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お出かけ

育成開始から早3か月が過ぎた。

今日から待望の夏休み!

須賀君は私と父の予想通り夏休みまでに平均体重まで痩せることに成功した。

キュッと引き締まった178㎝の身体は、バランスの取れた筋肉に覆われ、腹筋もうっすら割れている。

顔のニキビも薬で綺麗に消え、母おすすめのメンズ化粧水でツルンツルンだ。この私ですら嫉妬してしまった位に美しい。


ふむ。・・・・・・・・よいではないかっ!!!!!



これぞ私の理想としていコスmen!

後は、野暮ったい髪と時代遅れのメガネさえ変えてしまえばパーフェクト!



そんなこんなで、夏休み初日の今日は須賀君改造計画の最終段階として、ウィンドウショッピングとヘアサロンとコンタクト&メガネショップに行くことにした。


待ち合わせの駅へ向かうと、須賀君は既に到着しておりスマートフォンでゲームに勤しんでいた。

今日の須賀君の格好は ボサボサヘア・時代遅れメガネ・サイズの合っていないダブついたTシャツとジーンズ・薄汚れたスニーカー・リュックサック。



うん。ダサい!



誰も須賀君を気にせず通りすぎて行く。

だが、それも今日まで!!

これから君は蛹から蝶に生まれ変わるのだ!!



「須賀君!お待たせ~」


「あっ…四ノ宮さん……っかっ可愛いね今日の服…」



うん?可愛いのは服だけかね?顔も頑張ってメイクしてきたんだが。

…まあ良いか。女の子を誉めるなんて高度なスキルはまだ教えてなかったしな。

服だけでも誉めてくれたんだから良しとしよう。




「ありがとう!頑張って須賀君が好きそうな可愛い系のコーディネートしてきたんだー。」


「えっ…俺の…?」


「うん。本当はミーニャのコスでもしてあげたかったんだけど、今日は流石にムリだから、ミーニャが着ていそうな服にしたの。だって、折角須賀君と一緒に出かけるんだから喜んで欲しいじゃない?」



「そっか…そこまで考えてくれたんだ。俺なんか、なに着てけば良いか解らなくて…」



「大丈夫だよ。今日は沢山買い物するからコーディネートの仕方とか色々勉強しよう!」



「うん。今日はよろしくお願いします!四ノ宮先生!」


「うむ。しっかり付いてくるのだぞ須賀君。」



そうして私達は一軒目の目的地、コンタクト&眼鏡ショップへ向かった。




「よし。まずはコンタクトを買おう。須賀君てコンタクトレンズは使ったことある?」


「うーん、使ったことないな…。なんか目に触るのが怖くて。」


「そっか。まあ、最初は入れるのも外すのも怖いけど、練習すれば直ぐになれるから大丈夫だよ。」


「慣れれば平気なのは解るけど…やっぱり怖いなぁ。」


「何事も挑戦だよ須賀君!」


「うううううう…頑張ります…。」


コンタクトレンズショップと併設してある眼科に行き、視力と眼球の検査をしてもらいコンタクトレンズを渡された須賀君は苦戦しつつもなんとかレンズを装着することができた。その後はレンズを着けたまま、再び視力と眼球の検査をしてもらい、なんの問題も無いとの事で、無事コンタクトレンズを購入出来た。眼鏡が無くてもクリアに見える視界に須賀君は感動していた。


「凄いね!!眼鏡が無くてもはっきり見える!!」


「ね、凄いでしょ?これなら温かい物食べて眼鏡が雲って困ることも無くなるし、お風呂で鑑見るときも顔を鑑に近づけなくても良いんだよ~」


「そっか…今までは、それが当たり前だったからそんなに気にしなかったけど、眼鏡って結構大変だったんだね。」


「うん。でも、この後は眼鏡屋さんに行くよ!」


「えっ?でも、コンタクトが有れば眼鏡要らなくない?」


「う~ん。確かに要らないかもだけど、コンタクトばっかり使ってると目が乾いてきたり、調子が悪くなったりすることがあるから一応眼鏡も持ってた方がいいよ。」


「へぇ~。じゃあ、やっぱり眼鏡買いに行くよ。」


「うん。そうしてくれると私も嬉しいな。」


「へ?なんで?」


「…私、眼鏡男子が大好きなの…」


「だっ大好き!?」


「うん。あの眼鏡のブリッジをクイッと上げる仕草とか、眼鏡を持った手で頬杖付いてたりだとか、掛ける目眼鏡によって変わる顔の雰囲気とか…もぅたまんない…」


「………相当好きなんだね…」


「うん!寧ろ、愛してるって感じ」



そう、私は眼鏡を愛しているのだ!私的に普通の男子が眼鏡を素敵な掛けていると格好良く見えるし、イケメンが眼鏡を掛けているところを見るとドキドキしてしまう。


「…四ノ宮さん。今すぐ眼鏡買い行こう」


お。須賀君か乗り気だ!よし、私が張り切って素敵な眼鏡を選んであげよう!!

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