記録45 ヘリコプター
男A(本名 沖沢 孝(おきざわ たかし))
KANAME金沢支社臨時作業員、見張り
伸長179㎝ 体重80㎏
金で雇われた人。
男B(本名遠藤 速水(えんどう はやみ))
KANAME金沢支社臨時作業員、見張り
伸長175㎝ 体重83㎏
臆病者。
孝と同じく金で雇われた。
勇輝達が準備を始めた頃。
KANAME金沢支社では百合と千秋がいた。
2人はロビーにいた。
「早く準備をしなさいよ!」千秋が言う。
「はい!」周りでは男たちが書類などを運んでいた。
「一体どうするの?」百合が聞く。
「ヘリで逃げるのよ。」千秋が言う。
「ヘリで!?」百合が驚く。
「驚くことじゃ無いでしょ。」千秋が言う。
周りでは忙しなく男たちが書類などを運んでいた。
「そうね。」百合が言う。
「それにしても馴染むの速いね、あんた。」千秋が言う。
「それはどこの会社にはいっても言われることです。」百合が言う。
「それはそれで関心。」千秋が言う。
しばらく無言が続く。
「そうだ!」千秋が何かを思い出す。
「なに………?」百合が聞く。
「付いてきて。」千秋はある一室に向かった。
部屋にはいると、数人の男がパソコンに向かって作業をしていた。
「コピー出来た?」千秋が男のうちの一人に声をかける。
「まだです。」男が答える。
「どれぐらいかかる?」千秋が聞く。
「40分位です。」男が答える。
「う~ん……ちょっと遅れてるね。」千秋が言う。
「それは何?」百合が聞く。
「あぁ、これ?」千秋がパソコンに指を指す。
百合は頷く。
「αウィルスの研究データ等かな。」千秋が言う。
「へぇー。」百合が画面を見るが、化学式や方程式が大量に並んでおり、理解出来そうになかった。
しばらく画面を眺めていると、千秋の持っている無線機に通信が入る。
『ヘリが到着しました。』
「了解。」千秋が答える。
無線機を切る。
「速かったわね。」千秋が言う。
「早速向かいましょ。」千秋が言う。
百合も頷く。
千秋は部屋を出る間際に、パソコンに向かって作業をしている男の背中を叩いて「頑張れ!」と言った。
屋上には自衛隊カラーのCHー47チヌークが止まっていた。
せっせと作業員が書類などを積み込んでいた。
「こんなものまで………」百合が唖然としていた。
「凄いでしょ。でも、これでは私達は脱出しないのよ。」千秋が言う。
千秋が百合を連れてCHー47の後ろに回ると、もう一台ヘリが止まっていた。
「これって……」百合が唖然としていた。
そこには戦闘ヘリ、自衛隊カラーのAHー1コブラ(サイドにTOW対戦車ミサイル発射機、先端にはM197 ガトリング砲を装着済)だった。
「こんなものまで……」百合が言う。
「こんなの民間人は一生……乗る機会も無いけど……乗れないよ。」千秋が言う。
周りでは男たちが缶コーヒ等を飲んでリラックスしていた。
「積み込みが終わったのかな?」百合が聞く。
「そうみたい。あとは、αウィルスのデータのみか………」千秋が言う。
千秋は腕時計を見る。
「あと10分ね………」千秋がため息をつく。
KANAME金沢支社のロビーでは警備に当たっている男二人がAKー47を持っていた。
「暇だな~」一人の男Aが言う。
「そうだな~。外はゾンビだけだし。」もう一人の男Bが言う。
カツン
「今、自動ドアに何か当たらなかったか?」男Aが言う。
「あぁ。俺にも聞こえた。」男Bが言う。
二人は自動ドアに近づく。
グォォォォォォォォ
「!?」二人が自動ドアに近づくと、強い明かりが目に入る。
「車だ……車が突っ込んでくる!」気付いたのは男Bだった。
ガシャァァン
「ぐあっ!!」
「ぎゃっ!!」
男二人が突っ込んできた乗用車に自動ドアごと撥ね飛ばされる。
「どうした!」ロビーに他の作業員が集まって突っ込んできた乗用車にAKー47を構える。
「出てこい!誰だ!」一人の男が言う。
ガチャッ
運転席のドアが開く。
それは勇輝だった。
「ちゃーっす。ぶっ潰しに来ました。」勇輝の手には大型のクロスボウが握られていた。
徐っ席や、後ろからも幸子、夏海、智美、七奈美が降りてきた。
なんかヘリがマニアックですいません。でもストーリーには重要なんで。
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