表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【WEB版】異世界転生した元教師、【臨時教師】として崩壊した魔術学園を救う。『GA文庫様より11/15発売!』  作者: タジリユウ@6作品書籍化


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/132

第89話 今後の勉強会


「とりあえずこれでイリス先生の訓練は終わりで大丈夫そうですね。あとは授業を積み重ねていきながら、自分で問題点を意識していけば少しずつ良くなっていくと思いますよ」


「は、はい」


 イリス先生の上がり症はだいぶ良くなってきたし、これ以上練習する必要もないだろう。あとは授業を繰り返し、たまに姿勢や声の大きさを指摘して上げるくらいで十分だ。


 生徒たちも自分たちの勉強があるからな。あとはイリス先生自身に頑張ってもらうとしよう。


「それであのう……もし皆さんがよろしければ、私もたまにこちらの勉強会に参加させていただけないでしょうか?」


「あっ、そういうことなら僕もぜひ参加させてもらいたいです。別の仕事もありますから週に1回くらいになりそうですが、ここで生徒たちと一緒に学べる時間は貴重ですからね」


「ふむ、生徒たちにとっても他の科目の教師がいてくれた方がいろいろと聞けることもあるだろうし、どうだろう?」


 俺も魔術史は多少学んでいるが、昨日の授業を聞いていた限りでは専門教科のイリス先生の方が知識はあるだろう。魔術薬についてもノクスの知識は俺以上だし、そっち方面の質問をすぐに答えてくれる2人のいた方が生徒たちのためにもなるだろう。


 それにイリス先生はまともな教師みたいだし、教師同士で連携できるのも悪い話ではない。


 ただ俺は問題ないが、生徒たちが少しでも微妙であれば考えるとしよう。


「もちろん僕は大丈夫です。ノクス先生のお話はすごく勉強になりますし」


「わ、私も大丈夫です。イリス先生ともっとお勉強をしたいです」


 ベルンとメリアは大丈夫なようだ。2人ともこの短期間でイリス先生とノクスとだいぶ仲が良くなったようだ。


「……そうですね、もちろん歓迎しますわ」


「……ええ、教師が多いほどギーク先生も楽になるでしょうね」


「姫様が問題なければ私も言うことはありません」


 う~ん、エリーザとシリルはお互いに目線を交わしているし、何か思うところがあるのかもしれない。


 本人たちを目の前にして言いにくいこともあるかもしれないし、あとで改めてイリス先生とノクスがいない場所でこっそり聞いてみるとしよう。


 ソフィアは相変わらずエリーザに従うようだ。エリーザとは異なる意見を言ったところで、エリーザは特に咎めたりはしないと思うがな。とはいえ嫌そうな顔をしていないようだから、ソフィアも問題はなさそうだ。とりあえず一旦は是ということにしておこう。


「問題はなさそうだな。すでに参加しているからふたりとも知っていると思うが、基本的には授業後から十七時まで行っていて、参加は各自の自由だ。他の生徒たちも質問しにきたりする。週末だけは演習場の方で実戦演習をしているから、そっちの方も参加してくれて構わないぞ」


「そ、そっちの方は遠慮しておきます!」


「僕も実戦演習の方はいいかな」


 どうやらイリス先生もノクスもそっちの方は大丈夫らしい。確かにノクスは魔術薬なしで正面から戦闘する術はあまり必要ないかもしれない。ただ魔術薬の重要性を生徒たちに教えてやりたくもあるから、一度くらい参加してもらってもいいかもな。


 イリス先生も魔術史の教師としてこの学園に採用されている以上、魔術を使用できるはずなのだが戦闘は苦手なのかもしれない。まあその辺りは個人の自由である。


 そうなるとこの研究室も少し手狭になってきたかもしれない。生徒たちだけでなくイリス先生やノクスも参加するとなると、もう少し広い研究室の方がいいかもな。アノンに相談してみるとするか。俺も研究用の素材や道具をもっと持ち込みたい気もする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

◇書影公開中◇

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

(リンクからイラストが見られるAmazonへ)


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ