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後日談 突撃取材!謎の多き人

質問!『菊』って何者なの!?


咲島さんの場合


「『菊』?まあ、不思議な子よ。顔と名前と住所しか知らないもの。仕事内容も、私の頼んだ仕事とは別に何かやってるみたいだし」

「『花冠』としての仕事に支障がないのなら、好きにすればいいわ。あの子は世渡り上手だから、そうそう私の怒りを買うことはないもの」

「怒った事があるのかって?そりゃあ、『菊』だって仕事ができない時期があったのよ?もうずっと前の話だけどね。でも、物覚えが良くて『まだこんな事もできないのか?』って怒ったことはないわね。大抵人間関係で怒っていた気がするわ」

「何か弱点とか無いのかって?そんなの聞いてどうするのよ……そうねぇ…分からないわね。まあ、嫌がらせながら『虚構』を剥いであげればいいんじゃない?」

「え?最後に何か一言?……いつもお疲れ様。何かと任せっきりで悪いわね」





『椿』さんの場合


「『菊』さん?……変な人ね。いつも急に現れて、気がついたら帰ってる。突然仕事を持ってきたりするんだけど、大抵私の仕事の範疇で私が見落としていた事だから、文句を言えないんだよね。一体どこでそんな情報を拾ってきたのやら」

「あの人の評価?まあ、めちゃめちゃ優秀な人よ。人間関係は難アリだけど、どうしたらあんなに仕事を簡単に終わらせられるのか聞きたいくらいだわ。基本過労がちな『花冠』にいながら、副業までやってるみたいだし」

「嫌いなところ?そりゃあ、壊滅的なまでの協調性の無さよ。部下からも多少嫌な顔をされてるらしいけど、それを含めても優秀すぎるから人望がある。けど同じ大幹部として言わせてもらうとゴミ。あの人あれだよ?部下には優しいけど、同僚や上司にめっちゃ厳しいの。何が『もう10年目超えてるよね?こんなミスまだしてるの?』よ。勝手なことして紫の怒りを買ってたあなたがよく言えたわね!」

「最後に一言?そうだね……もう少し優しくしてくれたら、言う事無しの完璧超人なんだけど、ね」




『向日葵』の場合


「え?あのド腐れオカマ野郎について?…この世で一番嫌いなヤツかな?な〜んかやたらと私にだけよく絡んでくるんだよね。そのくせめちゃくちゃ優秀で、業績で上から殴ってくるからなおのこと腹が立つ」

「評価?仕事のでき具合ってことでいいかな?なら、5段階評価で8。バケモン。何アレホントに人間?知らないかもだけど、『菊』って私が海外支部継ぐまで、クソ忙しい海外支部を中部支部と並行で運営してたんだよ?しかも、使ってた予算が異様に少ない。現地で資金調達してやりくりしてたっぽいけど………どうしてそれをマニュアル化して、私に引き継いでくれなかったのやら…」

「好きなところ?…相場は嫌いなところじゃないの?私に聞くなら……あ〜、まあなんだかんだこっちのヘルプには対応してくれること?暇なのか仕事の効率がおかしいのか、基本どんな時でも助けてくれるよ。咲島さんの命令で中国の巨大マフィア潰しに行った時なんて、電話で部下に指示しながら虐殺パーティーしてたもん。ちなみに脚だけでだよ。なんでって?片手で電話しながら、もう片方の手でスマホ使って別の仕事してたから。……脳みそが体の中に十個くらいあるのかな?」

「最後に一言?ガチで小学校から社交性の勉強し直してこいオカマ野郎が!!」




『青薔薇』さんの場合


「私に会いに来るなんて珍しい…『菊』について?また何か迷惑かけた?そうじゃないんだ。なら安心。私から見た『菊』は……ミス・ミステリアスって感じ。アイツは男だって?心と見た目は女。生物学的に男でも、アレは女」

「『菊』の評価?まあ、なんか凄いやつかな。仕事は色々と助けてもらってるし、困ったことがあったら大抵電話すると解決する。実力面も、本気で強くなろうとすれば軽く咲島さんを超えるよ。そのくらい才能がある」

「『菊』との出会い?…『花冠』に入って4年目だったかな?幹部研修で初めて出会って、色々と揉めたことかな。それから『菊』はトントン拍子で出世して、なぜだか序列は4位だったけど、事実上大幹部で一番上にいたね」

「嫌いなところ?…まあ、性格に難アリってところかな。とはいえ、そのおかげで『完璧な人間なんて居ない』って確証を持てたから、あの性格に関してあんまり悪く言う気はないかな。……それはそうともう少し何とかしてほしいけどね」

「最後に一言?あなたは何者なの?」




『牡丹』さんの場合


「私に会いに来るとは珍しいですね。え?『菊』について聞きたい?構いませんけど…面白い話はありませんよ?」

「『菊』は何者かって?……こっちが聞きたいくらいですね。顔は知っています。けれど名前を知りません。仕事内容は知っています。けれど具体的に何をしているかは知りません。性格に関してはよく知っています。けれど、それが本当の『菊』なのか判別はできません。謎ですね」

「仕事の評価?…軽く見積もって大幹部3人分の仕事ができます。彼女1人に日本を任さても良いくらいなんじゃないですかね?彼女に頼るのは癪なので基本1人で仕事してますけど、彼女に助けを求めたほうが効率がいい時があることは認めます」

「好きなところ……私に聞きます?それ。…まあ、優秀なところですね。仕事は凄くできるんですよ?彼女。性格が捻くれすぎて一緒に仕事したくないですけど。……そのくせ部下に優しいのは腹が立ちますが」

「最後に一言?……特にないですね」




『紫陽花』さんの場合


「あらあらどうしたの〜?『菊』?あの子がまた何かした?…純粋に聞きたいことがある。いいわよ〜、私みたいなオバサンで良ければね〜」

「教育係をしてた時はどうだったって?そうねぇ〜…姐さまが突然連れてきた子、どんなワケありかと思えばアレだもの。あの性格を治せなかったのは、私の責任として感じるところがあるわねぇ〜。それはそうと、物覚えが良くて良い子だったわ。仕事を押しつけるのにちょうど良かったし。まっ、そこで『花冠』の仕事を色々覚えたんでしょうね」

「評価〜?そんなの優秀以外の何があるのよ〜。仕事はできるのよ、仕事は〜。え?もう聞き飽きたって?ふぅん……なら、悪いところの話をしましょうか。あの子はね〜…優秀すぎて色んなとこに手を出すから、余計なことで失敗することね〜。知ってると思うけど、あの子だって失敗するのよ?そしてそのほとんどが本来の仕事とは違うところで。だからそれでよく怒られたり、余計なことをする無能…ってあの子をよく知らない人たちは言うんだけど、失敗が目立ってるだけで功績がデカすぎるのよ。千本の白い玉で出来たアートに黒い玉が1つだけあると目立つでしょ?つまりそういうことよ」

「最後に一言?仮にも私はあなたの教育係だったんだから、何かあったら頼ってくれてもいいのよ?」




神林さんの場合


「『菊』について?それを私に聞かれてもなぁ……かずちゃんはどう思う?え?優秀な人?まあ、それはその通り」

「評価?5段階で?なら3。私はあの失敗を忘れてないからね?…とはいえ、優秀なのは間違いないし、めっちゃ強いからねぇ。『虚構』にハマっちゃうと、今でも勝てる気がしないし」

「『菊』が何者かって?……アレは人間だよ。間違いなく。とはいえ人間の粋を逸脱した才能があることは間違いない。前世は神だったりしてね?ほら、この世界には蝶の神以外の神がいないんでしょ?それってこの世界の本来の神が蝶の神に始末された可能性があるわけだしさ。そうだったら面白いよね〜」

「最後に一言?そうだなぁ……私はあの失敗忘れてないからね?」




邪神の場合


『『菊』について?わざわざ私に聞きに来ることかい?ふぅん……そうだなぁ…私に言わせてみれば、“主人公になれなかった者”かな』

『え?それはどういうことかって?そりゃあ、物語には主人公が必要でしょ?まあ、私は別に明確に主人公を定めてないけど、君や神林紫が主人公級なのは間違いないね』

『『菊』はそれになり損なったんだ。理由は単純。優秀すぎるんだよ』

『頭が良すぎるんだ。君や神林紫は程よく頭が悪いから、主人公として扱いやすいんだよね。え?バカにするなって?実際バカなんだから仕方ないよ。おっと?あぶない。当たっても痛くも痒くもないけど、まあ当たりたくはないよね?』

『『菊』の評価かい?5段階評価で?そうだね、5段階中2だ。なにせ優秀だから簡単に消すわけにもいかないし、かと言って生かしておくと彼女だけで大抵の敵を倒せてしまう。対策を知らないとタイマンなら基本勝てないよ?扱いづらくて評価は低め』

『好きか嫌いか?そりゃあ大好きだよ。扱いづらいのはそうだけど、それはそうと彼女はどう転ぼうと面白い。これほど愉快なキャラクターはこの世界じゃ珍しいね』

『最後に一言?これからも私の事を愉しませてね?』



結論!なんかよくわかんないけどめちゃくちゃ優秀な人!!

オチはありません。

伏線もありません。

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