469話 打ち上げカニパーティー
シスター連中が乗った馬車が、ガタゴトと、列を作って街道を進み遠ざかっていく。
三十五区の婆さん司祭が教会に帰るころには、日も暮れてるかもな。
「ティムさんが喜んでおられましたよ」
「ん?」
「ニューロードのおかげで早く帰れるって」
「あれがなきゃ、三十三区より向こうは夜中になってたろうな」
なにせ、国をぐるっと一周して帰ることになるんだからな。
もしくは、『BU』を突っ切って、欲しくもない豆を押し付けられてその税金を払わされていたか……ほんと、ろくでもない状況だったんだな、この国は。
そりゃ交流も滞るっつーの。
で、馬車を見送って陽だまり亭に入ると――
「やり切った……ッス」
「……ござ……る」
職人二人が床に倒れ伏し、ノーマが気だるげに椅子で煙管をふかしていた。
頑張ったので今日だけ解禁――だとジネットが言っていた。
「情けないさねぇ、この程度のことでさぁ」
「お前とは仕事量が違ったんッスよ!?」
「……ござ……」
ノーマは、メンコの色が落ちないようにコーティングをしてくれたらしい。
木の加工は専門外だからな。
ウーマロは、大まかなところまで木の加工をして、ベッコは仕上げに徹したらしい。
彫り物に関しては、さすがのウーマロもベッコには敵わない。
大まかな形に加工して、ヤスリ掛けくらいまでなら、ウーマロもプロ級だけども。
仕上げの彫り込みや細工はベッコでなければ様にならない。
で、一番比重が重かったベッコは、先ほどからピクリとも動かない。
たまに「ござ……」って鳴るくらいだ。ほぼ置物だ。たまに鳴る置物。
「大体、ヤスリもろくにかけられないなんて、お前どうかしてんじゃないッスか!?」
「母材がもろ過ぎんさね」
そりゃまぁ、木だからな。
金属にやるようにヤスリ掛けしてたら、やり過ぎだろう。
あぁ、それで長男も床に転がってんのか。
ベッコが加工した後のオモチャの仕上げをやらされてたんだな、きっと。
「……ニワトリ小屋に、手なんか出さなきゃよかった……」
ニワトリ小屋の修善が甘かったせいで、特別強化訓練が実施されているらしい。
「よかったな、次期棟梁」
「そんなわけないよ!? 滅多なこと言わないでね、お兄ちゃん! 序列とかあるから!」
「いや、ウチは完全実力主義ッスから、お前でも次期棟梁を狙えるッスよ」
「いや、ヤンボルドさんとか抜き去って棟梁になるとかムリ!?」
なにを常識人みたいなことを。
「お前もハムっ子なら、『うははーい!』とか言って、うっかり棟梁になっちまえよ」
「うっかりなるもんじゃないし、『うははーい!』なんて騒ぐのはもう卒業したから!」
「まぁまぁ。とりあえず、お疲れでしょうから、アイスクリームでも食べて休んでください。甘いものが疲れを取ってくれますよ」
「うははーい! ストロベリーアイスだー!」
『うははーい!』への再入学おめでとう。
ハムっこはきっと、どこまで行ってもハムっこなんだろうな。
「ベッコ、生きてるか~?」
「……あやしいものでござる」
「『怪しい者ではござらぬ』ならしょっちゅう聞くんだがなぁ」
「……うむ。ベッコは毎日のように口にしている」
「そこまで不審がられてないですよ、ござるさんでも、さすがに!?」
何を言ってるんだ、ロレッタ。
不審じゃないわけないだろう、ベッコが?
ベッコだぞ?
「この後、打ち上げやるみたいだから――」
おっと、訂正。
「この後、領主様のおごりで打ち上げやるみたいだからさ」
「なんで言い直したのさ? ……出すけども」
ならいちいち突っ掛かってくるなよ。
まぁ、他の連中も出してくれるさ。三大ギルド長も揃ってるし。
「とりあえず風呂にでも入ってくるか?」
「そうですね。ご希望でしたら、大浴場を独り占めしていただいても構いませんよ?」
ジネットも嬉しそうに提案する。
そいつは贅沢だ。
ロレッタが風呂場へ向かい、マグダはカンパニュラにタオル等の準備をするよう指示を出している。
「それはなんとも、嬉しい申し出でござる……が、いいのでござるか? 拙者などが」
「ベッコさんは、昨日今日と、とても頑張ってくださいましたから」
「……なんなら、入浴中のBGMに、ベティちゃんの胃が重たくなるような粘度の高いねっとりとした卑猥話もつけてやろうか?」
「それは、遠慮しておくでござる……」
「いゃん、フラれてもぅた☆」
俺も御免だなぁ。
水着で一緒に入ってくれるなら、一考……いや、御免だなぁ。
「御免だな」
「真剣に悩んだ結果のお断りとか、いちいち寄越してこんでえぇわ」
ぺちこんっと、デコを弾かれる。
なんか、ベティの格好をしていると、スキンシップが自然だな、こいつ。
「ほんで、ウチはいつまでこの格好なん? もぅ着替えてえぇやろか?」
「お風呂まではいいじゃないですか! 今日も一緒にお風呂入ろうです、レジーナさん!」
「えぇ~……普通はんエロいさかいなぁ……」
「エロくないですよ!? っていうか、レジーナさんにそう言われるのは心外ですよ!?」
「心外……心の外……つまりおっぱいやね! エッロ!」
「そんな発想するレジーナさんですよ、エロいのは!?」
「お姉ちゃん、弟の前でエロいとかどーとかいう話やめて……」
長男がすっぱそうな顔をしている。
姉弟あるあるだな。
「みなさんには、あらためて感謝を述べさせていただきます。本当にありがとうございました」
最後まで街道で馬車を見送っていたベルティーナがフロアに入ってきて、ベッコたちに頭を下げる。
「シスターたちはみんな、とても喜んでいましたよ」
「それはよかったでござる」
「ブリキのオモチャも、作ってあげられればよかったんだけどねぇ」
「十分ですよ」
ノーマは不完全燃焼っぽいな。
まぁ、コーティングと、一部の手伝いだけじゃな。
「お土産がたくさんで、子供たちは喜ぶでしょうね」
ジネットが嬉しそうに言う。
そりゃ、あんだけ持って帰りゃな。
メンコに粘土型に船上グラグラバトルロワイヤル。
それに駄菓子に、クッキー、ポップコーン。
カラーサンドアートにスタンプ帳もいい土産になるだろう。
あとは、個人的にバザーであれこれ買ってたシスターがいたから、そこはもう少し土産が増えてるかもな。
「カンパニュラは、バザー見て回ったんだよな?」
「はい。ノーマ姉様たちにお土産を選んでいました」
「ふふん。カンパニュラから可愛い刺繍のハンカチをもらったんさよ。見ておくれな、いいセンスをしてんだろう?」
「男性には、あまり喜ばれないかとも思ったのですが」
「そんなことないッスよ。大工はよく手を汚すんで、手を洗った時に使わせてもらうッス」
「拙者も愛用させてもらうでござるよ」
ベッコがハチの刺繍のハンカチを見せてくる。
嬉しそうな顔だな。
もしかして、女子からもらった初めてのプレゼントか?
勘違いするなよ? 義理だからな?
その義理も、ギリギリ引っ掛かった程度のキワッキワの義理だからな?
で、ハンカチを取り出さないウーマロ。
まぁ、取り出すと絶対ケンカになるしな。
二人はキツネ人族。
キツネの刺繍の入ったハンカチをもらったのだ。赤と青の。
つまり、ウーマロとノーマはお揃いの、色違いのハンカチをもらったわけだ。
……絶対荒れる。
が、カンパニュラが気に病まないように、本人の前では言い争わない、大人な二人。
カンパニュラ、すごいチョイスをするよなぁ、ホント。
「シスター連中がどんなものを買ってたか、知ってるか?」
「私が見た範囲ですと、ハンドクリームと化粧水が人気でしたよ」
自分の分じゃねぇか……オバハンどもめ。
「あいつら全員、めっちゃ美人になるかもな」
「ふふ。それは、次にお会いするのが楽しみですね」
次があればな。
あんまりないといいんだけどなぁ。
「それでは、シスターたちの無事を祈りつつ、こちらはこちらで、お疲れ様会を始めましょう!」
「カニさねー!」
「あまいものー!」
ノーマとデリアがそっくりな顔で諸手を挙げて吠え、フロアが笑いに包まれた。
「ミリィちゃ~ん、はい、カニ~☆」
「ゎあ。ありがとう、まーしゃさん」
「この味噌をね、付けると美味しい~んだよ~(人による)☆」
こらこら、自分の好みを押し付けるな。
ミリィみたいなお子様には、カニ味噌はまだちょっと難しい――
「ぉいしいもん!」
あ、意地になって食べた。
……ビックリしてんじゃん。
肩「きゅっ!」ってなったじゃん、今。
で、「……どうしよう?」みたいな顔でこっち見てきてんじゃん。
苦手ならやめときなさい。
無理して食うものじゃないから。
「ミリィ、俺にも一口くれ」
「ぅん。……食べかけでごめんね?」
「ミリィのなら気になんねぇよ」
むしろ価値が上がるくらいだ。
「ヤシロ……言い値を出そう」
「お父様、ただいまの遺言、しかと聞き届けましたわ」
「いや、待ってイメルダ、いめるだぁー!?」
なんか一瞬、オモシロ親子が俺のそばを通り過ぎていったが、まぁ、気にするほどのことでもない。
食べかけって言っても、焼きガニをワンディップしただけで、口を付けたわけじゃない。
綺麗なもんだ。
「うっは! すっげぇ濃厚な香り!」
「でしょ~? 美味しいよね~、これ☆」
まぁ、ミリィは苦手かもな。
その代わり――
「四十二区のカニは、最高さねぇー!」
「店長さん、本日、特別にお酒を解禁してくださりありがとうございます! 一生愛しています!」
「飲み過ぎないようにね、ナタリア……」
酒飲みにはぶっ刺さってるようだ。
ナタリアが言ったように、本日は陽だまり亭とカンタルチカのコラボで酒が解禁されている。
コラボなので、この後陽が沈んだらカンタルチカに移動して二次会をすることになっている。
なかなか珍しい形態だが、こういう変化もたまには楽しいだろう。
「あんまりお腹いっぱいにならないでね! ウチでもちゃんとご飯食べてよ!」
とか言っているパウラも、カニを頬張っている。
こいつら、さっきシスター連中に混ざって焼肉食ってたんだぜ?
どんな胃袋してんだ?
「「「にじかいってな~にぃ~?」」」
「ガキんちょには、まだ早ぇよ」
「エッチな言葉なんだね」
「「なるほど~」」
「違ぇよ」
二次会がエッチな言葉だったら、「二次会も楽しみさね~、二次会も全力で盛り上がっていくさよ!」って気勢を上げてるノーマがエロい人になっちまうからな。
夕方までという約束で、打ち上げに参加している教会のガキども。
二次会には連れて行かない。
わがまま言うな。もう帰って寝ろ。
日常に戻る時間なんだよ。
まぁ、一番未練がましそうな視線を向けてきてるのは、ベルティーナだけどな。
「私は思うのです。給仕長が指定した時間に戻らなかった場合、何かあったと判断して誰か遣いを寄越すのではないかと――それまでは、猶予があるということです!」
「真理ですね」
向こうで、帰宅時間が刻一刻と近付いてきている給仕長二人がテーブルにかじりついてカニを貪り食っている。
こいつらが四十二区に協力してくれるのも、視察までの約束だからな。
「実はね」
と、エステラが嬉しそうな顔でイネスとデボラに近付いていく。
「昨日のうちに、ボクの方から『君たち両給仕長を、感謝の気持ちを込めて歓待したい』という打診を、両領主宛に手紙で出しておいたんだ」
「そうなのですか!?」
「よっ! 敏腕領主!」
いい感じで壊れ始めとるなぁ、デボラも。
「よっ!」って……
「それでね、返事を待ってから伝えようと思ってさ、ほら、ぬか喜びさせちゃ申し訳ないからさ、だから伝えるのが遅くなっちゃって、ごめんね」
「いいえ、まったく構いません!」
「ぬか喜びさせないということは、つまり――!?」
「二人とも、今日はこのまま休暇にしてもいいってさ」
「「っしゃおらぁ!」」
「いや、喜び方! それはどうなの、女子として!?」
「やりましたよ、デボラさん!」
「お泊まりですね、イネスさん!」
「いや、明日の朝からは普通に仕事だからね!?」
「「大丈夫です、これでも有能で敏腕で巨乳ですから」」
「……最後のは関係ないし、そこまで完璧に声を揃えないでよ……なんか、イベールさんに怒られそうで怖いよ」
ゲラーシーは怒らないと?
あぁ、違うか。怒ってもんくを言ってきても怖くないんだな。
大きくなったもんだ。
いや、大きくはなってないか。
成長したもんだ。
いや、成長はしてないか。
器がでっかくなったもんだ
いや、心の器はちっちゃいまんまか。
「もぅ、エステラ、褒めにくい!」
「うるさいよ! 全っ部声に出てたからね!?」
あら、そう?
「ただまぁ、一つ交換条件を出されてね」
「イベールにか? それとも、小癪にもゲラーシーごときがか?」
「二人ともからさ。奇しくも、同じ要求だったよ」
同じ要求?
「自分も仕事を終えて顔を出すから参加させろってさ」
「ごときとはなんだ、オオバヤシロ!」
「邪魔をするぞ」
うわぁ、マジで来てやがんの。
「イベール、お前さては、仕事が片付かなかったら、デボラの休暇を却下するつもりで返事を出し渋ってたな?」
「さて、どうであったかな?」
このオッサン……
「給仕長がおらずとも、仕事を滞らせる私ではない」
「そうですか。では、今まで大変お世話になりました」
「待つのだ、デボラ! いてもらわなければとても困る、必要不可欠だ、どうか早まらないでくれ、この通りだ」
流れるようにデボラに頭下げたな、この領主。
こんなキャラだっけ?
「……四十二区の、いや、主にそなたの影響だ」
えぇ……また人のせいにするぅ。
「まぁ、おかげでデボラのことをきちんと見てやれるようになった。……正直、今までは有能な部下としてしか見ていなかったが――」
「今ではエロい目で見ていると?」
「見ておるか、そんな不埒な目で!?」
「デボラ、二十三区に戻ったら、こいつの嫁さんの前で『四十二区での「会話記録」が……おっと、これは言ってはいけないヤツでした』って言っといてくれ」
「承知いたしました」
「承知するのではない!」
ほっほ~ぅ。
「嫁をことさら大事にしているという情報は本当らしいな?」
「く……っ、一体誰がそのような情報を……」
デミリーだぞ。
まぁきっと、容疑者にも挙がってないだろうけど。
あいつ、結構人望あるしなぁ。
こういうふざけた感じで情報を漏洩するとは思われないタイプだろう。
まぁ、ふざけてない感じでもらった情報をふざけて使っているだけだし、勝手に混乱して容疑者を絞り込めなくなっているのは向こうの責任というわけだ。
視野が狭いんだよ、視野が。
「デボラよ。頻繁に、というわけにはゆかぬが、今後も適宜休暇は与えよう。それから、まぁ、その……いつも、感謝している」
「もったいなきお言葉です!」
ぐっと胸を押さえ、デボラが俯く。
ちょっと泣きそうになってるのか?
「イベール、見てみろ」
「うむ。見ておる」
「押さえたおっぱい、めっちゃむんぎゅり沈んでるぞ」
「どこを見ておるのだ、そなたは!?」
「お前と同じところを、さ☆」
「では、今の発言を奥様に――」
「明日の昼まで休暇にしよう! 今回の急なミッションは相当に骨が折れたであろう、存分に羽を伸ばすとよい! これでよいか、よいだろう、もう!?」
めっちゃ睨まれた。
怖いわぁ、他所の区の領主様。
別に俺がそんなこと望んでるわけでもないのに。
「ゲラーシー様」
「なんだ、イネス」
「ありがとうございます」
「与えると言ってから言え、礼は!?」
イネスったら、おねだりが大雑把。すっごい雑。
「まったく……貴様と関わるようになってから、イネスは変わってしまったぞ、オオバ。責任を取れ」
「それは、嫁に行けということですね、ゲラーシー様」
「違う!」
「今までありがとうございました」
「違うと言っている!」
「……げらっちょ」
「誰がげらっちょだ!? ぼそっと悪態を吐くな! これもみんな貴様のせいだぞ、オオバ!」
知るかよ。
給仕長仲間が増えたせいなんじゃねぇのぉ?
「ゲラーシー様」
「今度はなんだ?」
「先ほど、コメツキ様がミスター・ハーゲンに対し『仕事が片付かなかったら、デボラの休暇を却下するつもりで出し渋ってたな?』とおっしゃいましたが」
「そうだったな。聞いていた」
「ゲラーシー様に同じことをお尋ねにならないのは、『お前はどーせ、仕事とか関係なく遊びに来るつもりだったんだろ? エステラが返事遅らせたのも、イベール待ちだったんだぜ、きっと』という思いの表れかと思われます」
「うすうす勘付いていたことだから、いちいち言葉にせずともよい!」
「――敬称略」
「取って付けたように申すな!」
うん、こっちも着実にポンコツ化が進んでるな。
これ、むしろ逆に四十二区を輸出していけば、この国から争いごとはなくなるんじゃないだろうか。
全員がジネット化か、エステラ化してよ。
「まぁ、明日の昼までは休暇にしてもよい。その代わり、私が仕事を残して夕飯を食べに来たことは姉上には黙っておくのだぞ」
「畏まりました。決して口外は致しません。――する必要もありませんので」
「随分と、大らかな職務態度ね、ゲラーシー?」
「姉上!? 視察は終わられたのでは!?」
「だって、カニですもの」
「日中も存分にお食べになられたのでしょう、どうせ!?」
「ピザ、美味しかったわよ」
「今の姉上にお小言をいただく謂れはないでしょう!? 自分ばっかり楽しんで!」
「あら、だって私、領主じゃないもの」
「もうあなたが領主やってくださいよ!?」
あーこらこら、ゲラーシー。
それは言っちゃダメなヤツだ。
イベールもエステラもいる前なんだから。
はい、イベールとマーゥルのお説教決定。
夕飯、遅くなりそうだな、お前。
「理不尽だとは思わぬか、オオバ?」
「知らん。貴婦人の話なら聞いてやってもいいぞ」
「私はしばらく貴婦人の話は口にしたくもない……」
マーゥルにこってりと絞られて、口をぎゅっと結ぶゲラーシー。
少しずつ危機管理能力が身に付きつつあるのだろうか。
まぁ、焼け石に水だろうけど。
「俺の故郷にはな、『貧乳にサプリ』ってことわざがあってな」
「ないよね?」
と、鋭く突っ込んでくるエステラ。
ほっほ~ぅ、それは『精霊の審判』の構えか?
甘いな! 誰かしらが作っているさ!
そもそも、ことわざなんて、誰かが勝手に作ったものなのだから、その気になれば俺にだって作れる!
俺がそうだと言えば、それはもはやことわざなのだ!
知らんけど!
「クレアモナよ、そなたは少々気にし過ぎだ」
と、さっきまでベソかいていた老け顔が人生を語り出す。
「他人は所詮他人。何を言われたとて聞き流せばよい。他人に何と言われようと、自分を貫くことこそが真に美しいことだとは思わぬか?」
「老け顔が偉そうに」
「老け顔ではないぞ、オオバ! 現に館の者からは、最近若々しくなったと言われておるのだ!」
「ゲラーシー、聞いた話なんだけどさ、他人は所詮他人だし、聞き流せばいいらしいよ」
「くぅ……、オオバのせいで! いいこと言ったのに、オオバのせいで!」
いやぁ、別段刺さってなかったっぽいぞ、心には。
あんなに装甲薄いのに、ちっとも刺さってなかったってさ。
あとな、ゲラーシー。
「若々しい」は、老けてるヤツへのお世辞だから。
怒るとこだ、それは。
「それに、ここまで異常に胸にこだわる男はオオバくらいで、そなたにはそれ以上に魅力的なところが数え切れぬほどあるではないか」
「なに急に口説き出してんだ、このオッサン」
「まだ若いわ!」
若さにこだわりだしたら、それはもうオッサンの証なんだよ。
「しかし、まぁ、あれだ」
あ、ダメな空気。
オッサンが「しかし、まぁ」とか「まぁ、あれだ」とか言い始めると、その後ろくなことにならないケースが多い。
基本、自分語りに繋がるからなぁ、それは。
「クレアモナを伴侶に出来るのであれば、領主の座を捨てるのも惜しくはない。そう思えるくらいには、魅力的であると思っているぞ」
「ゲラーシー……」
「まぁ、私はまだまだ勉強中の身。領主の仕事をそうやすやすと投げ出すことは出来んがな」
あっはっはっ、と自分の発言に笑うゲラーシーに向かって、エステラが手を差し伸べる。
いや、違うな。差し伸べたんじゃないな。腕を伸ばしたかと思うと、おもむろに袖をまくり上げた。
「見て、すっごい鳥肌」
「ゾワゾワするのではない!? 割といいことを言ったであろう、今!?」
「こわぁ……」
「素の発言っぽくて、心が抉られるぞ!?」
ゲラーシー、お前。
そこまでリカルド枠に食い込んでいかんでも……
「いいなぁ、エステラは。モテモテで」
「じゃあ、あげるよ」
「あげるとはなんだ!? 社交辞令で褒めただけではないか!」
「きっちり勉強してから使って、そーゆーの……あぁ、ダメだ。ジネットちゃ~ん、コーンポタージュスープ~!」
「暖を取りに行くな!? 体の中から温まりたがるな!?」
体の芯から冷え切ったんだろうなぁ。
可哀想に。
「まったく、失敬な……」
「このような場所で、不躾にあのような発言をする方が失敬ですよ、ゲラーシー」
「姉上……っ」
ふいに背後から声をかけられ、また怒られるのかと恐る恐る振り返ったゲラーシーだったが――
「なにを、そんな必死に笑いを堪えているのですか!?」
「だって……物の見事に、完膚なきまでにお断りされて……ふふふっ、元気を出しなさいね」
「元気を出してほしい人の顔と発言ではないでしょう、それは!?」
めっちゃ面白がられてるな。
悪い姉ちゃんだなぁ、こいつ。
「あなた、これまで一切女性に興味を見せなかったから、てっきりソッチの気があるのかと思っていたのですが……」
「ありませんよ!?」
「館ではヤシぴっぴの話ばかりしているそうね?」
「四十二区の話をしているのです! そうすると、自然とこの男が登場するのですよ!」
「見て見て、ゲラーシー。すっげぇ鳥肌」
「クレアモナと同じことをするな! それから、あとでクレアモナに『腕とはいえ淑女が軽々しく男に肌を見せるな』と言っておけ!」
「自分で言えばぁ~?」
「これだけ心抉られた後で話しかけられるほど、メンタル強くないわ!」
ぷぷぷー!
自白してやんの。
「……まったく。他の区では考えられない対応だ……これだから四十二区は」
「じゃ、お帰りはあちらから――」
「いる! 二次会も参加するので、覚悟しておけ!」
「ゴチになりま~す!」
「なんでだ!?」
「ゴチになりますね」
「悪い影響を受けないでください、姉上!」
バンバン机を叩いて抗議するゲラーシー。
嫌なら別の席に行けばいいのに。
「あなた、お友達はシーゲンターラー卿とヤシぴっぴしかいないものね」
「そんなことはありません! 学友もおりますし……まぁ、この者たちのような感じではありませんが」
取り巻きなんていたのか?
一丁前に。
生意気~。
「ウーマロ~!」
「なんッスか?」
「友達いないらしいから、遊んであげて」
「いると言っておる!」
「あぁ~……えっと、よかったら、こっちでお話し聞かせてくれないッスか? ノートンが修繕した蔵のこととか、再修繕の必要があるなら請け負うッスから」
「お、そうか? いや、実はな――」
と、ウーマロがうまいことゲラーシーを仲間に入れてくれた。
やっぱ面倒見がいいな、あいつは。
「可愛い弟さんで」
「えぇ、本当に」
ゲラーシーが退いた席に、マーゥルが腰を下ろす。
シンディとモコカは、もう休暇をもらったのか好きな場所で適当に飲み食いしている。
モコカはベッコにべったりだな。
「ねぇ、ヤシぴっぴ」
席に座るなり、おそらく俺にしか届かないであろう絶妙な声量で、マーゥルは囁く。
「無理はしないでね」
器用な人だこと。
「そう見えたか?」
「だって、今回のヤシぴっぴは張り切り過ぎだったもの。いつものあなたは、優しいけれど、もっと自然体だわ」
「教会関係者が多くて緊張してただけかもしれんぞ。ほら、あいつら、すぐ『懺悔』とか言うから」
「そうね。少しは、そう言われない努力は必要ね」
「周りにいる女性たちが素敵過ぎて☆」
「なら尚のこと、紳士的な対応を心掛けなさい。嫌われてしまうわよ」
なんか、説教されてるな、俺。
「統括裁判所は一枚岩ではないわ。様々な派閥があって、それぞれが貴族と繋がっているの。……そして、貴族は自分に都合のいい者を指名して裁判を行うのよ」
そりゃ、毎回結論ありきの判決が出そうだ。
「薬師ギルドからの訴えであれば、当然ハーバリアス家の――十一区の領主よ、覚えている?」
「すっかりさっぱり、記憶の彼方だな」
「ふふ。お勉強なさいね」
と、笑った後、また表情を引き締めて続きを語り出すマーゥル。
「ハーバリアス家と縁ある裁判官が出てくると思った……けれど」
「違ったのか?」
「えぇ。エステラさんのところに届いた書簡に書かれていたサインが違う者のものだったもの」
そういうとこまで見るんだな、マーゥルクラスになると。
エステラには、まだそこまでの知識はないだろう。
盗んどけよ、こういう知識。
あ、ダメだ。コーンポタージュスープ飲んで「ほわぁ~」とかアホみたいな顔さらしてやがる。
……さりげなく教えておいてくれねぇかなぁ、マーゥル先生。
「あのサインは、もっと力の弱い――気を悪くしないでね――外周区を担当させられるような家の者ね」
「つまり、クソザコだと?」
「そうね。それがどういう意図なのか……難しいわね」
単純に考えれば、最初から勝つつもりはなく、単なる嫌がらせだった。
経費削減で安い貴族を使った、ってところだ。
もう少し踏み込めば――
「折角、大物貴族から指名をもらったってのに、その仕事で恥をかかされたクソザコ貴族は……ムキになりそうだな」
「さすがヤシぴっぴね。実はね、私は最初その可能性に思い至っていなかったのよ。でも、あなたの言動を見て、そういう可能性もあるんだって気付かされたわ」
俺から情報を抜き取ろうとすんじゃねぇよ、おっかねぇオバサンだなぁ。
「やっぱり、あなたとは敵対したくないわ、私。この先も、ずっと」
にっこりと微笑む、マーゥル。
本当に笑ってるか? 細められた目の向こう側、もうちょっとよく見せてくれる?
「やだ、そんなに見つめられたら照れてしまうわ」
……「やだ」って。
もう三十年早くやってくれよ、そういうのは。
「港かしらね?」
「あるとすればな」
「そう……」
この辺はエステラともルシアとも情報共有することだし、マーゥルに話してもいいだろう。
「じゃあ、この次三十五区に行く時は、私もついていくわね」
「それは、人魚たちの三十四区遡上ツアーに参加させろって催促か?」
「あら、そう聞こえたかしら?」
えぇ、聞こえましたとも。
遊び過ぎだろ、このオバサン。
……ゲラーシーが綿菓子に夢中になるの、この家系のDNAなんじゃねぇの?
というわけで、エステラとも情報共有をしておく。
ついでに、イネスとデボラを含めた給仕長ズとも。
「どうも、名前を呼ばれずとも当然参加していることが承知されている、ナタリアです!」
「いいから、誰よりも目立とうとしないで」
「ぷぅ!」
「ごめん、ヤシロ。ちょっとお酒入ってるっぽい」
まぁ、カニだからな。
「われわれはぁ、らいっじょ~ぶれす!」
「いねしゅしゃんに、おらじれす!」
こっちはもっと出来上がってるな!?
「じゃ、エステラとイベール、ちょっといいか?」
「「「参加させてくださ~い!」」」
「おーい、イメルダぁ~!」
「管轄外ですわ!」
そんな謙遜はいいから、こいつらの面倒を見てやってくれ。
こっちの手には余るから。
「大丈夫です」
「ちょっと可愛く甘えてみただけですので」
「さぁ、お話を続けてください」
「おい、飼い主集合。ちょっと話がある」
「こちらとしては、君にクレームを入れたいところだよ、ヤシロ」
「まったく、四十二区に来る度にこうだ……」
「私は今のイネスの方が、面白みがあって好きですけれどね」
「はい、ウチの主が、一番いいあるじ~!」
「「いいなぁ~」」
「羨ましがらないで、ナタリア」
「デボラは、こんな娘だったのか……」
なんか、主従が3セット出来て、それぞれ面白いことをし始めている。
つーか、ゲラーシー。
イネスの主がマーゥルになってるけど、お前はそれでいいのか?
そっちで、オッサン同士で船上グラグラバトルロワイヤルで遊んでるようだけども。
「みなさん。お話をしながらでも、たくさん召し上がってくださいね」
カニ鍋を持ってくるジネット。
うっわ、メッチャ美味そう。
「じゃあ、食いながら話すか。ほれ、マーゥル、小鉢貸せ」
「まぁ、ヤシぴっぴがよそってくれるの? 嬉しいわ」
「まったく。このような領主会談は初めてだ……」
「あら、楽しいではありませんか、ミスター・ハーゲン。まぁ、美味しそう」
「ほれ、イベールも」
「……デボラが率先してやるべきことなのだが……まぁ、厚意に甘えよう」
俺に任せとけば、美味そうに盛り付けてやるぞ。
カニ鍋はな、ちょっとしたコツがあるんだよ。
「なるほど……カニを立体的に盛り付けると、美味しそうな感じが一層出ますね。覚えました」
と、ジネットが学習してからこの場を離れていった。
まだまだ成長する気だな、あいつ。
「ほい、エステラも。お前らはどうする?」
「お願いします」
「今は休暇中ですので」
「甘やかされたいです」
給仕長三人からも差し出される小鉢。
んじゃあ、美味い野菜をモリモリよそってやろう。
「実は、私はシイタケが嫌いだったのです」
「初耳だぞ、デボラ!? そうであったのか」
「ですが、今日から好きになりました。これは美味しいです」
「……知らないことというのは、いくらでもあるものなのだな」
これまで隠し通してたのがすげぇよな。
まぁ、残さず食っていたのだろう。
えらいえらい。
「じゃあ、えらいデボラには、カニのハサミのところをやろう」
「私は、好き嫌いはありませんが、なんかいろいろ我慢しています!」
「うん、イネス。言いたいことは分かるんだけどね、ちょっと発言には気を付けようか」
マーゥルの前で、よくも大っぴらに言えたなそんなこと。
ほれ、ハサミのとこやるから、ヒヤヒヤさせんな。
とりあえず、全員に鍋をよそってやり、それを食いながら情報の共有を図る。
「ねぇ、ヤシロ。なんで君の小鉢にはそんなに春菊が多いの?」
いいだろうが、好きなんだよ、春菊。
……なんの情報共有してんだ、お前は?
「この後、カニ飯が来るから、腹に余裕空けとけよ」
「待ち遠しいです!」
ナタリアがうっきうき。
これはなかなか珍しい。
「で、とりあえず、マーゥルと話してたことを共有しとくぞ」
ここで話せば、『BU』にはイベールやマーゥルから話が行くだろうし、外周区とはエステラが連携を取るだろう。
取り急ぎ、港を持つ三つの区で情報共有をしておくべきだ。
三十五区の港は今、めっちゃ注目を集めているし、三十七区も紙芝居で盛り上がり始めている。
劇場の貴族が情報収集したのも、三十七区だったっぽいし、情報は伝えておくべきだ。
「……統括裁判所を、利用した、っていうのかい?」
「その可能性がある以上、見過ごせないってところだ」
確定ではない。
だが、マーゥルの情報を信じるのであれば、薬師ギルドの――そのバックにいる十一区領主のハーバリアスの動きは妙だ。
勝つつもりがないにせよ、使い勝手のいいお抱え裁判官を使う方が確実だもんな。
何かある……かもしれない。
「かもしれない以上、警戒はしておくべきだろ?」
「そうだね。……はぁ、ホント……大物なんだからもっとどっしりと構えていればいいのに」
「大物だから、であろうな」
ずずっと、鍋のスープをすすってイベールが言う。
「大きくなるほど、それに比例して面子に拘るようになる」
「そっちが難癖付けてきておいて、面子を傷付けられたも何もないじゃないですか……小さいなぁ」
エステラが、随分と正直な感想を漏らす。
酔ってんのか、お前は?
「私も、エステラさんと同意見ね。本当に、ケツの穴の小さい男だわ」
「ごふぅっ!?」
マーゥルの、ビックリするような発言に、イベールが盛大に咽た。
「まぁ、もったいない」
「こっ……言葉には注意してくだされ、ミズ・エーリン」
「だって、ここには気心の知れた人しかいませんもの」
あぁ、なるほど。
なので、腹を割って話せと、そういう圧か……
さぁ、どう出る、イベール?
ここで態度を保留してマーゥルを敵に回すか、一蓮托生でお隣の巨大な貴族に唾を吐きかけるか――
「まぁ、確かに十一区は大きい図体の割に、やっていることがセコくて辟易させられる。我が区ではそういう手合いを、オオイヌノフグリという名の小さい花よりもナニが小さいと揶揄して『オオイヌより小さい』と言うのだ」
言い切ったな、イベール。
もし万が一にも正面衝突すれば、この二人の区が最前線になるというのに。
腹をくくってる、ってわけか。
そんなイベールの発言に、マーゥルはにっこりと笑って――
「ミスター・ハーゲン。食事中にするようなお話ではないわね。品がないわ」
「あなたの『ケツの穴』も大概でしょうが!?」
「そちらで何の話をされていたんですか、姉上!?」
突然のあんまりな発言に、さすがのゲラーシーも食いついてきた。
字面だけ見れば、とんでもない発言だもんな。
「エステラ、ここだけ切り取って『会話記録』をドニスに見せたらどうなるかな?」
「やめていただけるかな、オオバ君!? 確かに、今の発言には語弊があった! 訂正しお詫びする!」
「私、そのようなことを殿方に言われたのは初めてで……驚いてしまいましたわ」
「諸悪の根源でしょうが、あなたが!」
「まぁ、怖い。どなたか頼りがいのある殿方に救援をお願いしなくては!」
「このことでDDを持ち出すのはやめていただきたい! 分かりました! 全面的に協力いたしますから! 何をお望みですか!?」
イベールが折れた。
というか、折られた。
まさか、十一区と外周区+『BU』のどちらを取るのか――という質問に見せかけた誘導尋問で弱みを握られるとは思っていなかったようだ。
……マーゥル、怖ぇ。
こんな手も使うんだ。
で、実際ドニスを巻き込んだら『BU』で内戦が始まるだろうな。
「何を望むということはありませんのよ、ミスター・ハーゲン。私はただ安心が欲しかっただけなのです。だって、強大な敵と対峙する時、お隣にいる方がどのような考えをお持ちなのか知れないのは恐ろしいじゃないですか」
「……一番恐ろしいのはあなたですよ、ミズ・エーリン」
うん、そこには賛同するぞ、イベール。
「早急にゲラーシーを鍛えて、一端の領主に育て上げてみせますからな! 君も覚悟するように、ゲラーシー!」
「なぜ姉の尻の話から、そのような結論になるのだ、ハーゲン!? 話が見えん!」
「こちらも、よく見えぬうちに首根っこを掴まれたのだ、そなたの姉に!」
「それは私のせいではないだろう!?」
マーゥルを領主にしないためにも、マーウルレベルまでゲラーシーを鍛えるって?
それが出来れば、すべての区の領主がお前のもとに自分の子供を教育してくれって送りつけてくるぞ。
まさに、奇跡の人だな。
そういう商売、始めてみる?
あとがき
マーゥル炸裂!(笑)
ちょうど、公開が「学生さんはまだお正月休みかな~」くらいの時期で、
本編でも給仕長ズが休暇を満喫しております(笑)
ヤシロはフル回転ですが、まぁ、サービス業ってそういうものですから☆
そういえば、シンディさん(マーゥルさんとこの給仕長)は、ちゃんと仕事してるんでしょうか?
最近、すっかりとイネスがマーゥルにくっついていますけれども。
まぁ、きっと楽しんでいるのでしょう。
一応、今回もモコカと一緒に参加しております。
マーゥルがヤシロと接触する時は気を利かせて離れている――ということになっています、私の中では。
ほら、あの人がいるとヤシロがギャグモードに入っちゃうので(^^;
……なんか、ヤシロがすごく偉い人みたいですね
ある程度の地位のある人間しか話しかけてはいけない的な
そんなことないんですよ。
パーシーごときでも話しかけても大丈夫な人ですし☆
パーシー「ごときってなんだし!?」Σ(゜Д゜;)
というわけで、(このあとがきを書いている)
本日2026年1月4日――
あとがきのストックがなくなりました!
(;゜Д゜)たいへんだぁ
明日からお仕事ですのに
……おかしい。
年末クッソ忙しくて、休みになったら『トラットリア』とあとがきのストック作ろうって思っていたのに……なぜだ?
あ、新しいMV作ったので見てくださいね~
はい、リンク
(*´▽`*)/https://youtube.com/shorts/DBbeX6VmTok
Σ(゜Д゜;)このせいだー!?
なんか、年末年始、ずっと動画作ってました(^^;
いわゆる『ハマった』というヤツですね
寝食を忘れて、ずっと作っちゃいました
趣味全開で、見ていただくことより、作りたいものを前面に押し出しちゃいましたが
なんか、すっきりしました☆
仕事しなきゃ!?
(・_・;)詐欺師止まっちゃう……
ちょっとだけ動画の話していいですか?
というか、この一週間それしかしてないので他にお話しすることがありませんで……
(^^;
今回の動画、
架空のアニメのOPのメドレーという
ないものをメドレーにするという暴挙に(笑)
普通、メドレーって、
あるものの中からいいものを厳選してくっつけるものですが
ないものを、さもあるかのようにくっつけてみました☆
こういうのがやってみたかったんです
CDTVのアルバム紹介とか、
懐かしアニメ主題歌メドレーみたいなヤツ♪
今回作った4作のうち、1~3作は以前からずっと構想があった、
というか、曲を作った時から映像が浮かんでいたもので――
いや、浮かぶんですよ
これ、もう癖のようなものでして
『異世界詐欺師』とか『口外法度』とかもそうなんですが
既存の曲を主題歌として設定しておくと、書き始める時にすごく助かるんですね
その曲を聞くと一瞬でその作品の世界に戻れるというか、スイッチが切り替わるというか
なので、全作品、既存の曲を勝手にOP、EDに設定させてもらっているんですが
(めっちゃ既存の曲なので、どの作品のOPが誰のなんて曲とかは言いませんけども)
その際も、一応OPアニメーションが脳内に浮かんでくるんですね
「あ~、ここでヤシロが『精霊の審判』使って~、で、ラストはジネットが出てきてにっこり~」とか、
結構鮮明にイメージしているんです。
たぶん、物語を書かれている方の多くが同じなんじゃないですかね?
これ、設定しておくとすごく書きやすくなりますよ☆
……最近、ずっと動画編集でSURFACE使っていたせいで、
メインのノートパソコンでこれを書いている間中、ずっと
『☆』って打ちたいのに『女子』ってなる……
SURFACEのキーボードに慣れたせいか、
キーボードの『H』を行き過ぎて『J』押しちゃうっていう……
『HOSHI』が『JOSHI』に……
ちょいちょい間違っちゃうかもしれませんが、大目に見てくださいね女子
……やっぱり『女子』だと意味が分からない!?Σ(゜Д゜;)
まぁ、それはいいとして――
自作の動画も、
曲を作った時点で、「あ、これはOPっぽいな~」とか思うと、
自然とOPアニメーションが脳内に浮かんでくるんです。
なので、今回のメドレーの4作中3作は最初から決まってまして、
コンセプトも90年代アニメにありそうなあらすじの物語ということで
懐かしい感じをコンセプトに制作したんです。
さすがに、映像まで90年代に寄せることは出来ませんでしたが……(^^;
AIさんに「セル画で描いて!」とは言えず
いや、言っても出来ず、ですかね?
そのうち、もっと技術が進んだらセル画風アニメーションとか出来るようになるんでしょうか?
ほら、背景の中で色が違う岩とか木とかあると「あ、あそこ動くな」って分かるヤツ(笑)
あーゆーの、欲しかったんですよね~
今後の進化に期待です
最新鋭のテクノロジーでアナログを完全再現!(笑)
そういう、無駄に見えるようなことにこそ、テクノロジーって必要だと思います!
で、子供の頃ってやっぱバトルモノばっかり見ていたので、
その頃をイメージして作った結果、バトルもの3作品になったので、
4作品目はラブコメにしようと、今回ゼロから企画を立てまして
曲選んで、コンセプト考えて、あらすじ考えて……
いや、これ
新シリーズ考える時に毎回やる割と大変なヤツ!?
Σ(゜Д゜;)
……なぜ趣味で、毎回泣きそうになる企画会議みたいなことを(・_・;
動画の詳細にあらすじを載せましたので、よければそこも見てやってください
頑張りましたので(^^;
あらすじを短くまとめる――
これ、昔は本当に苦手で何度泣いたことか……
投稿作を書く時って、あらすじを200文字以内で書かなきゃいけなかったんですよ
「そんな短くまとまるか!?」って思ってたんですが、
これが電子書籍とかになると40文字くらいで書かなきゃいけなくなって
……吐きそうになりますよね☆
それを趣味でやってしまうという
私も成長したな~(*´▽`*)
「これから物語を書こう!」と思われている方、
ご自身の作品を40文字でまとめてから書き始めると、物語の核心がブレずに最後まで書ききれるようになりますよ!(結果には個人差がございます)
お勧めです☆
異世界詐欺師は
『日本一の詐欺師が嘘の吐けない異世界で詐術を駆使して人助けする話』
です。
これがあると、作品の軸がブレ…………
ブレてますよね!?Σ(゜Д゜;)
詐術? え、使ってる?Σ(゜Д゜;)
まぁ、結果には個人差がございます☆
説得力にも、個人差がございます☆
まぁでもやっておいて損はないので、是非お試しあれ☆
ふぅ、創作論などを語ってしまいました。
あ、創作で一番大切なのは「好きなことを全力でやること」だと思いますので
まずは自作を誰よりも好きになってあげてくださいね☆
好きなことを、全力で――
おっ\(≧▽≦)/ぱぁーい!
これが、正しいクリエイターの姿です!
次回もよろしくお願いいたします。
宮地拓海
※途中、クリエイターとか調子乗ってすみませんでした。お詫びして訂正いたします。




