表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/67

夕飯の冷製パスタ

あれから僕は浴衣に着替えて、寝室で座布団を枕にして寝転んでいた。


今日は体をよく動かしたこともあってか、心地のよい疲労感に包まれていた。あやうくウトウトしそうになるのも無理はないだろう。


「夕飯できたよ」


少女が声をかけてきたのはそんなときだった。


僕は大きくあくびをしながら何とか返答する。少女はそんな僕をくすりと笑う。


「寝るならご飯食べてからにしてほしいな」


せっかく作ったんだからと少女は言う。


「もちろんだよ」


こんなやりとりもすっかり慣れたものだった。


食卓にはすでに夕飯が並べてあった。


「夏野菜の冷製パスタだよ。今日も暑かったからね」


今日もおいしそうな夕飯だった。


少女は座るとポットに麦茶を注いでくれる。


「お箸でいいよね?」


「うん」


少女の作る食事はお店というよりはどれも家庭料理に近い。味付けもそっち寄りだ。この夕食も家族と食卓をともにしている感覚に近い。


それでいて少女の作る料理は逸品だ。腕については間違いない。


「水着とか乾かしたら寝室にあるかごに入れておくからね」


「ありがとう」


「お兄さんの服も洗っておくけど、いいよね?」


「え?」


それは下着なんかもだろうか。


「大丈夫大丈夫。私はそういうの気にしないから」


僕が気にするかもしれないようと言いたかったが、問題ないという結論になった。


こうして夕食の時間は過ぎていった。


お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

感想、評価、お気に入り登録も今後の励みになりますので、ぜひお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ