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嫁は俺が自殺してタイムリープした世界でも屑でした。その為に落ち込んでいると...不良美少女の同級生が何故か進化したのだが  作者:
第一章

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1/1

1、自殺のち晴れ

俺、佐藤美鶴さとうみつるは。

嫁の錦戸リンカ(にしきどりんか)に浮気された様だった。

悲しい人生だった。

俺は自殺してリンカに負の遺産を遺す為に大量の薬剤を飲む。

目の前に瓶に入った薬剤と恨みつらみを書いた遺書を置く。

既に薬剤は大量服用している為に。

俺は...。


「...」


覚えてろリンカ。

俺は絶対にお前だけは許さないからな。

死んでやる。

ありったけの迷惑をかけてな!!!


そして俺は倒れた。



「おい。起きろ」


俺は死んだ感触があった。

良かった。

ちゃんと死ねたな。

俺は天国と思われる光が差し込んできたので目を...は?


「起きろって。...佐藤」

「...お前は...」

「お前だけだぞ。次の移動教室で残ってんの」


な。

目の前の金髪ロングの制服姿の不良を見る。

そして唖然として立ち上がる。

俺の姿も...制服。

ここはどこだ。

そう思いながら周りを見渡す。


「お、おい。寝ぼけてんのか?お前」

「待て...ここは教室か?」

「あたりめぇだろ。教室だ。ほら行くぞ。早くしねぇと移動する時間が無くなっちまう」

「...!?」


なんで俺は教室に居る。

これではまるで...。

そう思いながら俺は頬をつねる。

だが痛みがある。

つまり...これは...いや。

俺は。


「...タイムスリップした?...いや。違うか。タイムリープ?!」

「訳が分からない事を言うな。...早くって言ってんだろ」

「なんでお前が居るんだよ」

「...アタシか?...お前が残っていたから残っていたんだよ」


そう言うこの女は白石萌花しらいしもえか

俺とは何の接点も無かったピアスの目立つ金髪の不良であった。

というかメイクを取れば多分美少女だった...子だ。

なんで接点も無いコイツに声を?


「なあ」

「...あ、ああ。どうした」

「お前馬鹿なの?時間無いって言ってんだろ」

「...す、すまん。で。何の時間だ。次は」

「あ?視聴覚室に行くって言ってんだろ」


俺は訳も分からないまま白石に引っ張られて行く。

それから俺は...視聴覚室に行く。

クラスメイトも制服。

つまり俺は間違いなくタイムリープしたらしい。

自殺してから...か。

授業が始まる。



授業があっという間に終わる。

というか...集中出来ない。

何で自殺してあの日。

つまり高校時代にタイムリープしてんだ。

そう思いながら俺は歩いて教室に戻っていると「おい」と声がした。

白石だった。

次から次へとなんだコイツ。


「なんだよ」

「...宿題教えてくれないか」

「は?」

「だからさっきの視聴覚室の授業の」

「...なんでお前に...」

「アタシに教えれねぇのかよ」

「いや。そういう訳じゃないんだが」

「じゃあ教えろ」


何だってこんな事に。

確かに宿題は出たけどよ。

思いながら俺は白石を見る。

すると白石は「なあ。お前ぼーっとしてなかったか」と聞いてくる。

俺は「ああ。まあな」と曖昧に返事をした。


「どうしたんだよ。成績優秀者がよ」

「なんでもいいだろ」

「気になるって」

「なんでお前に教えないといけねぇんだよ」


ったく訳も分からない状況だ。

俺は考えながら教室のドアを開ける。

白石が早速と椅子を持って来た。

マジに俺が教えないといけないのかよ。


「なあ。お前も頭良いだろ。なんで俺が」

「あ?お前程じゃねーよ」

「...はぁ」


考える時間くれよな。

俺は考えながら教室の隅を見やる。

そこに...錦戸リンカが居た。

他の奴と絡んでいる。

俺はまた盛大に溜息を吐いてから「白石」と聞く。

白石は宿題から顔を上げた。


「あんだよ」

「お前、タイムリープ説信じるか?」

「...は?お前馬鹿じゃねーのか?そんな非現実的なもんあるかよ」

「だよなぁ」


俺は先程の時間の学びを思い出す。

地球の歴史の学び。

64億年だったか...その学びを。

そうだな。

時間は64億年止まらずに経っているんだから非現実的だよな。

だけど。


「...まあお前がそう言うなら仮にも答えてやるよ」

「?」

「...アタシは...タイムリープは良いんじゃないかって思う」

「どうしてだ?」

「...まあ...やり直しがきくしな」


その言葉に俺は「!」となる。

それから白石を見る。

白石は「ほら。どうでも良いけど宿題教えてくれ」と言いながら宿題を見せる。

俺はその言葉に「...ああ」と返事をしながら宿題を教えてやった。

そうか。

確かにその通りだな。

やり直しがきくか...確かにそうかもしれない。


「白石」

「なんだよ」

「ありがとうな」

「は?...は!?」

「いや。お前のお陰でなんとなく...自信が持てた」

「...意味が分からん」


何故か白石は赤くなってから横を向く。

俺はその姿を見つつ苦笑しながらもう一度、教室の端に居る錦戸リンカを見る。

やり直しか...だけど。

俺は新しく生きよう。

もう後ろは見ない。

前だけを見て進んでやる。



俺達が付き合い始めたのは俺がタイムリープした6か月後だ。

つまり今はリンカとは幼馴染の関係だが...。

リンカは俺を見てから手を振って部活に向かった。

俺はその姿を複雑に見てから居ると白石がやって来た。


「なあ」

「次はなんだよ」

「一緒に帰らないか」

「は?...は!?」

「ちょっと話したい」

「なんでだよ」

「良いから」


やけに接点を持つなコイツ。

俺は「???」を浮かべながらも仕方がなく返事をしながら俺は白石と帰る事にした。

なんでコイツと一緒に帰る事になるんだ?

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