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雑談

「自転車の二人乗り楽しいんだけど、後ろに座ってるとお尻が痛くて」


長時間乗るのは厳しいなということだった。


「僕と交代でこぐの代わるって案はどうなったの?」


「私としては乗り心地が改善されるなら後ろに乗るほうがいいかな」


乗り心地の改善となると難しい課題かもしれない。


「残念だけど、お兄さんが宿泊している間に改善はないだろうね」


我慢するしかないと少女はうなだれる。


「お兄さん、明日はどうやって過ごすの?」


今日でわかったことがある。周辺に娯楽施設や観光名所などはない。しかも移動手段も相当かぎられている。ましてや一人旅だ。ゆっくり過ごすのとダラダラ過ごすのはなんかちがう気がする。


「君はどうするの?」


そう聞いたものの少女は案外忙しいのかもしれない。


「シーツとかは朝に引き取りにくるし、掃除はあるけど、適度にって話だし」


あと三食の二人分の食事。自分の洗濯物は設置してある洗濯機を使えばいい。


それをこなしていても、時間は存外余るということだった。


「つまり、私も時間は持て余してる感じなんだよ」


そういう意味では二人は同じといえた。


「だから、どこか行くとかなら私も誘ってほしいんだ。もちろん、私が誘うときもあるだろうし」


それについては異論はない。むしろありがたい申し出だった。


「伯父さんにも許可はもらってるからね」


こうして僕と少女は行動を共にするという約束をした。


お読みいただきありがとうございます。

引き続きよろしくお願いします。

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