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【第十四章開始】人の才能が見えるようになりました。~幸運な俺はいい才能を持つみんなと一緒に世界を救う~  作者: 犬型大
第十四章

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反省

「まさか攻撃が通じないとはな……」


 命からがらドラゴンから逃げ切った。

 場所も山の上だったから斜面を滑るようにして、森に紛れてそれぞれ逃げたのだ。


 幸いドラゴン以外のモンスターもおらず、ドラゴンから逃げれば大きな問題もなかった。

 ただ問題はやはりドラゴンである。


「高い攻撃力と……さらに高い防御力、か」


「俺やフィーネの攻撃も通じなかった」


「通じそうな逆鱗っぽいところも見抜いたんだけどな……」


 ブレスに巻き込まれたダンテもなんとか無事だった。

 魔力で体を保護してブレスに耐え抜いたのだ。


 多少の火傷はあったものの、薫によって治してもらったので問題はない。

 ついでにキューちゃんとなんとか無事だったし、圭と波瑠で抱えて連れ出したカレンも持ち前の回復力と治療で復活した。

 

 しかしダンテとしてショックなのは攻撃が通じないことだった。

 自慢じゃないが、ルシファーの契約者として自分が強い自信はある。

 

 特に能力的に攻撃力が高く、ドラゴン相手だろうと攻撃が通るだろうと思っていた。

 だがダンテもフィーネもドラゴンにダメージを与えられなかった。

 

 仮にダメージがあったとしてもウロコの一枚も破壊できず、微小なダメージだっただろう。

 圭も真実の目が示した形の違うウロコを攻撃した。

 

 まともに攻撃は当たったのにダメージはなく、ドラゴンを怒らせる結果となってしまった。

 文字通り逆鱗に触れただけだったのである。


「やっぱり試練かな?」


「神の妨害、っていう可能性もありますね」


 明らかにおかしい。

 あれがデフォルトだとするとどんな人でも攻略不可能になる。


 考えられる可能性としては二つある。

 試練を順当に攻略していかなかったから倒せなかったという可能性と、神が何かしらの妨害を加えてきたためにドラゴンにダメージが入らなかったという可能性だ。


「でも試練も分かんないしね。とりあえず聖剣ってやつ探してみる?」


 神の妨害が原因だとしたら圭たちにできることはない。

 ひとまず何かできそうだとしたら塔の試練の方である。


 ただ塔の試練も一筋縄ではいかない。

 試練として分かっていることはドラゴンを倒せということと聖剣なるものを手に入れろということのみだ。


 その間にも何かがあるのだけど文字化けしていて読めない。


「十八階の町は人がいないし……」


「急に壊れちゃうしね」


 他にも分からないことは多い。

 村や町があったものの、人は一切いない。


 王城があった町では突然町が崩壊してしまうし、何が起きてるのかも謎だった。

 文字化けの方はきっと神の妨害なのだろうと考えている。


「ひとまずやれることをやるか」


 ドラゴンの方は何も分からないうちにまた手を出すことはない。

 なんにしても今わかっているのは聖剣を探せということだ。


 たとえ時間がかかっても聖剣というのを探してみるしかない。


「はぁ……また時間稼ぎか? 面倒だな」


 思わずため息が漏れてしまう。

 流石に妨害の仕方というものがあるだろうと思ってしまう。


 ただ今回はドラゴンに対して命の危機も感じた。

 どうにかしなければ再び挑むような気にはならないのだった。

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