しいんだよねぇ……」


「それはやっぱり、あたしらのバロメーターがわやくちゃだからですか?」


 ついに和緒も声をあげると、ジェイ店長は頬杖をついたまま肩をすくめた。


「簡単に言うと、そういうこったねぇ……あんたたちは、実力以上のステージを見せてくれるけど……基本の技術は、中堅以下だろうからさぁ……いやいや、バンドを技術で語るなんて、野暮な話なんだけど……対バンさせる相手の立場ってもんも考えないといけないからさぁ……」


「いえいえ。勢いだけが突出してるバンドを優遇していたら、そりゃあ他のみなさんも気分を害するでしょう。店長さんのお気遣いは、心からありがたく思っておりますですよ」


「うん……うちは実力主義だから、今までそんな話で悩んだことはないんだけど……やっぱりそれだけ、あんたがたがケッタイな存在だってこったねぇ……」


 そんな風に言ってから、ジェイ店長はふいににんまりと笑った。


「まあ、そんなあんたがたとお近づきになれたことを悩むなんて、贅沢な話かぁ……ここは頭を切り替えて、この状況を楽しまないとねぇ……」


「うん! 難しいことはよくわかんないけど、末永くよろしくお願いしまーす!」


「じゃ、ちょいと先の予定についても話をさせてもらいたいけど、その前に……あんたがたは、バナトリのことをどう思う……?」


 町田アンナは、きょとんと小首を傾げた。


「どう思うって? すっげー面白いと思うよー! ウチはもう、ヴァルプルやテンタイと同じぐらい好きな感じかなー!」


「あたしも、同じような印象ですね。ジャンルとしてはちょっとズレてるけど問答無用の迫力と完成度って意味でも、ヴァルプルと似たポジションです」


 能動的な二人がすみやかに返答したため、めぐるは栗原理乃とともに頭を悩ませることになった。


「え、ええと、わたしもかずちゃんと同じような感じで……回を重ねるごとに、魅力を感じています」


「わ、私も同意見です。個人的には、実力の差を感じてしまいますけれど……」


「バナトリは五人全員、なかなかのもんだからねぇ……ま、そこはキャリアが違うってことで、存分に追いかければいいさぁ……」


 ジェイ店長は身を起こして、スケジュール表を引っ張り出した。


「こんな質問をしたのは、先を見据えてのことなんだけどさぁ……もしあいつらがまた対バンをしたいって言ってきたら、どうするね……?」


「ウチらは、全然オッケーだよー!」


「でもブイハチのみなさんが、バナトリを周年イベントの候補に挙げていましたよ。となると、一月のブッキングに関してはブイハチと同じ理論が働くんじゃないですか?」


「ああ、そうかい……あいつらがブイハチの周年に出るんなら、一月の対バンは避けるべきだろうねぇ……」


「でも、ウチらだってブイハチの周年にはお誘いされてないよー? リトプリとかヴァルプルとかが出られるんなら、枠も埋まっちゃうだろうしさ!」


「となると、ブイハチ周年のラインナップを確定させるのが先か……じゃ、仮の仮ぐらいで日程を押さえさせていただこうかねぇ……」


 というわけで、一月のブッキングに関する話し合いが開始された。

 しかし、三学期には二月下旬の学年末試験しか存在しないため、一月はまるまるスケジュールが空いている。ジェイ店長は頭を悩ませる必要もなく、候補日を決定してくれた。


「今回は平日で苦労をかけたから、次回は土日にねじこませていただくよぉ……ブイハチの周年に出る場合は若手バンドのイベント、出ない場合はバナトリやブイハチの対バンってことにさせていただこうかねぇ……」


「はーい! ありがとうございまーす! あと、年末イベントもお願いできるのかなー?」


「ああ、そっちもまだ確約してなかったっけ……もちろんそっちの都合が悪くなければ、こっちは大歓迎だよぉ……」


「やったー! 和緒はまた里帰りできなくなっちゃうけど、だいじょーぶ?」


「それであたしがどれだけ狂喜乱舞するかは、もうご存じでしょうよ」


 と、町田アンナに答えながら、和緒はめぐるの頭を小突いてくる。和緒が里帰りを取りやめたのは、昨年の年末が初めてであったのだ。それにまつわる思い出が一気に心中に噴出して、めぐるの胸を詰まらせた。


「もう年末やら来年やらの話をしなきゃいけないなんて、因果な商売だよねぇ……まったく、トシを食うごとに一年の速さを痛感させられちまうよぉ……」


「おー、またまたジャネーの法則だねー!」


「なんだい、そりゃ……ま、今年はあんたがたのおかげで、ずいぶん楽しい年になったよぉ……」


 と、ジェイ店長はまたにんまりと笑った。


「お近づきになったのは去年だけど、本領を発揮したのは今年からだからねぇ……これで来年にはどんな大化けを見せてくれるのか、楽しみなところさ……」


「うん! ウチもめっちゃ楽しみだよー! 『KAMERIA』は、やればやるほど楽しいからねー!」


 町田アンナが無邪気な笑顔でそのように言うものだから、めぐるはいっそう胸が詰まってしまう。その間も、ジェイ店長は幽霊のような顔で笑っていた。


「あんたたちの強みは、その心持ちなんだろうねぇ……あんたたちがいつまでも初期衝動の塊みたいに思えるのは、あんたたちがずっと同じ心持ちでバンドを楽しんでるからなんだと思うよぉ……」


「うん! ついに結成して一年半だけど、倦怠期なんてミジンも感じないしねー!」


「周りの連中が引きずり込まれるのも、それが大きな要因なんだろうねぇ……そういえば、あんたがたはピタゴラスがどうとかって新曲をお披露目してたっけ……」


「おー、テンチョーさんも、ピタゴラスを知ってるのー? ウチもあれこれ聞いたんだけど、テンキューのなんちゃらってやつはさっぱり意味がわかんなかったんだよねー!」


「何も難しく考える必要はないさぁ……星が動けば音が出て、宇宙の調和を生むとかいう話だろう……? この世のすべては、連動してるってことさぁ……」


 そう言って、ジェイ店長はパイプ椅子に深くもたれた。


「今日のあんたたちが大層なステージを見せられたのは、ブイハチやバナトリに引っ張られた部分もあるんだろう……それと同時に、あいつらもあんたたちに引っ張られてるはずだからねぇ……あんたたちが絡むイベントでは、いつもそういう相乗効果が爆裂してるような気がするよぉ……」


「それがマジなら、嬉しいなー! でも、いつかはワンマンでもバクレツできるように頑張るねー!」


「ますます頼もしいこったねぇ……じゃ、後がつかえてるんで、今日はここまでにしておこうかぁ……」


 時計の針は、すでに九時五十分を指している。未成年は、あと十分で退店しなければならない刻限であった。


「じゃ、お次はブイハチの面々に声をかけておくれよぉ……」


「りょーかいでーす! どーもありがとーございましたー!」


 そうしてめぐるたちが事務室を出ると、色とりどりの疾風が駆けつけてきた。


「おー、ようやく戻ってきたのだ! このかわいこちゃんズは、焦らし上手なのだ!」


「お疲れさん。今日は、ぶち楽しかったのー」


 当然のように、それはウェンとコッフィのコンビであった。

 どちらも水着姿のままで、ただ派手なアロハシャツを羽織っている。夏の間にはさんざん目にした姿であった。


「どうも、お疲れ様です。……あ、ハルさん。次はブイハチの精算だそうです」


「ありがとー! ほらほら、精算だってよー!」


 和緒の呼びかけで、『V8チェンソー』の三名が事務室に歩を進めていく。そしてこちらは、賑やかな両名にたたみかけられることになった。


「スズメとわんこの仲良しコンビが、みんな十時には帰ると言っていたのだ! ならばその前に、かわいこちゃん成分を摂取しなければならないのだ!」


「そーじゃのー。もっとゆっくり語りたかったのー。名残おしいのー」


 ウェンもコッフィも首からカラフルなタオルをかけており、ツインテールもポニーテールも汗で湿っている。あれだけのステージをこなした後であれば、それも当然の話であろう。コッフィなどはビキニ姿であるためにしなやかな胴体にも汗が光っており、この場にだけ夏が再来したような様相であった。


 少し離れたところでは同じ姿をしたカーニャがお客の相手をしており、物販ブースには轟木篤子とギーナが陣取っている。そしてそちらには軽音学部の関係者が集っていたため、轟木篤子はアロハシャツの前をかき合わせながら喧々と何かわめいていた。


「かわいこちゃんズは、次のブッキングを決定したのだ? 我々は、さらなる対バンを希望するのだ!」


「それに関しては、精算で店長さんに確認してください。一月か二月には検討するって仰ってましたよ」


「二月とは、気長ナガナガな話なのだ! だがしかし! ミーにも多少の時間が必要なのだ! ユーたちが本性を隠していたから、せっかくの新曲が台無しなのだ!」


「……と、いいますと?」


「あの新曲にはもっともっと色んな要素をぶちこまないと、ユーたちの豪華絢爛なイメージと合致しないのだ! イチから曲を解体して、さらなる演出を施さなければならないのだ!」


「そーじゃのー。ギーナも新曲を練りなおしたい言いよったよ。それだけあんたらは、刺激的じゃったけぇな」


 ウェンもコッフィも、相変わらずの無邪気な笑顔である。

 そしてめぐるの脳裏には、さきほどのジェイ店長の言葉と『ピタゴラスの祝福』の歌詞が渦巻いていた。


(すべての物事は、連動してる……要約すると、それだけの話なのか)


 しかしその言葉には、さまざまな意味や思いが含まれている。きっと栗原理乃と浅川亜季は、それを広げて素晴らしい歌詞に仕立てあげたのだ。


 そういえば、世間にはピタゴラ装置とかいう玩具が出回っているように記憶している。玉が転がったり物が倒れたりとさまざまな動きが連動して、最後にゴールを迎えるという内容だ。宇宙の調和という壮大なテーマも、可愛らしい幼児用の玩具も、根は同じなのかもしれなかった。


(だとしたら、わたしを最初に動かしたのは『SanZenon』……? いや、かずちゃんと出会ってなかったら、わたしなんてどうなってたかわからないし……家族が事故にあっていなかったら、いまだに仙台で暮らしていたはずなんだ)


 幸福な出来事も不幸な出来事もすべてが連動して、現在のめぐるを形づくっている。

 そんな風に考えると、めぐるはとても奇妙な心地であったが――それでも最後には、幸福な気持ちが残された。どのような道を辿ろうとも現在のめぐるはまぎれもなく幸福であるのだから、それが当然の話であるのだ。


「……小動物ちゃんは、何をぼーっとしとるんじゃ?」


 と、コッフィがめぐるの鼻先で手の平をぷらぷらと振った。

 我に返っためぐるは、心のままに微笑んでみせる。


「すみません、何でもないんです。……あの、今日はお疲れ様でした。『バナナ・トリップ』は、とても素敵だったです」


「そう言うてもらえたら、嬉しいのぉ。今日は最高の一日じゃったね」


 そう言って、コッフィにこりと微笑んだ。


「ただ、セッションが中途半端じゃったのが心残りじゃ。いつか必ず、リベンジするけぇのぉ」


「はい。いつか必ず」


 このコッフィもまた、めぐるの幸福な人生を形づくる大切な要素のひとつであった。

 めぐるがそんな思いを込めて笑いかけると、コッフィもいっそう嬉しそうに笑ってくれた。


 そうして、退店の時間はどんどん近づいていき――めぐるたちは大きな充足感を胸に、秋の終わりを迎えることになったのだった。

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