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お見合い結婚します「紫電一閃乙女物語」  作者: あやぺん
おまけ「結納中編」

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 雨足がさらに激しくなっていく気配なので紫陽花鑑賞は終了。家へ急いで長屋から一番近い小屯所に馬を預けて帰宅。

 帰って着替えたりして両親部屋に呼ばれたら襖を外した四畳三間に両親、俺、ルカ、リル、ルル、レイ、ロカが集合。


「懐かしい家族構成だけどなんだこれ。ジオは自分達の部屋に入っていったジンと一緒で……。レイスとユリアはどうしたリル」


 っていうかリルがいることに驚き。出張前までで連絡の取り合いは止まっていたけど、そんな話は誰からも聞いてないし連絡帳にも書いてなかった。


「ジン兄ちゃんと一緒。今夜は泊まる」


 リルが嫁にいってから我が家に泊まったことってあったか?


(数回あるな。でも六人兄妹は揃ってない。俺が夜勤、レイの土日仕事、リルが来る代わりにルルがルーベル家で留守番)

 

「じゃあ私らは隣にいるから」

「ネビー、夕食後に髭剃りしてやる。じゃあまた後で」


 両親が部屋から出て行った。とりあえず兄妹で夕食。手巻き寿司と味噌汁。

 あと出汁巻きたまごが俺の目の前に一皿。六等分して食べて隣へ回した。

 妹達が年齢順に俺に手巻き寿司を作ってくれるのでそれを食べる謎の夕食。


(嬉しいけどなんだこれ)


 あれが美味しい、これが美味しい、この組み合わせが良いと楽しそう。

 刺身をただ巻く、ではなくて魚とネギや味噌と大葉を混ぜたものなど凝った美味いものが多い。


「美味いしありがたいけど、なんなんだこれ。兄妹集合ってどうした。全員揃うのは桃の節句の親戚会以来だな」


 六人兄妹だけ、となるといつ以来だ?


「ルカ姉ちゃんがジン兄ちゃんと喧嘩した。また髪型のこと。別に顔が変わる訳でもないのに坊主みたいなのは嫌ってルカ姉ちゃんが悪い」

「ああ。いつもの喧嘩か」


 ロカの発言でルカが頬を膨らませた。


「本当は家族皆で夕食って言うてたけどルカ姉ちゃんとジン兄ちゃんが喧嘩してるから、あんた達兄妹で夕食。朝食は私達とってお母さんが」


 ルルにそう言われて朝食は俺と両親とジンと甥っ子姪っ子? と心の中で小首を傾げる。


(ラルスさんは久しぶりに孫娘と一緒ってこと。それはよかだしこれも珍しくてよかだな)


「レイが明日は遅番にしてもらったって言うからそれなら兄妹が全員揃うねって」

「お義母さんにそう言うてきた。旦那様には言うてない」

「リル姉ちゃん、ロイさんが幼馴染の女性と仲良くニコニコ喋っていたから拗ねてるの。それからガイさんがまーた勝手に大人数の友人を家に呼んだからテルルさんがお仕置きって」


 年齢順に座っているのでリルの隣はルル。そのルルはリルの膨れっ面をつついた後に反対隣のレイの頬もつんつんした。


「川の字だよ川の字。リル姉ちゃんが来るから懐かしの兄妹川の字だよ! ってレイが言い出した」


 そのレイはなぜか拗ね顔をしている。ルカとリルはもう笑いながら手巻き寿司を作成中。


「……い。気持ち悪いよ兄ちゃん! その髭面は別人みたいで婚約破棄だね。袖張りされるよ。なんかやつれたし目の下にクマがあるし顔色も悪いから幽霊みたい」


 レイの言葉は石になって俺の頭に勢いよくぶつかった。


「うるっせえよ。婚約破棄の逆だ逆。婚約時よりも多少気を引けている。多分。うおっ。なんだレイ。どうした」


 レイが泣き出した!


「私が一番ええ料理を作れるのに呼ばれてないー。こんなって聞いてなかった。元気って書いてあったのにこんなの元気じゃないー。全然私のことを書いてないし。元服祝いに休みなんて要らないから休んで寝て倒れないで……」


 夏には成人なのにレイが移動してきて子どもみたいに抱きついてきて子どもをあやすみたいになった。

 

「なんだレイ。屯所でうどんを食べられるようにリルと考えてくれたとか、母ちゃん達に美味い出汁巻きたまごの作り方を教えてくれたって俺は知ってるぞ。ありがとう。元気だ元気。出張先で疲れただけだ」

「うん……。やだぁ! ジョリジョリ気持ち悪い! あはは! これは嫌いって言われるよ。もう婚約破棄だよ。仕方ないからお父さんと剃ってあげる。あはは」


 とりあえず髭をおでこに擦りつけたらレイは泣き笑い。


「よし、ルルも来い」


 見たらルルが俯いて涙目で白目が赤いので呼んでみた。ルルともレイとも四月から会っていなかった。


(こんなに長く会わないのは初だった。いやある。もう兄離れしたと思って雑に長期出張して帰ったらルル、レイ、ロカがメソメソ。次に屯所に来るのはルルでその次はレイって言うていたけど出張したからな)


「何言うてるの。レイはギリギリ子どもだけど私はとっくに成人でお兄さんの腕にえーん、なんて嫌だよ気持ち悪い。ただでさえその汚い感じの髭面オジジ姿なのに。こんな姿だと袖振りされて倒れちゃう……。ようやく結納したのに可哀想……」


 ……。

 俺は今そんなに酷い見た目なのか?

 髭を全剃りする気力はなくてもウィオラと泊まりだからと整えるくらいはして、昨日の夜も少しそうした。

 顔は……今日はそうかも。寝てないしこれが一食目だ。


「なんだよ。昔々は兄ちゃん怖い。雷の副神様に拐われるって俺の膝の上に来たのに可愛げがなくなったな。じゃあリルだな。ほれほれ来い」

「私?」


 リルは目を丸くして俺を見つめた。昔々は良く足の間にいたりくっついてきたけど今のこいつは絶対に来ない。


「そんなの昔の話でしょう! 私はもう雷なんて怖くないから。私がユリア達を抱っこしてあげる方だから。大人になったのに兄の膝の上はおかしいでしょう。レイはまあ、あと少しだけ子どもだからええ気がする」


 と、言いながらルルはレイと反対側に来てくっついて俺の髭を「これは酷い。こんなの見たことない」と引っ張り始めた。なんとも言えない表情のルカと目が合う。


「なんだルカ。今日はリルじゃなくて私って言わないのか。いつもいつもリルばっかり! いっつもリル! って騒いで俺の背中にくっついていたのに」

「はあ? 何歳の時の話をしてるの」


 ルカは頬を赤くして顔をしかめて俺を睨んだ。こいつは歳が近いから膝の上にいる、みたいなのは無かったけどおんぶは良くした。


「へえ。ルカ姉ちゃんってそうだったんだ」

「ロカは知らねえか。ルルやレイも知らなそう。ルカはいじけ虫。リルはなんだ? 素直で俺に騙されて置いていかれたりしてた。ルカと遊びに行く時にリルにしりとりしてろとか言うて。しりとりして待ってろって言うたら私も行くって言わないでしりとりもしない。歌って踊りだした」

「そうなの? 覚えてない」

「あー、確か蛍だよ。踊ったのはネビーが言うたから。踊ってしりとりの練習してろって。後で確認してやる。ほたるのほだって言ったらリルはほっ、ほっ、ほたるのほって踊り出したから置いてった」

「リルをおんぶして夜遊びって言うたらルカがリルばっかり、私もおんぶって言うからよたよた歩きのリルは連れて行けないから置いてった」

「リルはあの頃ちいとい、しりといってしりとり要求ばっかりだったね」


 懐かしい。いつのことか覚えていないけどルカをおんぶしてトト川沿いを上流の方へ走って跳ねて歩いて二人で蛍を眺めた。


「ルカと蛍を見てリルに土産だって持って帰ったよな?」

「確かそうだよ。帰ったらお父さんとお母さんに夜遊びは禁止なのにってめちゃくちゃ怒られた」

「踊り続けていたか知らないけどリルは寝てたのに起きたな」

「あっ。うるさくて起きたら蛍ってなんとなく覚えがある」

「ウィオラさんと蛍を見る約束をしてて雨が止んで曇ってるから夕食後に散歩がてら見に行こうと思っていたから皆で行くか? 全員で行こう。ジオ達は寝ちまうか? ルカは懐かしのおんぶだな」

「何を言うてるの。なんでネビーの背中に乗って蛍を見ないと行けないの。しかも子どもの前で」

「じゃあ久々にリルだ」

「えっ。さっきから激務で頭がおかしくなったの?」

「俺は元から変人だ。お前らかわゆいと思ったら痛えよ! こんな量の髭は抜けないんだから引っ張るな! あっ。そうだ」


 猫可愛がりしたら照れて離れるかと思ってそうしたら「うわぁ、妹バカ怪獣オジジ。逃げようレイ」とか「ルル、逃げよう。気持ち悪くなった」とけらけら笑いながら二人は元の席へ戻っていった。

 それでロカが若干呆れ顔だけどそのロカも屯所で会った時に泣き出したっていう。道場の応接室に呼んでみたらひっつかれたし。


 ……五人全員揃っているのか。


「七月から過密勤務じゃなくて三勤残業に移行の可能性がある。そうなると泊まり込みは終わり。あと少ししたらマシになるはず」


 お膳に箸を置いて背筋を伸ばして軽く頭を下げた。


「体力には自信があるけどさすがにエグい勤務で困ったから助けられた。浮かれバカだから癒しはウィオラさんだけど出会えたのも結納出来たのも今の彼女に手助けしてくれて袖振りされてないのもお前らだ。全員ありがとう」


 しんみりするだろうと思ったけどその通り。誰も何も言わないで俯いている。

 殉職率は高くないけど人はいつ死ぬか分からないから毎年遺書を更新している。

 でも直接言いたかったとか聞いておきたかった、ということはあるもの。

 俺にはあった。俺に素敵な優しい手紙を贈ってくれた女性とすれ違って死に別れ。彼女が死ぬ前に会いたかったのに会えなかった。明日があると思い込んだせいだ。

 それから大狼に吹っ飛ばされて死ぬと思った時。今夜のこの雰囲気は良い機会かもしれない。


「ル——……」

「蛍を見に行こう!」

「そうだね蛍だ蛍!」

「大体食べ終わったし残りは朝食にまわそう」

「ルカ姉ちゃん、リル姉ちゃんが小さい頃に踊ってたほっほっほたるのほってどんな踊り?」

「確かこんなだよ」


 ルカから順番にサラッと話をするはずが踊り始めやがった。リルがそっと片付けを開始。

 俺も手伝うというか、とりあえず端に移動して、後でで良いから蛍を見に行こうとリルを誘って立たせた。

 

「あのくらいの時のリルはよいよい踊りもこれだからな。よよよ〜、よよよ〜」

「あはは! 幼女はかわゆかったけどオジジだと気持ち悪い! リルは確かによよよ〜、よよよばっかりだった」

「久しぶりに会ったら髭面オジジー!」

「オジジ! オジジ! 足臭オジジ!」

「よいよいよーい! オジジは臭いぞよいよいよーい!」


 ロカはともかくルルとレイが盛大に歌って踊りはじめやがった。歌も踊りも良いけどこの歌詞はやめろ。


「うるせえよ。足臭じゃねえ。そもそもの始まりはリルが納豆をこぼして俺が踏んで臭いから始まってるから俺の足じゃなくて納豆だ。リル、お前が地味な悪口を広めるからこうなる」


 軽くリルを羽交い締め。


「覚えてない」


 兄ちゃはね、足が臭いの。それが始まりで物心つく前のリルは覚えてないけど幼馴染の男達も俺も覚えている。

 ニックが足臭妖怪だから鬼だ、とかなんだと騒いでそこから俺のあだ名はしばらく足臭。


「たまに言うよね。こうやってリルのせいって。自分が便乗して足臭攻撃とか言うてきたからじゃん」

「実際、お父さんみたいにちょっと臭いし」

「仕事のし過ぎで臭くなるよね」

「でも気にして自分でつけ洗い」

「実は小心者」

「俺の洗濯物はウィオラさんに触らせるなってそれこそお嫁さんの仕事になるのにってお母さんが呆れてるよ」

「ウィオラさん。普通に洗ってるって」

「えーっ! えー……。今の激務のは足袋以外もさすがにちょっと。ああ、だからなんかよかな香りなのか? なんか最近違うと思ってた」

「ウィオラさん、洗濯物が乾くと少しお香を焚いて練り香も使ってる。汗臭が減る練り香って教わって昔から使ってるって。知っててもお母さんはそこまではしないじゃん」

「そうそう。そういうのは自分でしろって言うけどお母さんが今の勤務は何かしてあげようと思ったらウィオラさんが先にしてくれた。わりと乙女心だから良かったね兄ちゃん」


 洗濯屋を使ったけど、母がどうせ食事を持ってくるから節約するので洗濯物を寄越せというので頼んだら良い匂いがした気がして気分が良かったけどそういうこと。


「そうそう。乙女ちゃん」

「夢見る乙女」

「足草オジジは小心者の乙女ちゃーん!」

「きゅうりの臭いだオジジちゃーん!」

「なんなんだよお前らは。泣いたりひっついてかわゆいと思ったのにムカつくな。きゅうりはお前が俺の足に落としたんだろうルル。リルは納豆だしルルはきゅうり。お前らのせいだ」


 リルとルルの二人を小脇に挟んで「連行だ。投獄だ投獄」と部屋を出ることにした。


「足くさ怪獣にさらわれた! 助けてリル姉ちゃん!」

「無理」

「ルルは助けなくてええからリル姉ちゃんを助けないと!」

「リル姫様がさらわれる!」

「私は助けなくてええってなによロカ!」


 ルルとレイとロカがうるさくて楽しい。


「怪獣はお前だルル。この男心破壊怪獣」

「助けてルカ姉ちゃん!」

「えー。この馬鹿力からは無理」


 ルルはジタバタ楽しそうだけどリルはヘニョっとして無抵抗。


「お前は抵抗しろリル」

「懐かしいこれ」


 他の妹達はぎゃあぎゃあ言っているけどリルは相変わらず大人しめ。しかし手を左右にわざとゆらゆらして笑っている。


「喋るようになったようで口数が少ないな。俺らが喋り過ぎだ。いや、特にうるさいのはルルとレイだ。踊って騒いで歌って毎日四六時中は耳がおかしくなる。家事をしながらこいつらの世話。お前はよくこんなのを相手にしてたな」

「うん。暴れ娘はうるさい」

「かわゆい時もあるけどな」

「うん。たまに寂しくなる」


 へえ、そうなのか。

 部屋から出て隣の部屋から残りの家族を連行。ラルスとウィオラも一緒だったので誘って寝てそうだけど祖母の部屋に寄ったら縫い物中だったので連れ出した。

 若干ボケ気味の祖母はラルスを夫だと思ったようで父とラルスの間を和やかな感じで歩いている。

 リルとルルを開放して今夜いる家族と未来の家族候補という大人数で夜の散歩。


「わあ。美しいです。懐かしいけど南地区の蛍は光苔色なのですね」


 俺は見慣れている蛍よりも目を輝かせて笑顔のウィオラに夢中になりそう。


「ウィオラ先生、東地区の蛍は違いますか?」

「はい。黄色がかっています」

「リル姉ちゃん。ほっほっほたるのほってして」

「えっ?」

「ほらほらしよう。ほっほっほたるのほ」


 またルルとレイとロカが歌って踊り始めた。三人に周りをぐるぐる回られるリルも踊りを開始。リルも踊るのか。

 いや、昔から踊っていたな。三人よりも大人しめに歌って踊っていた。


「ほっほっほたるのほ、ほはホタテ!」

「てっ、てっ、てとんとうむし」

「しっ、しっ、しーお!」

「おっ、おっ、おもち!」


 ルカも加わってロカがウィオラに「真似して下さい」と声を掛ける。


「もち、もち、ふわふわ、もっちっち!」

「ち、じゃなくてもちでしりとりした! 難しそう! 先生それにそれはもちち音頭! お口でとろけるもっちっち」

「ウィオラさん、ロカ、それはあの美味しいもちちの歌ですか?」

「ええリルさん。私が昔おじい様達と作りました」


 川辺で蛍が舞う中、俺は両腕に甥っ子姪っ子のユリアとレイスを抱いて始まったもちち音頭の真似。

 五人姉妹が全員踊って歌ってそこにウィオラも混ざって実に愉快。


 やがてユリアが「おほしさま」と蛍を指さすからリルが歌い始めて、ウィオラも混ざってヴィトニルが良く歌う流星の祈り歌の合唱になった。ウィオラも知っているのか。

 日曜に何度か行っているというルーベル家で聴いたのかもしれない。

 蛍が上から下へ飛び交うのも流星だな、と思った時になぜか蛍が一斉にウィオラと同じ方向へ動いてこれがきっと流星群だろうという景色になった。

 小さい頃から家族で何度も何度も蛍を見てきたけどこの景色もまた家族全員、一生忘れないだろう。

 虫だから気持ち悪いと祖母は蛍が嫌い。なので一緒に蛍を見た記憶はないけどこの日は父とにこにこ笑っていた。


「やっぱりさあ。全員で寝ようよ。入らなそうだけど入るよ多分。ばあちゃんも呼ぼう。こんなにいるのは珍しいじゃん」

「レイに賛成。ばあちゃんとお母さんは離してお父さんの隣」

「ウィオラ先生も呼ぼうよ。ばあちゃんがラルスさんをじいちゃんと間違えてるから。生まれた時からいないからじいちゃん見たことないけど」

「頼もう頼もう。ばあちゃんと皆で寝るなんて昔から全然無かったよね。ばあちゃんの家に一人二人泊まるのはあるけどさぁ」

「お母さんとバチバチだったからね。最近は違うけど。ばあちゃん前より元気ない」

「ラルスさんの隣はウィオラさんでその隣は兄ちゃんだ」

「臭くて袖振りされない?」

「されちゃうから離さなきゃ!」

「足臭怪人は一番端だ! 袖振りされてじめじめナメクジになるから離さなきゃ!」


 んな訳あるか!

 ルル、レイ、ロカめ。お前ら覚えてろ!


 ☆★


 約一年後、祖母が亡くなりそうな日に俺達家族は祖母の部屋に蛍を放った。

 なにせ祖母は小さく「ほっ、ほっ、ほたるのほっ」と歌ったので。

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