表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/67

自転車で

実質三日目となる自転車の操縦もだいぶ慣れたつもりだ。


少女は相変わらずお尻が痛いと言っている。


道がよくなったわけではないし、座席が改善されたわけでもない。こればかりはどうしようもなかった。


それと少女は乗せてもらう方がいいのだそうだ。


「同じ景色が続いてるんだと思ってたけど、違うんだね」


たしかに田園風景が続いているのは同じだ。だけどそこにもかすかな違いがあると感じた。


「昨日と道が違うからかな?」


それもあるのだろう。


畑で作っている作物がどこかしこで少し違ったりとかしているのだから不思議なものだ。それにようやく気がついたというべきか。


特段複雑な道というわけではないが、少女のナビゲーションがなければそこまでたどり着けないだろう。


「自販機とか何にもないんだよねぇ」


小休止するようなところもないという。


やはりこの周辺で買い物できるのはあのコンビニくらいのものらしい。


ここに来てアトラクションを自ら探す必要があって、どうやって一日を過ごすのか悩まないといけない。


こんな世界があるのだと僕は感心している。


「お兄さんはここの生活はどう?」


どういう意図で聞いているのかはわからないが、正直に答えてしまおう。


「毎日どうやって過ごすか考えてしまうけど」


君がいるから楽しいよ。と、その一言は伏せておいた。


お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

感想、評価、お気に入り登録も今後の励みになりますので、ぜひお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ