鉄道博物館その1
かつては周辺にも鉄道が走っていたそうだ。
人口減少とか自家用車の所持率が増加した関係もあって、利用客は減少して廃線になったのは一〇年前。
いまは駅と鉄道の一部を残して博物館兼多目的に利用しているとのことだった。
ぼくは勝手に廃墟みたいなものを連想していたが、駅周辺はきれいに整備されていた。
ちなみにこういったことはボランティアで行われているとのことだった。
外部から移り住んできた人がSNSで呼びかけてその外部から人が来てくれるらしい。
といっても駐車スペースは砂利が敷かれているくらいで、一〇台くらい駐められるくらいだろうか。
それでも草などは定期的に刈られているというのは伺える。
自転車置き場はないようで、日射しの下に置くしかない。帰るときはさぞ熱くなっていることだろう。
博物館を見てまわるのは無料らしいが、募金は募っていたので、とりあえず心ばかしかの寄付はしておいた。
駅はレトロな印象の木造造り。それでもかなり改装してあるようで、構内は販売所が設けられている。
構内をくぐると最近外装を塗り直したのだと思われるかつて動いていたであろう電車があった。
「入ってみようか」
ドアの開閉はボタンで行うようで、開くを押すと自動で開いた。
中は涼しくエアコンがよく効いている。これはとても助かる。
中がどうなっているのか楽しみだった。
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