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記録58 いつもの日常

異変前の事です。

ピピピピピ


6時きっちりに携帯の目覚まし機能が鳴る。

「ふぁ~~。」勇輝があくびをして起きる。

しばらく、ぼ~っとしているが、いつもなら母が「早くしなさい!」と言ってくるはずがこない。勇輝は仕方なく自力でリビングまで寝ぼけながら向かった。

しかし、リビングには誰もいない。

(そう言えば二人とも旅行だっけ?)勇輝はパンを焼かずに食べ始めた。

テレビをつけると、天気予報が始まった。


「今日、1月20日の全国の天気は、北陸、東北では雨でしょう。皆さん、出掛けるときには傘を忘れずに。」女性アナウンサーが天気を伝えると、画面が変わり、今話題のラーメン特集になった。


勇輝は歯も磨き、準備も済ませてテレビを見ていた。


「今、北朝鮮で核ミサイルを作っているという事ですが、どうなんでしょうか?今回は専門家の佐井さんに来てもらっています。」男性アナウンサーが順序よく進めていく。

「核ミサイルと皆さんは言いますが、恐らく北朝鮮は現代的な攻撃方法で来ると思います。」専門家が言う。

「現代的な攻撃方法?」男性アナウンサーが聞く。

「それは、EMPです。電磁パルスとも言います。これをされると、地上の電子機器はすべて使えなくなります。」専門家が言う。

テレビの左上の時間が7時24分から7時25分に変わる。


「やべっ!」勇輝は自分の部屋からエナメルバックを取ると家から出て鍵をかけ駅に向かった。

野々市工大前駅についたと同時に電車がきた。

息切れを起こしながら電車に乗り込む。

席に座ると息を整える。

電車は馬替駅に着く。

女子達が大量に乗ってくる。

勇輝の横の人はこの駅で降りて勇輝が4人座れるところの真ん中にポツンと座っている状況になっていた。

女子のグループが勇輝の前に立つ。

女子のグループには勇輝が見たことある人もいた。

(………クラスの………小鳥遊か……)

女子のグループは勇輝をにらんで勇輝をどかそうとしている。

勇輝は寝た振りを始めた。

「きもー。」女子が言う。

それでも寝た振りをする。

「こいつ自己中じゃね?」女子が言う。

(………はぁ)勇輝は耐えられなくなり席から離れる。そのあと笑い声が聴こえた。

額住宅前駅に着く。

しかし、いつも乗ってくる清太が乗ってこない。


ブーブーブー


携帯のバイブレーションが鳴る。

清太からのメールだった。


「件名:寝過ごした!

本文:寝過ごした!3限には行くかもしれない。」


勇輝はため息をついた。


電車は気がつくと日御子駅に着いていた。

勇輝は定期券を見せると電車から降りる。


ブーブーブー


携帯のバイブレーションが鳴る。

幸子だった。

「件名:気を付けて

本文:今日は氷があるから転ばないように気を付けてね。」


ズデッ


勇輝は凍った地面で滑って尻餅を付いた。

周りではクスクス笑い声が聴こえる。

勇輝は速足で学校に向かった。


教室に入って自分の席に座ると校内放送が流れる。


「表彰伝達式を行いますので、貴重品を持って第一体育館に来てください。」


勇輝は第一体育館に向かう。



体育館で表彰式が始まるが、勇輝は殆ど聞いていない。


「続いては生徒会長、大原 遥さんお願いします。」司会役が言う。

遥がマイクを持ってステージの前に立つ。

ステージの上には入賞した人がたくさんいる。

「皆さん、日々の努力が…………」遥がいい始めたところで勇輝は寝てしまった。

気がつくと教頭が閉会の言葉を言っていた。

表彰式が終わるとみんなが教室に戻る。

この中に出てきたことも重要です。

感想ください。

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