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神社にてその1

あれから川で少し遊んでいたのだが、雲行きが怪しくなっていた。


気がついた頃には土砂降りの雨だ。


僕と少女は近くの神社へ雨宿りしようということになった。


というわけで、僕らは雨の中を突っ走っている最中だ。


途中、石段をのぼっていると滑りそうになったが、何とか踏みとどまる。


ようやく落ち着いたのは境内の建物の屋根下までたどり着いたときだった。


「通り雨かな?」


「私もそう思う」


少女は持ってきたカバンからタオルをだして、僕に差しだしてくる。


「ありがとう」


カバンは防水加工なのだろう。タオルは乾いており、僕は頭をぐしゃぐしゃっと拭いた。


「もうびしょびしょだよ」


少女はもう一枚あったタオルで体を拭きながらため息を一つ。


濡れたシースルーワンピースは脱いで水着姿になる。


「お兄さんも上着は脱いだ方がいいかも」


まじまじと見ていた僕に少女は「風邪ひくよ」と声をかけてくる。


「ああ、そうだね」


僕も慌てて上着を脱ぐ。すると少女はハッとなって、顔を背ける。


「どうしたの?」


「だ、だって急に裸になるから……」


朝は平気そうだったじゃないかと思ったが、そういうことではないのだろう。


お互い水着姿とはいえ、しばらく顔を合わせづらい空気が漂った。


お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

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