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『階段下~』が映画になりました

今回は、本編ではなく、あとがき的なものです。(更新を期待してくださった方がいたら、ごめんなさい!)

 いつも本作をお読みいただき、ありがとうございます。

 はじめまして、の方も数多ある作品のなかから、アクセスしていただきありがとうございます。

 本来ならエッセイに載せるべき内容ですが、『階段下』の読者の方にお読みいただきたく、後書きのような感じで想いを綴ろうと思い立ちました。


 表題のとおり、『階段下は××する場所である』が映画の原作になりました!


 本作は、2015年9月になろうで連載を開始、2016年の6月に本編が完結しました。(その後、不定期でダラダラと番外編を更新し、いつの間にか番外編の文量の方が多くなってしまったという…)


 私は、元なろう読み専で、学園を舞台にした「日常の謎」系のミステリを好んで拝読しておりました。当時は米澤穂信さんの『氷菓』人気が非常に高く、現在よりも「学園系日常の謎」作品が充実していたように思います。(ブクマを振り返ってみると、すでに削除された作品もあるようで寂しい)

 そういった先輩たちの影響を受け、無謀にも自分で書いてみようと思い立ったわけです。


 ちなみに初めて投稿した連載は、『階段下』ではありませんでした。

 同じ日常系ミステリでしたが、野巻(のまき)アカネの原型となるキャラクターが登場するものの、『階段下』とは全く毛色の違う話でした。

 連載するうちに、「読む」と「書く」では大きな違いがあることに気づき……。

 ほとんど読まれてなかったこともあり、見事にエタってしまいました。ブクマ1件しかないのに、ブクマ外されたら…以下、察してくださいm(__)m


 で――次はどうしよう……。次エタってしまったらもう止めよう、と決めました。

 どうせ書くんだったら自分の好きな要素をたくさん詰め込んだ作品にしよう!

 ポイントとか気にせず好きなものを思いっきり書こう。書くのが楽しければ、すぐにはエタらないだろうと、と考えたわけです。


 ちなみに私は推理小説で、泡坂(あわさか)妻夫(つまお)さんが生み出した探偵『()愛一郎(あいいちろう)』と氷菓シリーズの『千反田(ちたんだ)える』が好きです。

 この二人を足して半分に割ったようなキャラクター、水無月(みなづき)日向(ひなた)を探偵役にしました。助手役には、正反対のキャラがよかろうと、女子高生だけど剣豪のような雷宮(らいきゅう)(ひかる)を据えました。


 そして、タイトル。階段下で一見不可能な状況が起こる話だったので、『階段下は××する場所である』にしました。

 ××に入るのは、「決闘」とか「告白」で、本編には(私の趣味で)多少?きわどいシーンもありますが、R指定を示唆するような意図はなかったです。読み方も特に考えておらず。だって、考える必要なかったし。

 それが後々、映画のチケットを購入する方に恥ずかしい思いをさせるなんて、誰が想像できるでしょう?(ごめんなさい)


 神谷監督から「映像化させてもらえませんか?」と丁寧なメッセージをいただいたのは、2017年の後半でした。インディーズ映画には馴染みがなかったのですが、映像化なんて凄い話です。

 少し戸惑ったものの、「どうぞ内容も自由に改変して使ってください」とすぐお返事しました。


 実は、私あまり映画は観ない方。

 カーチェイスとか爆破とかどがーんばがーんとしたような(←語彙)ハリウッド映画や、SAWとかCUBEみたいなソリッドシチュエーションの作品が好き。めちゃ偏見ですが、インディーズ映画って、一部のフランス映画のようなアンニュイな作風のイメージがあって……。『階段下』はアンニュイとは程遠いので、どんな映画になるのか興味がありました。


 結果、創作したキャラクターが、他のメディアで動いたり喋ったりするのを観るのは、すごく新鮮な体験でした! 同時にインディーズ映画のイメージもガラリと変わりました。なんというか、「陽」「柔」「楽」な作品で。

 観始めは違和感があって、でも次第に慣れていって、終わった後は、なぜかずっと気になってしまう。それは私が原作者だからだろう、と考えていたのですが、同じ体験をされた方もいたようで嬉しくなりました。(チケットをご購入いただき足を運んでいただいた方、レビューを上げてくださったかた、ありがとうございます!!m(__)m)


 本屋さんでラノベコーナーに寄ると、「自分の本がここに並んだらなぁ」なんて妄想したことあります。

 結局叶ってないのですが、まさか別の方法で別のことが実現するとは、思いもしませんでした。人生って何があるかわからないものです。

 なろうユーザーは全国にいるし、おそらく『階段下~』の読者さんも北は北海道から南は沖縄までいらっしゃると思う(作者の勝手な推測)ので、いずれ皆さんに観てもらえるようになるよう祈っています。


 最後に何を伝えるべきか、わからなくなってしまいましたが。

 本作をお読みいただいている読者様へ、多大なる感謝の気持ちを込めて。

 ありがとうございました!


R3.9.28 羽野ゆず

10月1日まで池袋シネマ・ロサで映画公開中です!! レイトショーで寄りにくいかもしれませんが、お近くの方はぜひお寄りいただけたら幸いです。

(チケットをご購入の際は、『階段下ください』で大丈夫☆ですよ)

よりたくさんの方に来ていただければ、地方(私なんて北海道ですが)でも公開されるかもしれません。

どうかよろしくお願いしますm(__)m

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