第二十二話
駄文ですが見てやってください。
手続きを済ませた後、俺は焔の計画を伝えるために神野家に来ていた。
「おいっ!其処のお前、誰の許可で屋敷に足を踏み入れているんだ!」
神野家に仕えている魔術師が怒鳴って来る。
「神野家当主だ、木下優が来たと言えば分かるだろう。」
「優……思い出した!あの落ちこぼれか!帰れ、帰れ。お前が落ちこぼれだから、捨てられたんだろ?」
「フフフ、フハハハハ…悪いな、お前の冗談が面白すぎて笑ってしまった。……じゃあ、俺と戦ってみるか?」
「お前がどれだけ頑張っても超えられない壁を見せてやるぜ!」
「冗談で俺の腹筋を破壊しようとしてるのか?じゃあ、お前の作戦はうまく行ってるな。早くも腹筋が壊れそうだぜ。」
「ほざけよ!行くぜ、ウインドアロー!」
風の矢を放って来るので避ける。
「避ける事しか出来ないか?まだまだ、行くぜ!テンアロー」
今度は風の矢を、十本放って来るので、また全て避ける。
「避ける事は、凄いようだが…これは避けられるかな?風の精霊よ、 敵を暴風で滅せよ!サイクロン!」
俺のいる所にサイクロンが発生する。
「こんな、風しか出せないようじゃ、俺には勝てないぜ!デストロイ!」
滅魔術を使い、サイクロンを消す。
「滅魔術…だと。……そうか、確か如月学園に滅魔術が使える者がいると、噂されていたな。でも、関係ない!生物を消せないなら、体術で倒すまでだ!神野闘術一の型 風脚!」
風を纏った上段回し蹴りを使って来る。俺は、その技をしゃがんで避ける。
「掛かったな!一の型連技 風脚落とし!」
俺の頭の上に在った足を、そのままおろして来る。今度は避けきれず、もろに頭にくらう。頭にとてつもない、衝撃と激痛が走る。
「がはっ……痛ぇな。やば、クラクラする。しょうがない、使いたく無かったんだけど、使ってやるよ!ヒール!」
俺の体の傷が全て治った。
「なにっ!?属性は一人に一つなのに…くそっ、俺が使える最強の技で行かしてもらう!神野闘術一の奥義 風滅連脚!」
回し蹴りを放って来る、俺はそれを避けるが、足があり得ない軌道を描き、俺の腹へ蹴りが入る、怯んだ一瞬に、五度蹴りが入り最後の蹴りで、吹き飛ばされる。
「はぁはぁ、どうだ?奥義の味は?」
「くはっ、げほっげほっ」
俺は、すぐさまヒールで傷を治す。
「無駄だ!そろそろ、報告に行かなければならないから、遊びはこれまでだ!和式魔術、朧火!」
俺の手から、霞んだ炎が出てくる。
「朧火?笑わせるな!そんな貧弱な魔術で倒せると思うな!ウインドシールド!」
炎は風の盾に防がれると思われたが、盾をすり抜ける。
「貧弱?…お前の盾の方が貧弱だ!」
朧火は、目標までの障害物を全て通り抜ける事が出来き、それを燃やし尽くす…が、今回はそんな事はしないでおこう。
「次は、燃やすぞ?これからは、喧嘩を売る相手を見極めろよ!じゃあな。」
俺は唖然としている男を放置して、屋敷に向かう。
屋敷に着いたのは、それから一時間後だった。屋敷に着いた時には、信哉と雪江、葵が出迎えてくれた。
「いらっしゃい、優。まあ、ゆっくりして行きなさい。」
「優、よく来てくれました。お茶を出すので居間にいなさいね。」
居間に入ると、葵が気まずそうに話しかけて来た。
「お兄ちゃん…後で、話があるの。だから、私の部屋に来てください。」
「ああ、分かった。俺も、神野信哉に、話があるからな。その後で行く。」
そう言うと、葵は自分の部屋に帰った。
「…で、話とは何だ?」
「島田焔の話だ、奴がやろうとしている事が分かった。」
「ほう…どうやって調べたかは後で聞くとして、焔は何をしようとしている?」
………計画を全て話した。
「そうか…我らの武器を渡さなければ良いわけだな。よし、他の家にも話しておこう。もし、そんな事が起こったら、世界が混乱するからな。……さて次は、どうやって調べたかを言ってもらおう。」
「一度焔に合ったからだ。その時に戦ったんだが、勝てなかった。奴は、スキル ゴットマジックを持っている。それは、自分の魔術に干渉させない、という能力だ。」
「厄介な能力だな。…まあ、まだ武器は此方が所持しているから大丈夫だ。…葵と話があるんだろ、行ってこい。」
信哉に言われるまま、葵の部屋に行き扉をノックする。
「はい、入ってください。」
「待たせたな。で、話とはなんだ?」
「実は、この前の事件でお兄ちゃんが一ヶ月居なくなってしまい、政府は、事件を収めた人物を陸也さんに変えてしまったんです。」
まあ、活躍した人物を探し出せないのは、政府にとってマイナスでしかないからな。
「そっか、まあ居なくなっていた方が悪いさ。」
「でも、お兄ちゃんが助けたのに…悔しくないんですか?」
「悔しくないな。俺は自分の大事な物を守れたらそれで充分だからな。」
「そうですか…まあ、お兄ちゃんが良いなら、それでいいです。」
「話はそれだけか?じゃあ俺は帰るぞ。」
「うん、じゃあまた学校でね。」
それから、信哉と雪江に帰る事を伝えて、屋敷を出たのだった……
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