記録50 命乞い
そう言えばゾンビって最近書いてない!
屋上の作業員達は千秋の言う通り警戒をしていた。
「Σ部隊はどうした?」千秋が聞く。
「連絡が取れません。」作業員が言う。
「…………屋上への入り口に配置しろ!あの餓鬼共が来るぞ!」千秋が言う。
すると、二人の作業員がドアの両脇に立つと、一人がドアノブに手をかけて突入体制に入る。
他の作業員は入り口にAKー47の銃口を向ける。
ドアの両脇にいる二人の作業員は顔を合わせると無言で頷く。
そして、ドアノブに手をかけている作業員がドアを開こうとした。
バゴン
「ぎゃっ!!!」
「ぐあっ!!」
二人の作業員がドアごと吹っ飛ばされる。
「誰だ!」作業員が聞く。
一人の男が入ってくる。
「誰だって……普通わかるだろ。」入ってきたのは勇輝達だった。
「殺すなよ。」勇輝が言う。
ダダダダダダダ
勇輝達が持っていた銃が火を吹く。
作業員達の足や、手、銃に当たる。
足や、手に当たった作業員はその場に銃を落として打たれた場所を押さえて苦しんでいる。
銃を破壊されたものは腰が抜けて立てない状態だった。
「流石だけど残念。」千秋が無線を取り出した。
「離陸して。」千秋が無線に言う。
すると、後ろのCHー47チーヌクが屋上から離陸しようとする。
「このデータだけでも本社に送らせてもらうわよ!」千秋が言う。
CHー47チーヌクが屋上から離陸して行く。
「ごめんね。」百合が突然言う。
「!?」千秋は百合を見る。
百合は手にボタンを握っていた。
そしてボタンを押す。
ドゴォォォン
離陸してKANAME金沢支社から離陸したCHー47が上空で爆発を起こして燃え盛る機体は徐々に落下して何処かに墜落してしまった。
それを千秋は口を開けて見ていた。
「お~、汚ねぇ花火だな~。」勇輝が言う。
「綺麗では無いわね。」七奈美が言う。
「ごめんね。流石にこのデータは処分しようと思って。」百合がボタンを投げ捨てて言う。
「何奴もこいつも………!」千秋が言う。
「おい!残ってる部隊でこいつらを殺せ!」千秋が言う。
しかし、誰も作業員は銃を持たなかった。
逆に作業員達は逃げていった。
「あんな化け物と戦えるかよ!」
「ヒィィィィ!」
「……あーあ。お前だけだな。」勇輝が言う。
外では逃げ出した作業員がゾンビに襲われたのか断末魔が聴こえる。
「舐めるなよ餓鬼が!私がどれだけ苦労したのか知ってるのか!?研究に研究を重ねてここまで来たんだよ!オマエらみたいな奴等がどれだけ頑張っても無理なところまで私は来たんだよ!それを……オマエらみたいな餓鬼に潰されてたまるかぁぁぁぁ!!」千秋が言うと白色のM1911(コルトガバメントとも言う)を抜くと百合に突きつける。
「きゃっ!?」百合が驚く。
「動くなよ!動いたらこいつの頭に風穴が開くことになるよ!」千秋が言う。
「はぁ~。」勇輝がため息をつく。
「どうせこれでしょ。」幸子がマイクロSDカードを取り出す。
「!」千秋がマイクロSDカードに釘付けになる。
「交換ね。」夏海が言う。
幸子がマイクロSDカードを千秋に投げる。
千秋がSDカードを取ろうとしてM1911の銃口が百合からそれる。
ドン
ドン
二発の銃声が轟く。
撃ったのは智美だった。
一発はマイクロSDカードを撃ち抜きマイクロSDカードは粉々になった。
もう一発は千秋の左肩を撃ち抜いていた。
「ぐっ!」千秋はM1911を落として左肩を押さえる。
チャキッ
勇輝のM16A1が千秋に向けられる。
「お……お願い……殺さないで……分け前はあげるから……ね。」千秋が言う。
「バーカ。俺はな命乞いが大嫌い何だよ!」勇輝が引き金を引く。
カチン
勇輝はM16A1のセイフティーをかけたまま引き金を引いたので弾は発射されなかった。
「ヒッ!!」千秋はその場に腰を抜かして座り込んで立てなくなった。
千秋の目には涙が浮かんでいた。
「あれで良いの?」幸子が勇輝に聞く。
「どうせここにいても死ぬだけだしな。」勇輝が言う。
勇輝は千秋の方を向く。
「お前が発明した物で苦しんで後悔して死ね!」勇輝はそう言うと幸子達と屋上を後にした。
勇輝達はKANAME金沢支社から出る。
すると、銃声で集まったのか、ゾンビが大量にいた。
「金沢駅まで楽しいランニングになりそうね。」七奈美が言う。
「そうね。」夏海が言う。
「俺はランニング嫌いなんだよ。」勇輝が言う。
勇輝達はKANAME金沢支社を後にした。
ようやくゾンビって単語出てきた!
感想を待ってます!




