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ライク・ア・ローリング・ガール  作者: EDA
-Disc 7-

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312/327

03 遭遇

『KAMERIA』の一行がコンビニでささやかな夕食を購入し、イートインスペースで食したのちに会場まで舞い戻ると、すでに開場の午後五時半に達していた。


 そして、ライブハウスの正面口には長蛇の列ができている。

 本日のイベントはプレイガイドでチケットが販売されており、収容人数いっぱいの二百五十枚が完売したという話であったのだ。『V8チェンソー』の周年イベントにおいても二百名に及ぶ集客であったはずであるが、それとも一段階レベルの異なる賑わいであるように感じられた。


「で、チケット代も四千円なんだもんねー! それでも駆けつけてくれるちゅんちゅんコンビには、なんかオゴってあげたいところだなー!」


「あたしらがいただいたギャラの数パーセントも、そこから出てるわけだしね。いちおう部活の先輩様としては、多少の還元を思案するべきかな」


 そんな言葉を交わしながら、一行は雑居ビルの裏手に回り込む。開場の時間が過ぎたならば、そちらから出入りするように通達されていたのだ。そんな処置も納得の賑わいであった。


「まあ、これがインディーズ界の大御所ってもんなんだろうね。かえすがえすも、分不相応のイベントにお招きされたもんだよ」


「あはは! どんなイベントでも、ウチらは楽しく演奏するだけさー! 無料の野外イベントだって、手を抜いたりはしないしねー!」


 そんな言葉を交わしながら通路を進んでいくと、やがて右手側にロビーへと通じるドアが出現する。工藤里見はにこやかに笑いながら、そのドアに手をかけた。


「それじゃああたしは、仕事を開始するね」


「うん! 今日は完全にアウェイだからどんだけ売れるかわかんないけど、最後までよろしくねー!」


「了解。みんなも、頑張ってね」


 工藤里見は気さくに手を振って、物販ブースが設置されたロビーへと出ていった。

 それからさらに前進すると、次に現れるのは楽屋の入り口だ。町田アンナはその手前で立ち止まり、リィ様のほうを振り返った。


「トップバッターは二人組だから、リィ様がくつろぐスペースぐらいはあるかもよ。ちょっと確認してみよっか?」


「はい。ご親切に、ありがとうございます」


「なんのなんの!」と笑いながら、町田アンナはいちおうノックしてから楽屋のドアに手をかけた。


「どうも、お疲れ様でーす! 外はもうすごいお客ですよー!」


 すると、「お疲れさまー!」という元気な声が返ってくる。これは『ルナー&ソリス』の黄色いほう、ルナーの声であった。

 めぐるも町田アンナの脇から楽屋の内を覗き込んでみると、ルナーとソリスは備えつけの姿見と向かい合ってメイクに励んでいる。すでに私服よりも派手派手しいステージ衣装に着替えており、甘ったるい香水の香りがあふれかえっていた。


 そして、ソファの席には他なるバンドのメンバーたちがくつろいでいる。楽屋は直近の出番である出演者が使用する取り決めになっているため、『ルナー&ソリス』の許可を得た上でくつろいでいるのだろう。今日はどのバンドもステージ衣装と思われる荷物がかさんでいたので、もはや栗原理乃が踏み込むスペースは残されていないようであった。


「今日はチケットも完パケって話だったもんね! よーし、気合を入れてくぞー!」


 ルナーは嬉々として、目もとにラメのメイクを施していく。

 そちらに「頑張ってくださいねー!」と声をかけてから、町田アンナはぱたりとドアを閉めた。


「楽屋はいっぱいいっぱいだねー。リィ様、どーする?」


「私はべつだん、こちらでもかまいません」


 と、栗原理乃は通路の壁に向かい合って、動かなくなった。ライブ前の、精神統一である。


「そんじゃあ、ウチらはどうしよっか? 初っ端のステージも拝見したいけど、客席に出たら身動き取れなそうだよねー」


「うん。とりあえず、ホールの様子を確認してみたら?」


 そんな言葉を交わしつつ、栗原理乃を除く三名は客席ホールに通じるドアまで向かう。そうしてドアを開けてみると、バーカウンターのすぐ横手で、客席にはすでに大勢の人々が集まっていた。


 ステージの手前側にはみっしりと人が詰めかけており、バーカウンターには短からぬ行列ができている。まだ入場の途中なのであろうが、すでに普段のライブハウスよりも混雑しているように感じられた。


「うひゃー! やっぱりコレは、いったん出るとなかなか戻れなそうだねー! ステージが始まったら、楽屋のモニターで拝見しよっか?」


「まったくもって、異存はないよ。出番の前には、体力を温存しておきたいからね」


「じゃ、お客のみんなには、ステージの後に挨拶させてもらおっか! 今の内に、連絡を入れておくねー!」


 町田アンナがスマートフォンでメッセージを送るのを待ってから、めぐるたちは早々に来た道を戻ることになった。


「リィ様、ただいまー! ウチらも行き場がなかったから、楽屋が使えるようになるまでは一緒にくつろがせてもらうねー!」


 壁と向かい合っている栗原理乃のかたわらで、めぐるたちもそれぞれ壁にもたれてしゃがみこむ。めぐるはベースでも弾きたいところであったが、くつろいでいる人々に迷惑をかけてまで楽屋に踏み込もうという気持ちはひねり出せなかった。


(みんなと一緒なら、それだけで楽しいしね)


 と、めぐるがそのように考えたとき――外に通じるドアのほうから、二つの人影が近づいてきた。

 出演者かと思いきや、見覚えのない格好をしている。なおかつ、両名ともに目深に帽子をかぶり、片方は口もとにまでストールを巻きつけているため、遠目には人相も判然としなかった。


(ああ、鞠山さんが招待したゲストのお客さんかな?)


 鞠山花子が顔合わせの際に語っていた言葉を思い出して、めぐるは納得した。

 ただ――めぐるは何故だか、その両名から目を離すことができなかった。


 めぐるの心をおかしな感じに刺激しているのは、背の高い女性のほうである。

 背丈はフユよりも高く、百七十センチ近くはありそうだ。そして、ゆったりとしたボアコートを纏っているにも関わらず、やたらと女性らしい色香を感じてならなかった。


 ふわふわとしたストールで口もとを隠しているのは、こちらのほうだ。かぶっているのはニットのフライトキャップで、大きなつばの下には黒縁眼鏡をかけているようであった。

 ボアコートの裾から覗く足もとはデニムパンツに包まれており、やたらと肉感的であったが、作り物のように優美な曲線を描いている。足先のムートンブーツまで含めて、ファッションモデルのように隙のない着こなしであるように見受けられた。


 それに寄り添うもう片方の人物は、めぐると大差ないぐらい小柄な体格で、大きなキャスケットとスタジアムジャンパー、デニムパンツとスニーカーというカジュアルな装いをしている。それでショートヘアーであるために、一見は少年と見まごう姿であったが――こちらに近づいてくるにつれて、ずいぶん端整な顔立ちをしていることが知れた。


 目もとはくっきりとしていて、鼻や口は小造りである。やっぱりどこか少年めいていて、それほど派手な顔立ちではないのに、すべてのパーツがもっとも適切な場所に配置されているような――ともかく、魅力的な容姿であった。

 何より印象的であるのは、キャップのつばの陰に瞬く瞳であろう。その黒い瞳はとてつもない生命力と意志の力を発散させながら、町田アンナに負けないぐらい明るく輝いていた。


「あ、どうも。今日の出演者さんですか?」


 と、小柄なほうの女性が、きびきびとした口調で呼びかけてきた。

 その容姿に相応しい、ちょっと幼げで中性的な声だ。めぐるは、とても魅力的だと感じた。


「今日の主催者の鞠山選手――あ、いや、鞠山さんを探してるんですけど、どこにいるかご存じですか?」


「鞠山さんでしたら、ご自分の車でステージ衣装に着替えているはずですよ」


 和緒が身を起こしながら答えたので、めぐるも慌ててそれに続いた。

 そして最後に、町田アンナも腰を上げ――そして、「あーっ!」という驚愕の声を轟かせた。


「誰かと思ったら、ユーリとうり坊ちゃんじゃん! なんでなんで? なんで二人が、こんなとこにいるのー?」


「すみません。いちおう招待客なんですけど、人混みが苦手なもので、関係者用の入り口を使わせてもらったんです」


 小柄な女性が困ったように微笑みながら、キャスケットを外して一礼した。

 いっぽう長身の女性は、無言のままもじもじとしている。ずいぶんな存在感をかもしだしながら、内気な人柄であるようであった。


「まさかまさかと思ったけど、本当にユーリさんだったんですね。こんなところでお会いできるとは思ってもいませんでした」


 クールなポーカーフェイスで語りながら、和緒はめぐるに横目の視線を向けてくる。その瞳には、苦笑めいた光がきらめいていた。


「あんたは、まだ気づいてないみたいだね。あんまり慌てないように、心の準備をしておきな」


「え? こ、心の準備?」


「うん。こちらはサマスピで拝見した『トライ・アングル』のヴォーカル、ユーリさんだよ」


 めぐるは愕然と、息を呑むことになった。

『トライ・アングル』――それは、『SanZenon』や『V8チェンソー』や『リトル・ミス・プリッシー』にまさるとも劣らないぐらい、めぐるに衝撃を与えたバンドであったのである。


「うにゃあ。ユーリはそんな、大したアレではないのですぅ」


 と――ストールの下から、意想外な声がこぼされた。

 妙に舌っ足らずで、甘ったるい声だ。確かに『トライ・アングル』の女性ヴォーカルの歌声も甘ったるい声質であったが、それ以上にとてつもない力感が宿されていたのだった。


 その力感が消えてしまうと、ひたすら甘ったるいだけの声である。彼女は年齢不詳であったが、幼い子供のようにふにゃふにゃしていて頼りなげであった。


「わー、マジでびっくりだなー。ウチ、中坊までは格闘技の稽古をしてたんですよー。二人の試合は死ぬほど見返したけど、現物はまるで別人みたいだなー」


 と、町田アンナは驚愕の面持ちのまま、まじまじと二人の姿を見比べる。そしてそれから、めぐるのほうに向きなおってきた。


「あ、こっちのうり坊ちゃんさんは猪狩瓜子って言って、すっげー実績のプロファイターなんだよー。ユーリと――あ、いやいや、ユーリさんと一緒にモデル活動してたりもするんだけど、知らないかなー?」


「は、はい。そういう方面は疎いもので……ど、どうもすみません」


 めぐるが頭を下げると、猪狩瓜子なる女性はいくぶん眉を下げながら「いえ」と応じた。


「自分も好きこのんでモデル活動なんかしてるわけじゃないんで、ご存じじゃないならむしろ嬉しいぐらいです」


「にゃっはっは。もう熟練といってもよいキャリアなのに、うり坊ちゃんは相変わらずだねぇ」


 と、ユーリが口を開くたびに、めぐるは脱力しそうになる。

 何も恐れ入っているわけではなく、聞いているだけで力のぬける声であるのだ。彼女が本当にあの怪獣めいた歌声を持つヴォーカルであるのかと、疑わしくなるほどであった。


(でも……やっぱり、本人なんだろうな)


『サマー・スピン・フェスティバル』で見た彼女は、アルビノのように髪も肌も純白だった。そして、日本人離れしたプロポーションで、精霊のような透明感と悪魔のような色香を兼ね備えていたのだ。


 今はそのプロポーションも足もとしか拝見できないし、特徴的な頭や顔もすっかり隠されている。しかし、小柄なめぐるは下から見上げる格好であったので、黒縁眼鏡の奥に瞬く瞳が町田アンナよりも淡い鳶色をしていることと、肌ばかりでなく睫毛までもが純白であることを見て取ることができた。


「うーん、やっぱ別人みたいだなー。うり坊ちゃんさんって、試合のときはすっげー迫力だもんねー」


 そんな風に言ってから、町田アンナはにぱっと笑った。


「でも、グラビアとかではめっちゃかわいーから、そっちは完全一致だね! 今日みたいなボーイッシュなファッションも、めっちゃ似合ってるし!」


「いや、自分はそんな、アレじゃないんで」


 と、今度は猪狩瓜子のほうが、もじもじとしてしまう。その姿に、町田アンナはいっそうにこやかな表情になった。


「そーいえば、うり坊ちゃんさんはいやいやモデル活動につきあってるんだっけ! ご気分を害しちゃったんなら、失礼いたしましたー!」


「いや、いいんすよ。……ユーリさんも、いつまで笑ってるんすか」


「にゃっはっは。恥じらううり坊ちゃんは、かわゆらしさのキョクチですのでぇ」


 ユーリという女性は、声ばかりもなく言葉の内容までもが脱力を誘発する。

 ただ――猪狩瓜子という小柄な女性を見下ろす眼差しは、とてもやわらかい。そして、猪狩瓜子の側も文句をつけながら、とても優しい眼差しになっていた。


 外見も言動もまったく似たところのない両名であるのに、なんだか二人でひとつという親密な雰囲気を感じてならない。たったこれだけのやりとりでも、おたがいがおたがいをどれほど大切に思っているかが、ひしひしと伝わってきた。


「あ、本番前の大事な時間にお邪魔しちゃって、どうもすみません。自分たちのことは気にしないで、どうぞくつろいでください」


 猪狩瓜子が生真面目な面持ちでそのように告げてくると、町田アンナは「いやいや!」と声を張り上げた。


「どーせウチらも、まだしばらくは楽屋が使えないんで! 二人とおしゃべりさせてもらえたら、嬉しいなー!」


「そうっすか。でも、ユーリさんはちょっと人見知りなところもあるんで、失礼があったらお詫びしますね」


 と、猪狩瓜子の生真面目な顔が、すぐさまあどけない笑顔に転じる。

 なんというか、とても表情が多彩な人物であるようだ。そして、どの表情もきわめて魅力的であるように感じられてならなかった。


「さっき、サマスピがどうこうって仰ってましたよね。もしかしたら、『トライ・アングル』のステージも観てくださったんすか?」


「もっちろーん! 『トライ・アングル』って、ライブの迫力がダンチガイだもんねー! こっちのめぐるなんてひと目ぼれして、次の日にCDを買ってたぐらいだし!」


 町田アンナの言葉にうながされて、猪狩瓜子がめぐるのほうに視線を向けてきた。

 その強く明るく輝く瞳に真正面から見つめられためぐるは、それだけで心拍数が上がってしまう。時間が経てば経つほどに、彼女が持つ生命力の熱とでもいったものを実感させられるようであった。


「お買い上げ、ありがとうございます。……って、身内づらして恐縮ですけど、ユーリさんの代わりにお礼を言わせていただきますね」


「あ、い、いえ……わ、わたしが勝手に買っただけですので……」


「勝手に?」と、猪狩瓜子はくすりと笑う。

 しかし、しどろもどろのめぐるを嘲るような気配は、微塵も感じられない。優しく、温かく、魅力的な笑顔であった。


「あ、すみません。ちょっと着信が入ったみたいです」


 と、猪狩瓜子が上着のポケットから携帯端末を取り出した。驚くべきことに、スマートフォンではなく折り畳み式のガラケーである。携帯端末を所持していないめぐるには何も言う資格はなかったが、そのようなものが現行で使われているとは夢にも思っていなかった。


「あ、はい。わかりました。それじゃあ、上で合流します。……ユーリさん、邑崎さんたちも到着したみたいっすよ」


「ほうほう。みなさんは、こっちから入れないにょ?」


「みんなでぞろぞろ踏み入ってきたら、出演者の方々のお邪魔になっちゃいますからね。鞠山選手はユーリさんを気づかって、特別に取り計らってくれたんすよ」


「うにゃあ。にゃんだか、申し訳ない限りだねぇ」


 ユーリのゆるんだ声を聞いていると、めぐるはやっぱり脱力してしまう。

 そんな中、猪狩瓜子が申し訳なさそうな笑顔で『KAMERIA』のメンバーを見回した。


「すみません。連れの人たちが到着したみたいなんで、ひとまず失礼します。……みなさんは、何番目に出演されるんすか?」


「ウチらは、二番目でーす! 開始は六時四十分の予定ですよー!」


「承知しました。何事もなければ拝見させてもらいますんで、頑張ってください」


 最後に善良きわまりない笑顔を残して、猪狩瓜子とユーリは来た道を引き返していった。

 なんだか精神的に消耗してしまっためぐるは、深々と息をつく。和緒はそんなめぐるの頭を小突いてから、発言した。


「あの猪狩さんってお人はモデル活動でしか存じあげなかったけど、予想以上の大人物みたいだね」


「そりゃーそーでしょ! 何せ、日本の誇る超特級のファイターなんだから!」


「一流のアスリートってのは、ああいうもんなのかね。なんだか眩しくて、直視するのも恐れ多いぐらいだったよ」


「そーお? めっちゃ可愛くて、いいヒトそーだったじゃん! しかも、ユーリのぶんまでしっかりしてるしねー!」


「ユーリさんもユーリさんで、まったくもって予想外だったよ。あの人、あんなふにゃふにゃしたキャラなの? ステージとは、まるきり別人じゃん」


「そうだよー! なんかねー、歌と格闘技とモデルの才能に極振りって感じで、プライベートはくにゃんくにゃんみたい! 試合の後のインタビューとかでも、あんな感じだったもん!」


 驚くべきことに、ユーリという女性もまた格闘技の世界に身を置いているのである。

 町田アンナからその話を聞いた際には、めぐるもずいぶん驚かされたものであったが――ただ、最初の驚きが過ぎ去ると、さほど気にならなくなった。めぐるにとって重要であるのはヴォーカルとしての彼女であり、ステージの下でどう振る舞おうともかまいはしなかったのだ。


(だからこそ、こんな風にばったり出くわすとは考えてなかったなぁ。まさかあのユーリって人が、あんなふにゃふにゃした人だったなんて……)


 めぐるはそんな風に考えたが、やっぱり落胆したりはしなかった。プライベートの彼女がどのような存在であれ、その歌の価値に変わりはないのだ。

 そして、そんな彼女に『KAMERIA』のステージを観てもらえるのかもしれないと考えると――めぐるはむやみに、心臓が騒いでならなかったのだった。

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― 新着の感想 ―
やはりアトミックの二人は微笑ましいですね。第三者からの視点で見られるのも割と新鮮です。
もしかしてニアミスあるかなって期待してましたが、交流しっかりあって感動! やっぱりこのコンビ良いですねぇ
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