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巨乳生徒の魔法薬と料理の時間仕立て  作者: ゆーくんまん
第1章 オーク豚の百合嵐風煮込み
8/11

第8話風 あの日のシャルロットちゃん~其の一

 本編数カ月前のお話~


【金髪巨乳美少女シャルロットちゃん視点】


「おうシャルロットちゃん! 余りもんのパン持って行くかい?」


「いいの? オジちゃん」


「今日も大きいからサービスだ! ハッハッハ」


「わ~いアリガトウおじちゃん」


 ボクはシャルロット=デイオールと言います。

 家が燃えたり、両親がまとめて死んじゃったりして、今は橋の下で生活していますが、あまり辛くはありません。生活力のない妾のお母様と、週末に来るお父様らしき人が亡くなったのは悲しかったですが、晴れて自由の身。

中々充実した日々を送っています。


「オジちゃん2本も? 鞄に入りきらないよぉ~」


「もう一回言ってくれたら、フランスパンの他に食パンも付けるよ?」


 何を言ってるか不明ですが、パン屋「二本差し」の店長さんはいつもボクの胸を見ながら変なことを言います。


「……入らないよぉ?」


「はいキタ! 食パン1斤サービス」


「わ~い」


 これで本日の食費は0円だね! 河原で栽培しているトマトで、パンピザとブルスケッタでも作ろうかな? ボクはご機嫌ルンルンで、橋の下の我が家へと戻ろうと店を出ました。


 橋の下というのは生活に便利なのです。細かい流木が勝手に流れてくるので木材には事欠かないし、勝手に作った畑への水やりも楽です。色々流れてくるので楽しいしね? 最近流れてきたドラム缶でオーブンとお風呂を造りました。今日の晩ゴハンはピザを作ろうと思います。


(あ……チーズがないや)


 うっかりしてました。チーズは流石に作れないなぁ……バターは作れるけど。

 ピザのお腹になっちゃったから仕方無いよね? 乳製品はスーパーで買うより、牧場と成約しているお肉屋さんの方が安いんだよ? ボクは肉の「朝立ち」に寄ってから帰ることにしました。



【肉屋でバイト中の主人に涙目のディちゃん目線】


 ザッシュザッシュ……ザッシュザッシュ……


『あの~マスター? なぜ故バイトを?』


「今話しかけるなディ……サーロイン部分だ」


 ディ(私)は現在、牛一頭を絶賛解体中のアルバイト中年ユウィン=リバーエンド様、その剣に宿るメスのドラゴンです。

 実体化すると割とクールビューティな女史となります。


『あの~マスター? 他に仕事は無かったものかと』


職安ギルドでここしか無いと言われてな」


 はぁ……

 「魔人殺し」の異名を持つ魔法剣士がバイトとは……正社員が無理でも、せめて派遣社員で働いて欲しかったですよ。

 最近魔王が替わってからというもの、人間領より魔人領の方が景気が良いらしく、魔人共が人間を襲わなくなったようです。

 魔人領の不動産、資産の過度な高騰の煽りでマスターの仕事が無くなり、今に至ります。


「やってみると中々面白い」


『ラグナロクで切るのヤメてくれません?』


 ディの宿る剣、刃渡り150cmのオリハルコンの剣がマスターの主力武器なのですが、さっきからザクザク、サーロインやらリブロースやら切り分けています。

 一応これ、伝説の武器的な何かなのですよ? そして超が付くほど獣肉臭いですマスター……ディはこの剣に宿ってるんですから。


「知ってたかディ? バラとカルビは同じ部分だと……」


『焼き肉あるある位には使えますね。マスター』


「フッ……」


 いやいや格好良くないですよ? ニヤッと笑ってますが。

 皮肉で言ったんですが、どうやら気付かなかったみたいですね。

――店長さんの気配がしたので少し黙る事にします。


「おい新入りぃ! 切り分け終わったか?」


「あと少しかかります」


「オッセ―よ新入りぃ! 大層な剣持ってるから雇ってやったのによぉ~」


 牛肉解体用の剣では無いのですが……この人アホなんでしょうか? でも典型的なブラック企業っぽい店長さんですね。上から目線ガッツリです。


「では、急ぎます――」


 マスターは無表情のまま長剣を振り上げました。 

 あれ? これまさか――


『――魔人剣!』


 ズドン! マスターってば面倒くさくなったのか、奥義で肉を解体して見せました。

 一瞬にして肉が店頭販売用の細かさに切り刻まれます。


「これで如何でしょう」


「……な、何でぇ新入り……出来るならサボってないで始めっからやれってんだ」


 ムカつきますね店長……文句言いたかっただけじゃないですか。

 最近滅諦にお目にかかれないダメ系な上司ですね。

 プレゼンは無難でいて下手なのに、女性社員の乳とか尻とかの批評が上手い、50代に良くいるタイプでしょうか。


「終わったんなら配達だ新入り!」


 自分は暇そうにしているのにこのオッサン。

 本当に腹立ちますね……こんなバイト辞めましょうよマスター、多分警備員とかのがまだマシですよ。


 マスターは剣を鞘に収めて店長を正面から見据えました。


「――喜んで!」


 居酒屋でバイトでもします?


あの日のシャルロットちゃん~其の2に続きます。

 

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