学校のプールで泳ごうか
夏休みに入ると学校のプールは使われることはないし、学校に出入りする人も極端に少なくなる。
それもあってか事前申請さえしていれば学校を外部の人間にも解放してくれる。
当然、学校にはプールもあって夏休みの間でも泳げるようにしてくれている。
僕というよりは少女の願いもあって、僕らはプールに来ていた。
「お兄さんは泳ぐのは得意なほう?」
少女は準備体操をしながら、視線はプールのほうに向かっていた。すぐにでも泳ぎたいのだろう。
「泳ぐくらいならね」
体力に自信があるわけではない。さて、少女にどこまでつきあえるのやら。
プールの利用者は今日に限って僕らだけだ。小学生とかは保護者の同伴が必要らしく、それもあってか平日は利用者が少ない。
「それじゃお先に入ってるね」
少女はプールサイドへ向かう。
今日は泳ぐぞと息巻いていたこともあって、競泳の水着を着ている。おかげでボディラインがくっきりとわかる。しかもよく日に焼けた太ももも露わで、僕は目のやり場に困った。
「お兄さん、えっちだね」
少女は口に手を当てて、にんまりとした視線をこちらに向けてくる。もう好きにしてくれと言いたい。
「そっかそっか。お兄さんも私のことは意識してしまうんだねぇ」
「当然だよ。それと、その水着もよく似合ってるよ」
「もう、バカ」
少女はぷいと僕から顔を背ける。いまどんな表情なのか、見てやり高っ。
番外編第一です。
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