第69話「愛する者と共に」
座ったままだった修哉はとりあえず立ち上がった。
そして玉座におとなしく座っていた骸骨を見て、一瞬忘れかけていた現実を思い出した。
(そうだ、陽菜さんに色々言われたから頭の中から吹っ飛んでたけど、まだ戦闘中だ)
骸骨は修哉と陽菜の話をじっと聞いていた。
(....というかやっぱり陽菜さんは戦えなくないか?陽菜さんのステータスは少なくともここのモンスターと戦えるほど高くないはず)
「陽菜さん....やっぱり一緒に戦うのは危険だよ、純粋にステータスが違いすぎる」
修哉は陽菜の身を案じて、そう言った。
しかし陽菜はその言葉を受けて、何かを決心したように話し始める。。
「私はあなたに能力のことを伝えていませんでした....修哉さんにひかれてしまうかもしれないと思ったんです」
そして陽菜が自分の能力を明かした。
「私の能力は『愛する者と共に』です、効果は私が好きな人物にバフを与えて、もし.....その人と私が両想いになった場合にステータスを共有できるんです」
「.....」
修哉は無言で話を聞き続ける。
「.....ひいてくれたって構いません、さっきの言葉だって取り消してくれたって構いません。私が重い女だって言うのはわかってます.....」
修哉はおもむろに口を開いた。
「....陽菜さん、俺は昔からそんな人と関わってこなかった。だからあまり人を好きになるって言う感情はわからない」
その言葉を聞いて陽菜はうなだれ始める。
「でも...あなたと過ごしているのは楽しかったし、望んでメンバーになってくれているって聞いた時は嬉しかった」
「さっきは適当になっちゃったし、今度は俺から言うよ」
「......俺と付き合ってください」
修哉はそう言って陽菜に告白した。
陽菜はしばらく無言になっていた。
心配して修哉が体を触ろうとした時だった。
修哉は陽菜に思いっきり抱きつかれる。
(!?)
「....もう絶対離しません!.....しばらくこうさせておいてください」
(いやこれ...!でも...)
修哉は抱きつかれた状態のまま、どうすればいいのかわからなくなる。
あいかわらず骸骨はこっちを見てニヤニヤしているだけで何もしてこない。
結局修哉と陽菜はしばらくの間、抱き合っていたのであった。
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