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記録53 感染者混入

前田 清太、覚えてますか?

勇輝達は金沢駅のホームに来ていた。

ホームには夜間急行列車の「能登」が停まっていた。

「これで助かったのかな?」夏海が言う。

「あぁ。これで無事に脱出出来るんだから。」勇輝が言う。

「早く乗りましょう。」百合が言う。

周りには数名の自衛隊員が89式小銃を持っていた。

その奥には、ゾンビだったと見られる遺体が重なるようにして置かれていた。

「………犠牲になった人沢山いるんだね……。」幸子が言う。

「そうですね。」智美が言う。

列車は6両編成で勇輝達は5両目から乗る。

6両目はここまで来た生存者がそれなりにいた。

5両目にも人が乗っていた。

家族や、スーツ姿の会社員、大学生もいた。

勇輝達は4両目に向かう。

4両目は人が少なく、高校生一人が乗っていた。

勇輝、七奈美にはその人物には見覚えがあった。

「清太!?」勇輝が言う。

「勇輝か!?」清太が言う。

「生きてたのか!」勇輝が言う。

「お前こそ!」清太が言う。

清太は勇輝が持っているM16A1を見る。

「………本物か?」清太が聞く。

「おう!」勇輝が言う。

「良いな~。」清太が言う。

「ご両親は?」百合が聞く。

すると、清太はうつむく。

「あ………ごめんなさい。」百合が言う。

「良いんですよ。」清太が言う。

「何があったんだ?」勇輝が聞く。

「お前達と別れて、一度額住宅前駅前の俺ん家に向かったんだ。そして家についてしばらくは親父を待ったんだ……けど、親父は帰ってこなかったんだ。そのあとテレビで金沢駅に石川県脱出最終電車が来るって言ったから来たんだけど、来る途中で………」清太は口を詰むんだ。

「そうか……聴いて悪かったな。」勇輝が言う。

「別に良いんだって。お前が生きていただけでも良かったって。」清太が言う。

すると、外から銃声が聞こえる。


ダダダダダダダ


「おい!早くしろ!」

「マズイ!数が多すぎる!」

自衛隊員の声が聞こえる。

生存者が全員窓からホームを見る。

すると、十数体のゾンビに向かって自衛隊員が89式を撃っていた。

「もう無理だ!電車に乗り込んで発車しろ!」自衛隊員が言う。

自衛隊員が「能登」に乗り込む。

すると、電車のドアが閉まる。


プルルルルルルル


ベルが鳴り響く。

そして、ゆっくりと電車が走り出す。


バン


ゾンビが電車の窓を叩く。

「ひっ!」幸子が驚く。

しかし、すぐに消えてしまう。

「…………これで本当に終わったんだな。」勇輝が言う。

「そうね。」夏海が言う。

電車は加速していき、金沢駅を後にした。















しばらくして、勇輝達は席に座って休んでいる。

「つかれた~~。」幸子が言う。

「そうですね。」智美が言う。

突然、

「キャーーーーーーー!!」叫び声が聞こえた。

「5両目からよ!」百合が立ち上がり、5両目に向かう。

しかし、5両目に向かうドアで止まる。

4両目以降に乗っていた自衛隊員も来る。

「どうしたんですか?」夏海が聞く。

「………ゾンビがいる……」百合が言う。

扉の向こうには大量のゾンビがいた。

「感染者が一人いたんだ!」清太が言う。

「全員先頭車両にむかえ!」自衛隊員が言う。

全員先頭車両に向かい始めた。

頑張らないとな!

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