記録42 開発者
最上 千秋(さいじょう ちあき)
株式会社KANAME金沢支社研究員
身長163㎝ 体重53㎏
見た目が男っぽいのでよく間違われる。
年下好き。
気軽に声をかけるので、人脈も広い。
あまり、嫌われない。
αウイルスの開発者。
ドサッ
「いたっ!」七奈美が乱暴に部屋に入れられる。
ドサッ
「いつっ!」幸子も同じく乱暴に部屋に入れられる。
ドサッ
「きゃっ!」智美も乱暴に部屋に入れられる。
ドサッ
「にゃっ!」夏海も乱暴に部屋に入れられる。
ガシャン
扉が閉められる。
「ここは何処なんだろ?」七奈美が周りを見る。
周りはコンクリートの壁が四方を囲んでおり、窓は無い。
更に、天井には蛍光灯が一本ついているだけの殺風景な部屋だった。
扉は鉄で出来ており、ちょっとやそっとの事では開かなさそうな扉だった。
「牢屋………で良いのかな?」幸子が聞く。
「そうとしかとらえようが無いでしょ。」夏海が言う。
「そう言えばゆーくんと篠崎さんは?」幸子が聞く。
「さぁ?」七奈美が言う。
「知りません。」智美が言う。
「ん………ここはどこだ?」勇輝が目を覚ます。
「あ………」勇輝は後ろの百合がいることに気が付くが、二人は背中合わせの状態で縛られている。
「篠崎さん!起きてください!」勇輝が言う。
「なに………?」百合も目を覚ます。
「なにこれ!?」百合も今の状況に驚く。
「ちょっと動かないでください!縄が痛いですから!」勇輝が言う。
「ああ、ごめん。」百合が言う。
勇輝、百合がいる部屋は以外と広く、明るかったが窓がない。
ウィーン
部屋の扉が開く。
勇輝、百合はその方を見る。
入ってきたのは千秋だった。
「初めまして、篠崎 百合さんと、田中 勇輝くん。」千秋が言う。
「何で名前を………」勇輝が言う。
「それは何でって?そりゃ侵入者の名前ぐらい覚えておかないと。」千秋が言う。
「幸子達はどうした!?」勇輝が聞く。
「安心して、丁重に預かってるから。」千秋が言う。
百合が千秋を睨む。
「最上 千秋!あんたを逮捕する!」百合が言う。
「アハハハハ!そんな縛られた状態で?」千秋が笑う。
「それと…クビになったのに?」千秋が言う。
「くっ……!」百合が舌打ちをした。
「………お前が今回の事件を起こしたのか?」勇輝が聞く。
「私は違う。正確に言うと、私はただの開発者。」千秋が言う。
「どういうこと?」百合が聞く。
「私はただ、ある国に依頼されてαウイルスを作っただけ。」千秋が言う。
「αウイルス?」勇輝が言う。
「そう。αウイルス。本当は人間が持っている闘争本能だけ引き出そうとしたんだけど、人の三大欲求の食欲を引き出しちゃったみたいで、死んでも脳が大丈夫な限り食べ物を求める化け物になったのよ。」千秋が言う。
「んじゃあ、誰が今回の事件を引き起こしたんだよ!」勇輝が言う。
「隠すの面倒だから全部話すね。………その研究であるαウイルスを部下が盗んだの。自分の手柄にしようとしたからね。」千秋が言う。
勇輝、百合は真面目に聞く。
「北朝鮮に逃げるために輪島港に向かっていたけど、あいつ等輪島市内で事故って薬品が漏れ出して、その被害が増大したってのが、私が知っている全て。」千秋が言う。
「それでも流石に死んだ人をもてあそぶのは許せねぇ!」勇輝が言う。
「そう熱くならないの。」千秋が言う。
「せっかくこの三人が揃ったから重大発表しようと思ったのにな………」千秋が言う。
「重大発表?」勇輝が聞く。
「篠崎 百合は知ってると思うけど、ここにいる私達三人は血が繋がってるの。」千秋が言う。
無茶苦茶な展開ですがよろしくお願いいたします!
感想待ってます!




