3-12.トルテラは誰のもの?
どうやら俺は人間を辞めちゃってるぞ状態なようなのですが、さほど深刻な感じじゃ無さそうです。普通に日常生活しちゃってます。とってもいい加減なお話でビックリしますね。
あの事件の後、何事もなかったかのように、日常生活に戻っていた。
敢えて触れないようにしているというのが、現状ではないかと思う。
俺もアレは無かったことにしている。
それはそうと、エスティアの組は登録人数が5人になったので、以前より大規模な仕事が受けれるようになった。
とは言っても、この程度の町には、あまり大きな仕事がないので、小さなものを受けることが多かった。
5人でやると効率悪い。
依頼は作業手伝いみたいなものだと、何人足りないから人よこせみたいな感じで人数指定があるものもあるが、実際は人数指定は無いものが多い。
ほとんどの仕事は2~3人くらいでやるのに都合が良い。
1人で行動するのは危険だからという理由で2人組でやる仕事が多く、人数が増えるほど選べる仕事は減っていく。
5人でやって儲かるような仕事というのは、ここには選べるほど無い。
いつもの町は、トロットと呼ばれる町で、人口は500人くらいではないかと思う。
冒険者組合での仕事は、依頼自体は他の町のも回ってくるが、受けるにはその町まで行く必要がある。
ただ、行ったときには既にその仕事は誰かが受けていることもある。
割の良い作業は、他の町に依頼流す意味も無いので、仕事の内容もあまり良くない。
ただ、物価自体に差があるのか、報酬だけで見れば良い案件もある。
良い仕事は現地で取るのが基本になる。
どうせ仕事受けるとき行かなきゃならないので、首都”トート・ルピア”まで行ってみた。
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トート・ルピア。
俺はここには、はじめて来たので、でかい老人と冒険者の負け組抱き合わせセット扱いもされるが、”守り神”や”大鎧の遣い”のことを知ってる人も居て、歓迎されたりするし、大騒ぎになった。
結局、”巨大な老人見物”に来る人が後を絶たなかった。
はじめて来た町だし、何しろ人口が多いので仕方ない。
この世界、変化が少ないので、珍しいものがあると、すぐに見に来るのだ。
いつも行ってるトロットは問題外としても、マータルレバーよりもかなりでかい。
さすが首都。この世界では”首都”という言葉はあまり使わないようだが、トート森で一番大きい都市だ。
店の数はマータルレバーとたいして変わらないが、あそこは観光地なので高くて実用性の低い物が多い。
ここは高くないし良い品が多い。
アイスとテーラは刃物に夢中だ。
アイスのひげ剃りナイフは元の出来が悪いらしく、研いでもイマイチらしいのだ。
アイスのひげ剃りナイフには名前が付いていて、”アイザック”と言う。
俺は”カミソリならアイザック”と言ったことが有ったのだが、ひげ剃りナイフの名前がアイザックになってしまった。
カミソリナイフと髭剃りナイフは、ここでは区別が無いようで、区別無くアイザックとなった。
小さいナイフは普通の金物屋に置いてあって、武器屋とは別だが、ナイフは大量にあるのに、ひげ剃り用に適してるのは無いようだ。
服屋も武器屋も、冒険者でも入れるような店も複数ある。服の種類はトロットとは比較にならない。
俺はパンツはここに買いに来ようと思った。
俺の髭剃りナイフにかける金があるなら、アイスは先に自分のパンツを買って欲しいのだが。
刃物は、刃物の町というのがあるらしいので、いつか行ってみようと思う。
※本当に行きます
冒険者組合で仕事を見ると、こっちには大きな仕事もけっこう多い。
しかも報酬もちょっと高い。
「トロットに回ってくるやつより条件良いんじゃないか?」
ただし縄張り意識みたいな物があって、いきなりもめた。
「熊殺しがどれだけ強いんだ」、とか言ってるので、「軽く試してみるか?」と言うと相手も乗り気なので、2組10人相手に戦ってみた。
力が見たいだけだけだったので、そんなに本気ではない。
たぶん、冒険者同士と言うのは、こういうものなのだろうと思った。
武器も木の棒とかで怪我させる気も無さそうなので、「全員でかかってきていいぞ」と言ったのだが、真面目に全員で囲んで一気にはこない。
ずいぶんやる気無いやつらだなと思いつつ、近いやつから順に3人盾で掬って放り投げると、解散になった。
即、熊殺しには手を出すなという話になった。
揉めた相手は話の分かるやつで、他の連中が手を出して深刻な対立にならないように配慮してわざと絡んできたようだ。
大きな町になると、こういう調整役も必要になるのだろう。
ケガも無く掬い上げて投げられたので、不思議がられた。
これができるのは俺だけなのだ。大きな盾とリーチ、何より体重が無いとできないから。
要は体格差があるからなのだ。
その後は、町はずれで歓迎会というか、宴会になって仕事どころではなくなってしまった。
冒険者ばかり30人ほど集まった。こんなに冒険者ばかり集まってるところははじめて見た。
ここも大鎧信仰の強い場所なので、年の割に産廃扱いされずに済んだが、冒険者はあまり信仰には熱心ではないらしく、べつに神様扱いもされず、付き合いやすかった。
失礼な言い方だが、割と奇麗な格好……というか、汚くない格好の冒険者が多かった。
昼間町中でそうでない冒険者もけっこういたように見えたので、ここに集まってるのは、冒険者の中では上位の人たちなのだろう。
昼間絡んできた組のリーダーが”ルビー”と言って、この町の冒険者の取りまとめ役の一人なのだそうだ。
まあ貫禄はある。
ぞろぞろと5人ほど近付いてきて、「昼間の盾のやつやってくれないか」と言うので、やってやったら、「ぎゃー」とか「ほげーーー」みたいな声上げて喜んでた。
すると、他の冒険者もやってくれと集まってくる。
俺の思う女性の悲鳴とかなり違う。
文化の差なのだろうか。でも、何も考えないときに出るのが悲鳴だと思うのだ。
盾掬いが大人気で、やって欲しがる冒険者が多かったので、盾に毛布巻いて痛くないように掬い捲ってやった。
抵抗してる相手だと足折りそうで怖いのだが、掬われる気満々の相手なら、すくい上げて持ち上げるのは簡単なのだ。
盾を尻の下あたりに当てながら捻って、膝カックンすると盾の上に乗っかるので、そのまま持ち上げる。
たぶん魔法なのだと思うが、いつの頃からか、やけに踏ん張りが効くようになったのだ。
今では盾で人を掬い上げても、よろけたりせず、その場で踏ん張ることができる。
投げられると何故か大喜びで、凄いテンションで、抱き合ってくるくる回ってる冒険者とかも居た。
エスティア達と比べるとだいぶ年上の子が多いのだが、抱き合ってくるくる回ってるのが印象に残った。
「すげー男すげー」的なことを言ってる冒険者がいたので、アイスは割と一般的な冒険者なのかもしれない。
これは実戦でも使える。盾だけだと難しいが、木の棒が1本あれば、だいたいうまく行く。
抵抗する相手の場合は、衝撃乗せて木の棒で叩くと下がって盾に乗るか、硬直する(本当の衝撃か、衝撃魔法かを見分けるために一瞬止まる)ので、盾で掬うと、怪我させずに掬える。
余裕が無いときは横から叩くので足折りそうで危ないのだ。
そういうときは、盾で押し倒して、足で転がしまくるとだいたい戦意喪失して逃げていく。
盾で掬うと、だいたい体重が分かる。
軽い……と言うのは、ここではぜんぜん褒め言葉になってなくて、貧弱だと言ってるようなもので、どちらかと言うと悪い意味になる。
この世界では、女の体重の話自体は、ぜんぜんタブーじゃないのだ。
体重計が無いので具体的な数字はないが、重いから雪で足とられるとか、そんなヒョロヒョロじゃ駄目だ、もっと体力付けろみたいな話を普通にしていた。
ただ、食い過ぎるから太るんだとかそんな話はしてた。
太り過ぎが良くないのは、動きが遅くなるから。
見た目や美容の問題では無いのだ。この世界では。
嫌がらせのように甘いイチジクみたいなやつが何個かあったのであげたら、わざわざ切って分けて皆で食べてた。凄い高級品らしい。はじめて食ったとか言ってる冒険者もいた。
エスティア達もそこそこ打ち解けてて、混ざるとぜんぜん違和感なかった。
テーラは違和感ある。やっぱり冒険者とは雰囲気が違うのだ。
しばらくしたら、クソまずい肉が出てきた。
熊なら来るとき1頭殺したと言う話をしたら、誰かが肉回収してきて、出してきたのだ。
凄い早業だと思ったが、”俺は熊は嫌いなんだよ! 生きてる熊も熊の肉も!”と思って誰かに食わせた。
俺が臭いから嫌だと言うと”ちゃんと血抜きしないから、臭くなるんだ”とか文句言いつつ普通に食ってた。
エスティア達も普通に食べてる。
俺は”臭い熊の肉を、ただ焼いて塩かけただけのものなんか食えるか!”と思うのだが、だいたい皆普通に食ってるので、俺が特別っぽい。
上品ぶる気など全く無いが、我慢しないと食べることができないレベルだと思うのだ。
蜂蜜酒が出たのだが、俺が知ってるのと違って、全く甘くない。
「甘くないぞ」と言うと、「甘いのは失敗だ」と皆に笑われた。
これが本物で、甘いのは失敗作なのだそうだ。
温度管理に失敗すると、ちゃんと発酵しないのだそうだ。
知らなかった。俺が飲んでたのは全部失敗作だ!!
何度か飲んだ蜂蜜酒は、甘くてちょっと酒が入ってるって感じなのだが、甘くない蜂蜜酒はけっこう強かった。
今度は甘くない蜂蜜酒を作ろうと思った。
ただし、蜂蜜は高級品で養蜂も有るのだが、貧乏人がそんなものまともに買えるわけもないので、野生のをとる。
蜂の巣の話をすると、高い場所に有って取れない蜂の巣が有るという。
取れたら蜂蜜くれるというので翌日行くことにした。
宴会は夜遅くまで続いた。
ハチミツ酒が切れると、凄い味の酒が出る。冒険者が買える酒なので仕方が無い。
味が凄すぎてアルコール度数が高いんだか低いんだかさっぱりわからない。
苦いと言うか渋いと言うか。
俺的には臭くて不味い熊肉とかと比べれば、凄い味の酒の方がマシだ。
夜遅くまで騒いでいるが、騒いでも困らないように町から離れてるので、そっちの問題はないのたが、トイレがない。
せめて遠くの見えないところに行ってくれれば良いのだが、小の方はけっこうそこらでするので、困る。
俺は、女の子は、おしっこしない派なんだよ!!
こいつら、踏まないところならどこでも良いと思ってそうだ。
おまえら隠す気無いだろ!!! 俺の幻想を遵守しろよ!!!と全力で思った。
何かの事故で見えてしまって俺が倒れてしまうと思い、緊張した。
でも、知らぬ間に寝てたので、酔っ払って寝たのか事故があったのかはわからなかった。
でも、うちの女どもに厳重に囲まれて寝てた。
起きたら、調子悪くて二日酔いかと思ったが、冒険者共がスゲースゲー騒いでたので、たぶん事故で倒れたんだなと思った。
でも、記憶に残っていないから、俺の幻想は守られた。
俺にとって重要なのは幻想であって、事実では無いのだ。
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この日はアイスの番だったので、例のアイザックで髭剃ってもらってるのだが、50人くらい人が集まってきて見世物状態だった。
共同井戸の近くで髭剃りしたので見物人が集まってしまったのだ。
昨日剃ったばかりなので、剃る前後でそんなに大差ないと思うのだが。
もちろん、横でテーラが出来栄えをチェックしている。
今日は、出来映えがあまり良くなかったらしい。
見物人には何人か男も混ざってたが、やはり実年齢が若いので俺みたいに毎日剃るほど髭は生えないようだ。
この町にはけっこうたくさん男がいる。
10人に1人くらいは男……いや、いつも行くトロットでも10人に1人くらいは男がいる。
ここは割と若い男の比率が高めなのだ。
3人組のお姉さん達の後ろを若者が付いていくのを見ると、あと2,3年もすれば、お姉さん達より遥かに老化が進んでしまうのだろうと思って、ちょっと微妙な気持ちになる。
ここではそれが普通なのだが。
初々しい若い男と女のカップルを見ると、凄く珍しいものを見た気がする。
ああいうのはある程度金持ちでないと成立しないらしく、いろんな面で羨望の眼差しで見られる。
マータルレバーに行けば、若い男女のカップルもけっこうたくさんいるが、あそこは定番の新婚旅行先というか特別な場所なのだ。もちろん、あそこに来るのは全員金持ちだ。
待ちから離れて、昨晩聞いた蜂の巣を取りに行ったが、聞いてたよりかなり高いところにある。
俺は接地の魔法みたいなやつが使えるようになって、けっこう急斜面も登れるのだが、ここは、上の方はほぼ垂直なので無理だった。
別の場所にもあると言うので行ってみると、さっきの巣と比べるとだいぶ小ぶりだが、なんとか行けそうだったので、長い棒を持ってチャレンジしてみた。
助走をつけてなるべく高くまで登り、棒でつつく。
しばらく蜂が飛び回ってるので収まるのを待つ。
下で豪快に煙を出してるので、蜂はあまり活発に動けない。
蜂に限らず、この世界でも虫は煙に弱い。
収まってきたら再チャレンジ。何度かやってるうちに巣を落とせた。
蜂蜜だけもらった。
蜂蜜を絞った後の巣は絞りカスの部分は食べられる……というか、薬の材料として使えるし、蜜ろうが取れる。ハニカム部分の壁は紙みたいな質感なのであんなもの食べると思わなかった。
蜜以外の部分も結構価値があるのだ。正直、巣の大きさの割に蜜は少なかった。
これでもミツバチの巣で、ミツバチでない蜂の巣からは、蜜は取れない。
蜂蜜というのは凄いもので、水で薄めて暖かいところに放置すると勝手に酒になる。
けっこう熱くないとうまく発酵しないらしく、うちで作ったやつは発酵が足りなかったらしい。
ただ、熱くし過ぎると当然発酵しなくなる。
このくらいと言って、湯の温度で教えてもらったが、だいたい風呂くらいの温度だった。
その温度を何日も保つのは難しい。
「これ、俺たちだと甘くないハチミツ酒作れないんじゃないか?」
俺は、工夫しないとうまく行かないなという話をしたつもりだったが、
エスティアはこう答えた。
「いつものやつの方が美味しいじゃない」
うむ。これ、たぶん、甘さ控えめのハチミツ酒作る気無いやつだ。
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蜂の巣を取りに来た冒険者たちが”熊殺しが見たい”と言うのだが、この人数で歩き回ったら熊は逃げる。
3人と5人ではクマとの遭遇率にかなりの差が出る。5人も居れば遭遇しにくくなるのに、騒がしいのがこんなについてきたら、熊の方が先に気付いて逃げる。
「こんなにゾロゾロついてきたら熊が逃げてしまう」と言うと、「本当に殴り殺すのか?」と言う。
熊退治の様子を見たいのかと思ったのだが、熊を殺せるだけの力があることを確認したいようだ。
だったら、熊でなくても構わないだろう。
ここの人たちでは破壊できないようなものを破壊して見せれば良い。
適度な枯れ具合の木を盾で何度も殴る。
砕けた破片が飛び散る。
このくらい叩けば、熊でも死ぬ。
「本当に殴り殺すのか!」、「ああやって倒すのか」
「熊に切り傷が無くて……」
昨日熊回収したとき、熊に切り傷が無くて不自然だったのだそうだ。
昨日熊肉出されたとき、血抜きしたと聞いたが、死んだ熊の血抜きはどうやってやるのだろうか?
それはそうと、しばらく前までは、熊を仕留めるには追い回して立ち上がったところに鉈でトドメだったのに、今は盾で殴り殺すようになった。
盾が丈夫で使い勝手が良いからなのだが、やはり、俺はどんどん強くなってる気がする。
レベル上がってそうだよな……
確認する方法がわからないだけで、レベルが上がってる気がするのだ。
なんというか、肉体労働者でも無かった俺が、この年になっていきなり強くなるのは妙な気がするのだ。
俺は帰宅部を極めし者だった。……つまり、部活でスポーツとかやっていない。
経験値を貯めると強くなるというのはゲームの中の話で現実には無いと思う。
もちろん熟練で上手くなる。
でも、俺はまだそんなに熟練というほどの時間をかけていないのに、普通は一対一では勝てないような大物を、それほど脅威とは感じないほど強くなった。
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トート・ピアから戻った後、女4人が話し合いをしていた。
「やっぱり変」、「でも、元気になった」、「だから心配なんだ」
普通の人間から、ひっつき虫になるほどの匂いが出ることは有り得ない。
シートも言ってたし、メリーの診断でもそうだった。
今までも、たびたび倒れているのに、寿命が削れた様子はなく、しばらくすると回復する。
人間ではないかもしれない。
大鎧様の伝承が本当であれば、竜は人間に化けることができる。
トルテラは、”竜が人間に化けたもの”かもしれないのだ。
……そんなトルテラの扱いについて、重大な会議をしていた。
もし、この先トルテラが恋することがあった場合に備えての話し合いだった。
日頃あまり自己主張しないエスティアがいきなり宣言する。
「トルテラが恋したときは私が子供を産む。リナはともかくとしてアイスにもテーラにもあげない」
「なんだよそれ」アイスが抗議する。
「あの年で恋したら老衰するでしょ。最後まで面倒見られるの?」とエスティアが、
「私は最後まで面倒見ると決めている」とリナが
「トルテラに決めさせようぜ」とアイスが言う。
「決められないでしょ。それに、恋愛対象だと思ってないじゃない。
いつもダメなお父さんでごめんとか言ってるし」とエスティアが、
「でも、トルテラは俺のパンツが大好きなんだ」とアイスが、
「私のパンツの方が好き」珍しくテーラが張り合う
「それを言うなら私が体拭いてるだけで倒れたぞ」とリナが、
「私が水浴びしてても倒れます!」とエスティアが言ったが、
「「「あれは見張り付けて無理やり倒れさせたんだろ!」」」と皆に言い返された。
「ぐぬぬ」 エスティアが一番分が悪そうだった。
仕方無くルールを決める。
「匂いは出しても良いけど、ひっつき虫になったら減点」
「全員ひっつき虫やったらどうするんだよ」
「だから減点で一番減点が少ない人が引き取るの!!」
トルテラが選んだらその子。選べなかったら点数、同点ならエスティアが貰う。そう決まった。
ところがテーラが「増えたらどうする?」と言う。
つまりトルテラを狙う女が増えたらの意味だ。
これ以上増えたら困るので、協力して追い出すことにした。




